※初回限定価格はイエコマを初めてご利用いただく際に、【1サービスにのみ適用】できる初回特典となります。
※集合住宅(アパート・マンション)、ビル、店舗、工場等の作業はお受けすることができません。戸建て専門の施工体制のため、この金額での対応が可能になっています。
※作業は居住部分に限ります。
※12~3月の期間は、下記エリアでの本サービス提供を中止させていただいております。
【長野県・山梨県・宮城県・福島県】
※栃木県・茨城県エリアにおきましては、12月~3月は積雪や凍結の影響で状況によっては作業を行えない可能性もございますためご了承くださいませ。
※借家の場合、大家様の許可および立ち合いが必須条件となります。
※はしごでの作業が不可能な場合、足場が必要となることがあります。(別途見積)
※塗料の色によっては日数を要することがあります。
※躯体の傷み、錆等が酷い場合は塗装不可です。
目次
トタン屋根のサビ、ほったらかしは危険です。
サビや色あせが目立つ、光沢がなくなってきた、古い塗料が剥がれてきた…何か一つでも心当たりがあれば、トタン屋根部分の塗装工事が必要です。
出窓の屋根部分、玄関上の庇(ひさし)、増設部分の屋根、物置小屋の一部……住まいの中で、トタンを使用しているところは意外と多く、そのまま放置していると、すぐにサビてきてしまいます。
塗り替えの時期は一般的に10年前後が目安だと言われています。しかし、屋根のサビが気になるようになったら、なるべく早くに塗装をすることをお勧めいたします。
一度サビてしまうと、あっという間に屋根中に広がり、最悪の場合は屋根の葺き替え工事が必要になるかもしれません。屋根にサビを発見したら、すぐに塗装工事を検討しましょう。
>>塗装をするべきか迷う方は、「塗装をするべきトタン屋根の状態」
>>塗装か葺き替えか迷う方は、「塗装か葺き替えかの判断基準」
>>ご自身での塗装をご検討されている方は、「自分でもトタン屋根の塗装はできるもの?」
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トタン屋根の塗装を自分で行うと、雨漏りの原因になるかも?
業者に頼むと高額になってしまうので、自分で塗装を行った方がいいのでは…?と考えている方がいるかもしれません。
確かに、自分で屋根の塗装を行うと、料金が比較的安価に抑えられます。それに、ペンキを塗るだけなので一見簡単そうに見えますよね。
しかし、塗装に慣れている人が行わないと、様々な問題を引き起こしてしまう可能性があるのです。
雨漏りの原因になる
屋根に塗装を塗り過ぎると、雨漏りの原因になってしまうことがあります。自分で塗装を行う時も注意が必要なのですが、塗料を過剰に塗り、結果雨漏りになってしまう…というケースがあります。
塗装の劣化や剥がれが早まる
ケレンをしっかりと行わないと、塗料の劣化や剥がれの原因になってしまいます。
ケレンとは、トタン屋根を塗装する前に鉄部の汚れやサビを落としたり、錆びていない部分でも塗装の密着をよくしたりするために傷をつけることを言います。
トタン屋根の塗装をする上で、このケレンや高圧洗浄などの下地作業は非常に重要な作業です。この作業が不十分だと、きれいに仕上がらないだけでなく、数か月も経たぬうちに錆が発生したり塗料が剥げてきたりします。
経験不足のため、塗りムラになり見栄えが悪い。
ペンキを均一に塗るのは、コツと慣れが必要不可欠です。経験不足のため、塗りムラになり見栄えが悪くなってしまう場合があります。
さらに、ムラなく塗装を行うためには、技術のほかにも様々な知識が必要です。気温や湿度に合わせた塗料の混ぜ方、季節や気候に合った乾燥時間、屋根に適切な道具など、屋根の塗装を何度も経験してきた業者でなければムラなく塗装を行うのは、困難だとも言えます。
