網戸取り付け・交換

こんな網戸はすぐに交換するべき！

ホコリやゴミ、小さな虫などの侵入を防ぎ、心地よい外気を室内に取り入れてくれる網戸は、住宅に欠かせない設備です。
しかし便利な反面、常に雨風や直射日光にさらされダメージを受けるため、何かと不具合が出やすい部分でもあります。

以下のような網戸の不具合を、自宅で経験したことがあるのではないでしょうか？

• 網戸がきっちり閉まらず隙間ができる
• 網戸の開け閉めが困難
• 網戸がすぐに外れる
• 網戸が破れたり、たわんだりしている
• 網戸を開け閉めするときに異音がする

不具合があると、網戸は本来の機能を果たせなくなってしまいます。
ですので、日常的なメンテナンスに加え、不具合が起きたときに素早く対処することが大切なのです。

網戸の不具合を放っておくとどうなる？

網戸の不具合をそのまま放っておくと、以下のような事態に陥る恐れがあります。

• 網戸を閉めても、隙間からゴミや虫が入り込む
• 網戸が突然開閉し、指を挟む
• 網戸が突然外れ、人や物に当たる
• 網戸の開け閉めの音がうるさく、近所迷惑になる

網戸がきっちり閉まらず隙間ができていたり、網が破れていたりすると、ホコリやゴミ、小さな虫などが室内に浸入してしまいます。
これでは、網戸の意味を果たせていませんよね。

危険なのは、網戸が開け閉めしづらかったり、すぐに外れる場合です。網戸が引っかかり、力強く閉めようとしたときに指を挟む。網戸が突然外れて人に当たり、怪我をさせる。このような危険な事故も、網戸の不具合から発生するものです。

さらに、網戸の開け閉めのときに、「キィー」「ガラガラ」と大きな音が鳴り、近所迷惑になることもあります。

網戸の不具合は何が原因？

※引用元：LIXIL

網戸は、網戸枠や網の他に、網戸の開閉をスムーズにする戸車、網戸が窓枠から外れないように支えるはずれ止めなど、いくつかの部品で成り立っています。
網戸に不具合が出た場合は、これらの部品を調整・交換する必要があります。

網戸の不具合の原因と、その改善方法を以下に解説します。

• 戸車の高さが合っていない　→戸車の位置を調整する
• 戸車に傷がついている　→戸車を交換する
• 戸車がレールに乗っていない　→網戸を一旦外し、設置しなおす
• はずれ止めの位置が合っていない　→はずれ止めを調整する
• はずれ止めが破損している　→はずれ止めを交換する
• 窓枠レールに傷がついている、またはゆがんでいる　→サッシ全体を交換する

＞＞こちらのお悩みは、「窓の建て付け調整・サッシ修理」をご覧ください。

• 下枠のレールにゴミがたまっている　→サッシレールを清掃する

＞＞こちらのお悩みは、「サッシレール清掃」をご覧ください。

• 網の破れ、たわみ　→網を交換、張り直しする

＞＞こちらのお悩みは、「網戸の張り替え」をご覧ください。

• 網戸が変形している　→網戸を交換する

網戸の不具合を自分で対処できる？

不具合の原因によっては、網戸を外さず簡単に修理できます。
しかし一方で、自分で対処するのは難しいケースもあります。

以下のケースに当てはまるときは、専門の業者に依頼することをオススメします。

網戸を外さなければならない場合

場合によっては、不具合に対処するために網戸を外さなければならなくなります。
網戸の大きさやタイプによりますが、体力に自信がなかったり、足腰が弱かったりする方には困難な作業です。
サッシ全体の交換など、素人が行うのは困難な作業が必要になることもあります。

原因が特定できない場合

素人が見ても、今起きている網戸の不具合の原因がわからないこともありえます。
原因の判断を誤ると、間違った修理方法で不具合を直そうとし、時間を浪費しただけで網戸は直らなかったなどの事態にもなりかねません。

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網戸の種類

取り付ける場所によって、適する網戸は変わってきます。形状、操作方法、網の材質、メッシュ数など、網戸のさまざまな特徴をみていきましょう。

形状

網戸の形状は大きく4種類に分かれます。

・パネルタイプ

※引用：セイキ

最も主流となっているのが、パネルタイプの網戸です。近年、室内が見えにくくなっているものや網がマジックテープで張られているものなど、さまざまな網戸が登場しています。

・アコーディオン網戸

※引用：セイキ

アコーディオン網戸は、玄関の開き戸や滑り出し窓、掃き出し窓などに使われます。使わない時はアコーディオンのように折り畳み、窓の片端に寄せておく形で収納できます。コンパクトに収納できるため、網戸が景色を楽しんだり窓掃除をしたりすることを邪魔しない、網戸を必要な時だけ利用できるなどのメリットがあります。

