エアコンの掃除は自分でできる!|掃除方法と掃除のメリットをご紹介

エアコンの効きが悪くなると、修理するか悩む人もいるでしょう。しかし、実は故障しておらず、掃除することでエアコンの効きが良くなることもあります。

今回は自分でするエアコンの掃除方法についてくわしく解説。掃除する箇所ごとに掃除方法をわかりやすく説明します。掃除するメリットや掃除の際の注意点も紹介するので、あわせてチェックしましょう。

エアコンはパーツによって、自分で掃除できる箇所があります。この記事を参考に、自宅のエアコンをキレイにクリーニングし、暑い夏も快適に部屋を冷やしましょう。

エアコンは自分で掃除できる?

エアコン掃除は自分で掃除できる箇所と、業者に頼んだ方がよい箇所があります。パーツによっては洗浄するのに分解が必要で、知識も必要です。素人が掃除すると、故障や元に戻せなくなる可能性があるでしょう。

エアコンには室内機(室内に設置されているエアコン本体)と室外機(ベランダなどの屋外に設置されている箱型の機械。室内機の近くに設置されている)があります。それぞれ自分で掃除できる範囲は以下のとおりです。

  • 室内機の自分で掃除できる範囲
    -エアコンフィルター(空気中のホコリなどをキャッチしてエアコン内部に入るのを防ぐ)の掃除
    -室内機本体や吹き出し口の掃除
  • 室外機の自分で掃除できる範囲
    -室外機表面の拭き掃除
    -フィン(熱交換器、空気を冷やしたり温めたりする役割がある)の掃除
    -ドレンホース(エアコン内部で発生した結露の水を外に排出するホース)の掃除

エアコン内部など、上記以外の箇所を掃除する場合は、プロのエアコンクリーニング業者に掃除を依頼しましょう。

エアコンを掃除するメリット

エアコン掃除をすると、以下のようなメリットや効果があります。快適にエアコンを使用するには、定期的なエアコン掃除が必要です。

エアコンの効きが良くなる

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エアコン掃除をすると、エアコン内部の空気の循環が良くなり、運転効率が上がってエアコンの効きが良くなります。フィルターなどに付着しているホコリやゴミを取り除くことで、エアコンが部屋の空気を吸い込んだり、風を送り出したりするのがスムーズになるためです。
エアコンを稼働する際の負荷が軽減できるため、エアコンの故障などのトラブルも起きにくくなります。

電気代が抑えられる

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掃除でエアコンの効きが良くなると、節電効果も期待できます。たとえば冷房時は効率よく部屋を冷やせるようになるため、必要以上に風量を強くしたり、室内の設定温度を下げすぎたりする必要がありません。不要な電力消費が防げるため、電気代を抑えられるでしょう。

大手家電メーカー『ダイキン工業株式会社』が行った「フィルター掃除と室外機周辺の片付けによるエアコンの節電効果を検証」では、エアコンのフィルター掃除前後での節電効果を調査しています。フィルター掃除をすると、消費電力は48.9%削減でき、電気料金は1カ月で800円抑えられたという結果が出ています。

※参考:フィルター掃除と室外機周辺の片付けによるエアコンの節電効果を検証(ダイキン)
https://www.daikin.co.jp/press/2022/20220809

カビ臭さを除去できる

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エアコンからカビのようなニオイがする場合は、掃除で軽減できる可能性もあるでしょう。ニオイの原因はエアコン内部に発生したカビや雑菌などです。フィルターにホコリがたまり、温かい空気が流れ、結露が発生するエアコン内部は、カビが生えやすく、繁殖しやすい環境です。カビや雑菌が繁殖すると、酸っぱいニオイやホコリ臭さなどが、エアコンから漂ってしまいます。掃除することでニオイの原因を除去できるので、カビ臭さを軽減できるでしょう。

健康被害の軽減

エアコン内部にカビやホコリがあると、カビの胞子が混ざった風が室内に噴出されます。カビは鼻水や咳などのアレルギー症状を引き起こす原因になります。エアコン内部に溜まったカビやホコリを除去することで、清潔な風を送りだすことができ、健康被害を軽減できる可能性があるでしょう。