また、劣化して錆びてしまった屋根は注意が必要です。塗料がよく浸み込んでしまうため、塗りムラになってしまうこともあるのです。
転落事故や落下の可能性がある。
屋根の上での作業は、転落事故や落下の可能性があるため、非常に危険です。
屋根の上は意外と高く感じるもの。トタン屋根の塗装を行おうと、滑りやすい屋根の上から落ちて怪我をしてしまった…という事故も起こり得るのです。
屋根の上の作業は、高所作業に慣れてるイエコマにお任せください。
トタン屋根の特徴
トタンは瓦棒葺(かわらぼうぶき)によく使われている屋根建材です。瓦棒葺きとは、金属の板(トタン、ガルバリウム鋼板、ステンレス鋼板など)で施工される屋根の工法のひとつで、「瓦棒」とも呼ばれます。
工法の内容は、水が流れる方向に、長い屋根建材(垂木)を並べ、その上に鋼材を重ねていくものです。
そもそもトタンとは
トタンは鋼板を亜鉛のメッキで覆ったもので、軽くて安価、工事がしやすいというメリットがあります。
デメリットは、サビに非常に弱く、軽さゆえに風による被害を受けやすい点です。また、雨音が響きやすいことや、鉄の性質上高温になりやすいことも挙げられます。
デメリットへの対処としては、塗装を行い、定期的にメンテナンスする必要があります。現在もトタンの流通量は多いですが、新築住宅にトタンを用いることはほとんどなくなっています。
ガルバリウムとの違い
現在の新築住宅では、トタンの代わりに、同じく鋼板をメッキしたガルバリウムという建材が多く用いられています。
トタンのメッキはほぼ亜鉛のみです。しかし、ガルバリウムは、アルミニウム、亜鉛、ケイ素を含んだ合金でメッキされています。
ガルバリウムも瓦棒葺きで用いられます。トタンに比べてサビにくく耐用年数が長いうえ、比較的安価でデザイン性も優れているのがメリットです。
一方で、トタンと同様に塗装が必要で、風による被害を受けやすく、雨音が響きやすい、高温になりやすいといったデメリットがあります。
現在はトタン屋根といっても、ガルバリウム建材を指す場合があるようです。気になるときは、どちらの建材か確認しておくと安心です。
スレート屋根との違い
スレート屋根は軽量かつ安価でデザイン性も豊富です。また、加工しやすく、家の雰囲気に合わせて選べることから広く普及している屋根建材です。
スレートには、天然スレートと人工スレートの2種類があります。
天然スレートは、薄い板状の粘板岩でできた素材です。流通量が少なく高額で、あまり使用されません。
人工スレートは、セメントと繊維を混ぜ合わせて厚さ4.5~5㎜に成形した素材です。
スレートは非常に使いやすい素材ですが、デメリットもあります。
素材の特性上割れやすく、カビやコケが発生する可能性があります。定期的に洗浄や再塗装が必要となり、屋根建材の中でもメンテナンスの回数が多い素材とされています。
トタン屋根の寿命
一般に8~10年と言われますが、あくまでも目安です。屋根の寿命には、屋根建材や塗料の種類のほかに、「気候」「屋根の形状」「屋根の施工状態」が影響します。
気候
直射日光の当たり具合や、風通し、湿度などが関係します。
屋根の形状
屋根の勾配・傾きや谷樋(たにとい)、ドーマの有無が影響します。谷樋とは、2面屋根のつなぎ目や切り替え部分に設けられ、雨水が集まり流れやすい形状になっています。ドーマは、光の取り込みや風通しのために設けられる小窓です。
屋根の施工状態
詳しくは後述しますが、塗装に先立って屋根建材の表面を洗浄し、滑らかにする作業(ケレン)が非常に大切です。これらの作業の質は、塗装の耐久性にも影響を与えます。
これらの項目が関連するため、「〇年は大丈夫」「×年たったら塗り替えを」とは一概に言いにくいのです。
