1日の疲れを癒す場所であるお風呂場。ふと目に留まる排水口はなるべくきれいに保ちたいですよね。ただ、掃除を少しでも怠ってしまうと、ぬめりが気になりだし、排水口から臭いがすることもあるようです。
そこで今回は、お風呂の排水口をできるだけ簡単に掃除する方法をご紹介します。
目次
排水口の臭い・汚れ・ぬめりの原因ってなに?
お風呂場の排水口は、思っている以上に汚れにさらされています。髪の毛、垢、石鹸、油、ペットを飼っている方であれば抜け毛、靴を洗うときには、泥や排泄物などの汚れが排水口に流れていきます。
このような汚れを放置しておくと、汚れが原因となり、ぬめりやカビが発生し、排水トラップや排水管の内部にこびり付いていきます。お風呂場で体を洗うたびに、蓄積したぬめりが髪の毛や汚れを吸着し、排水管の詰まりの原因になったり、上手く流れずに水が逆流して臭いを発生させてしまうのです。
放置していると、こんな排水口汚れに発展します。
- ヌルヌルしたオレンジ色の汚れ→酵母(ロドトルラ)
- ガサガサした白っぽい汚れ→石鹸カスや垢
- べットリした黒い汚れ→クロカビ(クラドスポリウム)など
- ゴミ→ホコリ、抜け毛
考えるだけで気持ち悪いですよね。湿気の多いお風呂場では雑菌はあっと言う間に増えていきます。
体に良くないですし、臭いの元にもなるので、しっかりと掃除しておきましょう!
本格的でも簡単!お風呂の排水口の掃除方法
ここでは、出来れば1週間に1回、少なくとも1か月に1度行うと排水口がキレイになる本格的な掃除方法をご紹介します。
〈用意するもの〉
- ゴム手袋
- スポンジ
- 歯ブラシ
- 塩素系漂白剤
- パイプクリーナー
〈あると便利なもの〉
- ビニール袋
- ティッシュ
〈排水口の掃除手順〉
- 排水口に詰まった、ゴミや髪の毛などを取れる範囲でティッシュペーパー、歯ブラシなどを使用して取り除きます。
- ヘアキャッチャーや封水筒、ワッシャー、ゴム部分といった、目に見える部品を取り除いていきます。
- 2で取り出した部品にカビキラーを吹きかけ、30分ほど放置します。汚れがひどい場合、ビニール袋に入れ、モミモミすると手をあまり汚さずに効果的に落とせますよ。
- 3の部品を洗い流し、少し残った汚れをスポンジや歯ブラシでしっかり落としましょう。
- ここまで出来たら、「排水ピース」を引き抜いて外します。封水筒を取り出すと現れるスペース(排水トラップ)の内側にはめ込まれている部品です。水を溜めることで下水が流れ込んでこないようにする装置なので、排水ピースを外す時間が長いほど下水の臭いが充満してしまいます。取り外した排水ピースの汚れを、素早く、丁寧に歯ブラシで落としていきます。
- 全ての部品を元の位置に戻します。
排水口が詰まり気味でお困りなら、パイプクリーナーの登場!
排水口が詰まり気味…そんな時に役立つのが、パイプクリーナーなどの排水口周り・排水管汚れを溶かしだす製品です。パイプクリーナーの使用方法や注意点をご紹介します。
- 上記6の状態から引き続き掃除をするのであれば、今一度しっかりと水を排水口に流し、洗剤が交じり合わないようにします。
- 排水口にパイプクリーナーを注ぎ入れます。汚れ・詰まり度合いによって目安使用量が異なるので、かならず裏面の使い方を参考にします。
- 15~30分放置して、大量の水でしっかりと洗い流します。
使用する洗剤の種類に気を付けましょう。どちらもアルカリ性であれば有毒ガスの発生は抑えられます。ただし、アルカリ性×酸性など、種類の違う薬剤を続けて使用すると、排水管で残った成分と反応して有毒ガスが発生するので十分に注意しましょう。強い薬剤であることを忘れずに、続けての作業では、しっかりと洗い流し換気を徹底したいですね。
※本格的に詰まっていて、水がほとんど流れないときには使用を控えましょう。パイプクリーナーごと詰まってしまい、その後の対応がさらに大変になります。
※ゴミや髪の毛を溶かす目的で使用し放置しすぎると固まり、かえって流れが悪くなってしまいます。長時間放置しないように気を付けたいですね。
簡単なお風呂の排水口掃除には重曹×クエン酸でラクラク対応!
正直、上記の本格的な掃除を毎日のようにするのは大変です。でも排水口は普段から清潔にしておきたいですよね。放置するだけの、簡単に掃除を行う方法をご紹介します。
〈用意するもの〉
- 重曹 100g
- クエン酸 小さじ1/2
- 水100ml
- ペットボトル
〈排水口の掃除手順〉
- クエン酸水をつくります。空のペットボトルに用意していた水&クエン酸を入れまぜます。
- 排水溝にまんべんなく重曹を振りかけます。
- 1で作ったクエン酸水を流し入れ、30分放置します。
- しっかりと洗い流して完了!
簡単な掃除方法ですが、2、3日に1回のペースでも良いので行うと、大掃除が随分楽になりますよ。ぜひ、試してみてくださいね。
排水口の掃除をしたのに、臭いがまだ気になる…排水口の奥に原因があるのかも?!
排水口の掃除を入念にしたにも関わらず、下水のような不快な匂いがするならば、以下のような原因が考えられます。
- 排水トラップの故障
- 排水管の汚れ
排水口のフタを外すと、排水口に水が溜まっているのが分かります。これは、排水トラップと言う部品の働きで、排水口に水を溜めているからです。
排水口の先の下水の匂いや、排水管を通って虫などが浴室に侵入してこないよう、水でフタをして予防しようというわけです。排水トラップの故障や、排水トラップがしっかりはまっていないと、機能が劣り異臭の原因になります。
水もちゃんと溜まっていて、排水トラップが正常なのに臭いがする場合、パイプクリーナーでは対応できない、排水溝の奥で汚れがたまり詰まっている可能性があります。
排水管の奥が原因のケースでは、自力での改善は難しく、排水管クリーニングをお願いする必要があります。ハウスクリーニング業者への依頼を検討してみましょう。中には悪徳業者も多いと言われています。実績があり、ホームページ上で事業内容はもちろん、代表者名など、しっかり運営者情報を確認できる業者を選びたいものですね。サービス価格が明確に記載されているかも、優秀なクリーニング業者選びのポイントになります。
まとめ
毎日使用するお風呂場だからこそ、排水口は清潔にしておきたいですよね。排水口の汚れが蓄積するほどに作業も増します。普段は、重曹とクエン酸を振りかける簡単な方法でケアして行きましょう。
加えて月に1回のスペシャル掃除で排水溝の汚れ・ぬめり・臭いを撃退・予防して行きましょう。お掃除の際にはくれぐれも洗剤が手に触れないよう、また換気を徹底して安全に行ってくださいね。
この記事で紹介した方法を、心地よいバスルーム作りに役立てて頂ければ幸いです。
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