デメリットは、価格が比較的高価なこと、強風が吹くとプリーツが膨らみ隙間ができるなどがあります。

・ロール式網戸

※引用：セイキ

ロール式網戸はアコーディオン網戸と同様、使わないときは収納できます。網をロール式に巻きとるタイプで、ロールスクリーンの構造と似ています。
コンパクトでデザインも豊富にあるため、人気の網戸です。

ただし、虫が入り込みやすいことと網裏の掃除がしにくいのは難点です。

・折戸式網戸

※引用：セイキ

折戸式網戸は、浴室の折れ戸のように二つ折りになって開閉します。コンパクトかつ操作が簡単なので、人気を呼んでいます。玄関に設置する際などプライバシーが気になる場合は、鍵付きのものにするとよいでしょう。

操作方法

・横スライドタイプ

横にスライドする網戸は引き違い窓などに使用され、最も主流なタイプです。通常は屋外に設置され、脱輪防止機能がついているものもあります。

・縦スライドタイプ

※引用：YKK AP

縦スライドタイプは、上げ下げ窓に使用されます。網戸はパネル状で、上下に操作する仕組みです。

・上げ下げロールタイプ

※引用：YKK AP

上げ下げロールタイプは、室内側に設置する網戸です。使用しないときは上部に収納でき、ボールチェーン等で開閉します。

・横引きタイプ

※引用：YKK AP

室内側に設置するアコーディオン網戸、ロール式網戸は、横引きタイプが多いです。横に押し引きすることで開閉できます。

・内開きタイプ

※引用：川口技研

内開きタイプの網戸も室内側に設置されます。網戸はパネル状で、内側に開きます。

・固定タイプ

※引用：Servis Climax

固定タイプの網戸は、内倒し窓や突き出し、ルーバー窓など多様なタイプの窓に用いられます。他のタイプの窓のような開閉はできず、代わりに網戸丸ごとの取り外しが簡単にできるようになっています。

網の材質

網の材質は、大きく分けて4種類あります。

・ポリプロピレン

ポリプロピレンは最も主流な網の種類で、価格も比較的安価です。ただし耐候性が低いため、5～10年で張り替えが必要になります。
近年、虫対策をしながら景色がきれいに見えるものなど、新しい製品が増えてきています。

・ポリエステル

ポリエステルはポリプロピレンより強度が高く、ペットのひっかき等にも強い素材です。線は太いですが、見た目には柔らかさが感じられます。

・グラスファイバー

グラスファイバーの一番の特徴は、優れた耐熱性です。タバコの火でも穴が開きにくく、ほつれや巻き癖も付きにくいです。

・ステンレス

ステンレスは比較的高価ですが、強度と耐久性に非常に優れた素材です。製品によっては15～20年持ち、防犯目的でも使用されています。

メッシュ数

網の目の細かさは、メッシュという単位で表されます。メッシュ数が大きければ大きいほど、網目が細かくなります。
18メッシュ（1.15mm）から40メッシュ（0.64mm）が一般的です。
最もよく使用されているのは、18メッシュ（1.15mm）や20メッシュ（1.03mm）です。ただし、蚊は体長5㎜以上なので網目を通り抜けることはありませんが、1㎜程度の小バエやアリは侵入する可能性がある点に注意が必要です。

網戸の取り付け方法

住宅によく使用される引き違い窓における、網戸の取り付け方法を紹介します。

＊必要なもの

• ドライバー
• 網戸

＊取り付け手順

1. 外れ止めを緩める



※引用：ハイロジック

網戸には、外れ防止の役割を担う「外れ止め」というパーツがついています。網戸を取り付ける前にドライバーでネジを回し、この外れ止めを緩めておきましょう。
外れ止めは、網戸側面と上部に付いています。

2. 網戸をはめる



網戸レールに網戸を差し込み、まず上部のレールに網戸の上部をはめ、次に下部のレールに網戸の下部をはめてください。
虫よけ材が邪魔で網戸がはまらない場合、虫よけ材の調節が必要です。
虫よけ材が窓上部のレールに当たっていたら、虫よけ材の上側の端を、網戸をはめるのに邪魔にならない長さに切ってください。
サッシ戸に虫よけ材が強く当たって網戸の動きが鈍い場合には、虫よけ材の窓枠に接触する面のラインに沿って邪魔な部分を切り取ってください。

※引用：KINCHO



3. 外れ止めを固定する

網戸が完全にはまったことを確認し、ドライバーでネジを締めて外れ止めを固定させます。
このとき、外れ止めが網戸レールに当たらないように調整してください。

4. 動作確認をする

網戸がスムーズに動くことを確認し、取り付け完了です。