こいずれにせよ大切なのは、屋根の状態を見ることです。屋根にサビが出始めると、驚くようなスピードで全体にサビが広がります。サビが広がってからではケレン作業が大がかりになり、費用が高くなる傾向があります。最悪の場合は屋根の葺き替えもありえます。
サビが出始めたら、早めに何らかの手を打つことをおススメします。
塗装をするべきトタン屋根の状態
どのような屋根の状態になったら塗装をすればよいかの主な判断基準は、
- 塗料がはがれてきた
- 光沢がなくなった
- サビが発生してきた
- 塗料が色あせ、粉をふいてきた
などの状態になれば、トタン屋根の塗装をするサインとみなします。
トタン屋根にサビが発生すると、あっという間に全体に広がります。屋根全体にサビが広がってしまうと、塗装以外の処置が必要になる場合もあります。塗装を先延ばしにするほど、屋根の処置にかかる費用が高くなりがちです。
塗装か葺き替えかの判断基準
葺き替えは、屋根建材を取り外して新しいものに変えることです。元の建材の損傷が激しい場合、いくら塗装をしても耐久性は低くなるので、葺き替えが適する処置となります。
塗装ではなく葺き替えを行うべきと判断するには、屋根の状態のなかで主に以下の7つのポイントをチェックしましょう。
- 設置から15年以上経過しているが、全くメンテナンスをしていない
- 天井に水が染みたような痕ができている(雨染み)
- 天井にカビが生えている。カビが徐々に広がってきている
- 風があると、屋根から原因不明の音がする
- 雨が降った翌日も湿気が残る
- サビだけではなく、穴が開いている
- 屋根建材が浮いている
あてはまる項目が多いほど、屋根建材の損傷が疑われます。早めに専門家に相談したほうがよいでしょう。あくまでもチェック項目なので、必ずしも全面葺き替えになるとは限りません。部分的な補修で済むこともあります。
相談の結果、緊急性はなかったとしても、今後のメンテナンスや葺き替えの見通しを立てられるでしょう。
トタン屋根塗装のメリット・デメリット
トタン屋根の再塗装をしても、不具合が完全に解消するとは限りません。また、屋根塗装にはメリットだけでなく、デメリットがあることも知っておかなくてはなりません。
トタン屋根塗装のメリット・デメリットを確認しておきましょう。
トタン屋根塗装のメリット
目的に応じた塗料を選ぶことで、防サビ 性・防水性が向上します。また、屋根建材を保護することで、屋根建材の寿命を延ばし、葺き替えの時期を遅らせることが期待できるのです。コケやカビを防ぐ、抗菌性が高い塗料もあります。
また、トタン屋根は金属ですから、夏の暑さも冬の寒さも、外気の熱がそのまま伝わります。塗料は遮熱性や断熱性を高め、居住空間を快適にするためにも使われます。
屋根塗装のデメリット
屋根塗装は、塗り方によっては雨漏りの原因になりえます。塗料を塗りすぎると、逆に雨漏りを引き起こすのです。雨水の一部は、内部に染み込んでいきます。
塗装が適切であれば、適度な隙間があり通気も保たれているので、染み込んだ水分は蒸発して排出されます。
しかし、塗料の塗りすぎによって蒸発のための隙間が埋まってしまうと、水分の逃げ場がなくなり、雨漏りやカビにつながるのです。また、塗装の前のケレン(塗装前の高圧洗浄やサビ落とし)は非常に大切で、ケレンが不十分だと塗料が浮いてはがれやすくなります。
そのほか、屋根建材との相性が悪い塗料や、粗悪な塗料を用いると、短期間で塗装がはがれてしまうリスクがあります。塗る人の知識や技術が、塗装後の耐久性に関わるでしょう。
トタン屋根塗料の選び方
業者に依頼する場合も、DIYの場合も、どの塗料を選ぶかは頭を悩ませる問題です。塗料の選ぶ際には、「塗料の機能性」「水性塗料と油性塗料の違い」「色の選び方」に注意しなければなりません。
1つずつ説明します。
塗料の機能性を見る
トタン屋根用の塗料を選ぶ際には、まず耐候性や耐久性に注目しましょう。また、トタン屋根は金属のため熱くなりやすい素材なので、遮熱効果のある塗料が望ましいでしょう。
水性塗料と油性塗料の違い
水性塗料と油性塗料の違いは、簡単にいうと「水に溶けるかどうか」です。塗料は、使う前に水あるいはシンナーなどの溶剤で薄めて調整します。これは、塗料を滑らかにして、塗りやすくするためだけではありません。
塗料を薄めるために用いた水や溶剤は、徐々に気体化して塗料が密着していきます。塗料を薄めるための水を用いるものを水性塗料、シンナーなどの溶剤を用いるものを油性塗料といいます。
さらに、塗料には1液型と2液型があります。2液型は主剤として、さまざまな機能を持つ硬化剤を加えます。一般に、水性よりは油性、1液型よりは2液型のほうが耐久性に勝りますが、その分価格も高くなる傾向があります。
適切な色を選ぶ
塗装にあたっては、屋根の色選びも大切です。しかし、好きな色を選ぶだけでは、後々トラブルになりかねません。
色を選ぶ際のポイントを3つ紹介します。
熱の反射率を考える
繰り返しますが、トタン屋根は熱を持ちやすい素材です。そのため、屋内を快適にするには、屋根の色を工夫することも有効です。
一般に濃い色は熱を吸収しやすく、薄い色が熱を反射しやすいなど、色によって熱の反射率が異なります。具体的には、シルバーが最も反射率が高く、次が白となります。
遮熱効果のある塗料もありますが、時間の経過とともに塗料の効果は薄れることを理解しておきましょう。
外壁や周囲とのバランスを考える
壁面との色の組み合わせも大切ですが、あまりにも周囲と異なる色を選ぶと、悪い意味で目立ってしまう可能性があります。周囲の住宅や建築物とのバランスも考慮しましょう。
事前に希望する塗装後の完成イメージを考えておく
できれば施工業者に相談する前に、自分や家族の希望をある程度まとめておきましょう。理想の色がある場合は、カタログやインターネット上で見つけた写真など、具体的なイメージを示すと施工業者に伝わりやすいでしょう。
せっかくお金を払うのですから、施工業者に勧められるまま決めてしまって、後悔したり不満が残ったりするのはもったいないことです。
一般的なトタン屋根塗装の流れ
屋根の塗装には、必要な道具の準備、塗装前の下地調整、塗装、後処理などの工程があります。
ひとつずつみていきましょう。
トタン屋根塗装に必要な道具
屋根塗装に使われる基本的な道具を以下に挙げます。業者は電動工具など、職人が使いやすく、家庭では持てあますようなものをそろえています。
安全の確保に必要な道具
安全性を確保するために必要な道具としては、ヘルメットや安全靴、落下防止用の安全ベルトなどがあります。
下処理に必要な道具
塗装面を滑らかにするためのケレン作業では、主にサビ取り用の道具を使います。
電動サンダー、金属でできたヘラ状の工具(ケレン棒、ケレン)、ワイヤーブラシ、サンドペーパー、デッキブラシなどです。
塗装に必要な道具
広範囲を塗りやすいローラーハケ、平らな場所を塗るときに使う平ハケ、柄が斜めになっている筋交いハケを用意します。
また、塗料を希釈するための受け皿、ハケ洗い用バケツなど、準備や後片付けに必要な道具もそろえます。
トタン屋根塗装の手順
トタン屋根塗装は、ただ塗料を塗ればよいわけではなく、塗装前の下準備が大切です。塗り方や塗装後の処理についてもポイントがあります。
下地処理から始まり、塗装、塗装後の処理の順に解説していきます。
下地調整:ケレン
トタン屋根の塗装で最も大切な下処理が「ケレン」です。サビや劣化した塗料を取り除き、塗装面を滑らかにします。
高圧洗浄のみで取りきれない場合は、ワイヤーブラシなどの工具を使用します。電動工具を用いて、サビだけでなく既存の塗装を全て除去することを2種ケレン、電動工具を使ってサビだけを除去することを3種ケレン、全体的にサンドペーパーやワイヤーブラシなどをあてる程度のことを4種ケレンと分類します。
どの工具でどの程度までケレンを行うかによって、費用に差が出ます。また、釘穴や屋根建材の継ぎ目は、専用の接着剤や防水材で埋めておきます。さらに、余計な部分に塗料がつかないように、マスキングテープで保護します。
塗料の塗り方
色塗料の前の下塗りとして、まずサビ止め塗料を塗ります。数種類あるサビ止め塗料の中で、最もサビ止め効果が高いのは、「2液エポキシ樹脂サビ止め塗料」です。
サビ止め塗料は、屋根建材に対する密着性とサビ止め効果に優れているものの、紫外線に弱いという特徴があります。そのため、さらに上から塗料を重ねる必要があります。また、上塗り塗料も2度塗ることで効果が発揮されます。
したがって、塗料を塗る回数はサビ止めを含めて下塗り、中塗り、上塗りの3回になります。屋根の端や瓦棒の折り曲げ部分、付け根などには、事前にトタン用塗料を塗って補強しておきます。
塗装後の作業
塗料は乾燥することで、強く屋根材に接着していきます。塗装後は早めにマスキングテープを外すとともに、道具の汚れもそれぞれに適した方法で落としましょう。
自分でもトタン屋根の塗装はできるもの?
トタン屋根の塗装を検討していて、自分でやりたいと考える人も少なくないでしょう。
ここではDIYにあたって知っておきたいことを挙げます。
準備する道具
基本的には先述の通り、業者が使う道具と同じものをそろえます。特に素人は、安全性について入念な配慮が必要です。電動工具があれば時間短縮につながりますが、普段はなかなか使い道がないものです。また、道具の購入費用がかかります。
自分で塗装を行う際に注意するべきポイント
計画のない屋根塗装は、大変危険です。なぜなら季節や天候への配慮、屋根以外への養生が大切な準備となるからです。
塗装を行う季節
日照時間も確保でき、雨が少なく、気温が安定している春~梅雨入り前が、屋根塗装に適した時期です。
屋根塗装は下塗りを含めて3回行います。しっかりと乾燥させるためには、気候が大切なポイントなのです。
塗料が均等に乾燥するためには、5℃以上の気温やある程度の日照時間が必要です。また、トタン屋根の上は大変高温になるので、塗装をする際の体調にも影響を与えます。
さらに、湿度が高すぎても結露が起きるなどのトラブルも生じるのです。
風がない日を選ぶ
風がある日の塗装は、安全性の面でおすすめできません。風で足場がふらついてしまえば、均等な塗装も難しくなります。
塗装したくない部分の養生を忘れずに
塗料が飛び散っても問題ないように、屋根以外の部分の養生を丁寧に行いましょう。外壁や窓部分だけでなく、自動車や庭木などにも養生が必要です。
また、近隣の住宅についても迷惑がかからないように、事前に一言あいさつをしに行くとよいでしょう。
塗料は一度乾くと、落とすことが難しくなります。塗装後のトラブルを避けるために、事前の準備が大切なのです。
自分で塗装するメリット
大きなメリットは、何といっても費用の節約でしょう。屋根塗装の費用の大部分は人件費です。自分でやれば、道具と塗料程度ですから、金銭的な負担は少なくなるでしょう。また、自分で屋根の具合を見ながら作業できることもメリットです。
自分で塗装するデメリット
先述の通り、まずは安全面です。業者は安全に配慮した装備を準備しますし、注意すべきポイントも理解しています。しかし、自分では業者ほど安全面に関する知識が不足していることもあり、準備不足のために屋根から落下する危険性もあるといえます。
次に、技術面です。自分で塗る場合、技術や道具の面からケレンが不十分になりやすく、塗料の適切な使用ができない、塗りムラが出るなど、塗装面の耐久性が落ちる可能性があります。特に、ケレンをいかに丁寧に行えるかが仕上がりに直結します。業者であれば、専門の工具などもそろえているはずです。
いくら塗装が安く上がっても、何度も再塗装や葺き替えが必要になるのでは、総額が膨らむ可能性があります。メリットとデメリットを踏まえて、業者に施工してもらうほうがよいか、自分で行うほうがよいかを検討する必要があります。
トタン屋根塗装の費用
業者に頼む際に気になるのはやはり費用でしょう。場合によっては、費用がかからないこともあるようです。
知っておいて損はない、トタン屋根塗装に関する費用を紹介します。
トタン屋根塗装の相場
トタン屋根塗装の料金は30万~120万円と幅があります。トタン屋根の傷み具合や塗料、工事面積によって異なります。
また、建築基準法では、2m以上の高所での作業は足場を設けることが定められています。足場が加わると比較的高額になるでしょう。
抜け落ちた釘の打ち直しや、屋根の最も高い部分である棟の継ぎ目のコーキングが必要であれば、費用がさらに上乗せされます。
無料でトタン屋根塗装ができるケース
トタン屋根の修理が必要になった原因は何でしょうか。もし理由が明確で、条件に合致すれば、無料で修理できる可能性があります。以下の条件に当てはまれば、無料でトタン屋根塗装ができることがあります。
火災保険の適用
火災保険に加入している場合は、補償条件を確認してみましょう。
トタン屋根は、風や雪による損害を受けやすく、補償の対象になっている場合があります。もし、トタン屋根の劣化の原因が風や雪、ヒョウであることが明確であれば、保険会社に問い合わせてみるとよいでしょう。
風災の例
風災とは、突風やつむじ風、台風、強風によって、建物や家財が損害を受けることです。この風災によって受けた損害に対する補償が風災補償になります。
瓦棒のクギ浮き、トタン板のへこみ、棟板金の浮きやはがれなどが対象となるようです。
こんな業者に注意!悪徳業者を見分ける方法
インターネットを検索するとたくさんの業者がヒットします。どの業者に頼めばよいか迷うのも無理のないことです。知り合いから紹介されたなど、断りにくい場合もあるかもしれません。
いずれにしても、高いお金を払うのですから、信頼できる業者に依頼したいものです。
ここでは、悪徳業者を見分けるポイントを紹介します。
下地処理をしない
何度も繰り返していますが、トタン屋根の塗装の際には、事前に行う高圧洗浄やケレンが非常に大切です。ケレンの出来次第で、その後の塗装の見栄えや耐久性が左右されるといってよいでしょう。
しかし、ケレンを丁寧に行うほど、手間も時間も人件費もかかります。あまりにも工期が短い場合は、ケレンをきちんと行うかの確認が必要でしょう。
素人やアルバイトが塗装
ケレンも塗装も、熟練の職人が行えば仕上がりが美しく、さらに長持ちします。しかし、その分人件費がかさむため、安く抑えたい業者は素人やアルバイトのみで作業させる場合があるようです。
技術が乏しい上に作業工程をチェックする人もいなければ、仕上がりに差が出るのも当然です。さりげなく経験年数などを聞いたり、ケレンの期間などを確認し、用語や作業内容をどの程度把握しているか探ってみることも有効です。
足場を組まない
足場を組むことは必須ではありません。建築基準法では、2m以上の高所での作業時に足場を設けると定められています。それを満たさないケースでは足場を組まない場合もあるでしょう。
しかし、見積もりに足場費用が含まれているのに、足場を組まない場合は注意が必要です。足場費用はかなり高額です。本来、足場は高い場所でも安全を確保し、作業の効率を上げるために組まれるものです。
安定した場所で作業すれば、力の入れ具合も安定し塗装の仕上がりも美しくなることが期待されます。
もし、足場を組まないのであれば、その理由を確認し、費用の見直しも必要です。