エアコンの室内機の掃除方法

自分でできる室内機の掃除方法を説明します。掃除できるのは、「エアコンフィルター」と「室内機本体・吹き出し口」の2カ所です。

エアコンフィルターの掃除方法

エアコンフィルターの基本の掃除方法は、以下の手順で行います。カバーを開けたときに見えるのがフィルターの表側、エアコン内部に面している方が裏側です。

1.エアコンの電源を切って電源プラグを抜き、フィルターを取り外す
2.掃除機でフィルターの表側に付着した汚れを吸い取る
3.細かい汚れはハケを使って優しく落とす
4.水で洗い流しながら、古歯ブラシなどでフィルターの裏側から汚れを擦り落とす
5.タオルで水気を拭き取り、しっかり乾燥させる
6.掃除機や雑巾を使い、カバーや吹き出し口に付着した汚れを掃除する
7.フィルター、カバーを元に戻し、電源プラグを挿し込む

汚れがひどい場合など、エアコンフィルターのくわしい掃除方法は、以下のコラムを参考にしてください。
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2024.7.29
イエコマ編集部

室内機本体・吹き出し口の掃除方法

室内機本体や吹き出し口の掃除は、フィルターをすべて外した状態で行います。

1.ハンディモップで室内機の周りや吹き出し口のホコリをサッと除去する
2.雑巾で、エアコンの上部やパネル、吹き出し口を水拭きする

内部の部品が濡れると故障の原因になります。必ず固く絞った雑巾で水拭きし、洗剤なども使用しないようにしましょう。

エアコンの室外機の掃除方法

自分でできる室外機の掃除方法を説明します。掃除できるのは、「室外機の表面」と「室外機のフィン」「ドレンホース」の3カ所です。

室外機の表面の掃除方法

室外機の表面の掃除方法は以下のとおりです。

1.室外機の上にあるほこりや砂をほうきで取り除く
2.濡らして固く絞った雑巾で室外機の表面の汚れを拭き取る

室外機のフィンの掃除

フィンの掃除方法は以下の手順で行います。室外機の側面や裏側からフィンを掃除できる機種が多いです。自宅の室外機の側面や裏側をチェックし、フィン(薄い金属板の部分)を探してみましょう。

1.掃除機のブラシヘッドをフィンに優しく当て、汚れを吸い取る
2.1で取り切れなかった細かい汚れを、使い古しの歯ブラシなどで取り除く

ドレンホースの掃除

ドレンホースの中をしっかり掃除するには、「ドレンホースクリーナー」という専用の道具が必要です。ドレンホースクリーナーは、空気圧を利用してドレンホース内部のゴミや汚れを吸い出す道具です。ホームセンターやネットショップなどで、1,000~2,000円ほどで購入できるでしょう。

ドレンホースは以下の手順で掃除をします。掃除の際には、逆流した水が室内機からこぼれ落ちる可能性があるため、吹き出し口をタオルで覆っておくとよいでしょう。

1.ドレンホースの出口付近にたまっているゴミを古歯ブラシや割りばしでかき出す
2.ハンドルを押した状態でドレンホースクリーナーをドレンホースの出口にピッタリ入れ込む
3.ハンドル部分を引き、一度ホースからドレンホースクリーナーを外す
4.2~3を4、5回繰り返す
5.ポンプの先から詰まっていた汚水などが排出されるのを確認できたら完了

エアコンを掃除する際の注意点

エアコンの故障や事故を防ぐためにも、掃除の際の注意点を確認しましょう。

掃除の前に電源プラグを抜く

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必ずエアコンの電源を切り、電源プラグを抜いてからエアコン掃除を始めてください。プラグを挿したまま掃除をすると、エアコンの故障や感電などの恐れがあり危険です。

マスクを着用する

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エアコン掃除をする際は、マスクを着用しましょう。エアコン内部にはホコリやカビが溜まっており、掃除の際にそれらが空気中に舞う可能性があります。吸い込むことで、咳や鼻水などの症状が起きる可能性があります。アレルギー症状がある人は、ゴーグルやゴム手袋も着用して作業するのがおすすめです。

フィルターは強い力で擦らない

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フィルター掃除の際は、強い力で擦らないようにしましょう。汚れが落ちにくいからといって強い力で擦ると、網目が破れたり壊れたりする可能性があります。たわしなどの固いブラシで擦るのもやめましょう。

フィルターはしっかり乾燥してから戻す

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フィルターを掃除した後は、しっかり乾燥してから元に戻しましょう。せっかく掃除をしたのに、水分が残った状態で戻すと、カビや雑菌が繁殖する可能性があります。またフィルターの水分が内部部品に入り込むと故障や発火の恐れもあります。

乾燥させる際は、日陰でしっかり乾かすのがポイントです。ドライヤーや直射日光で乾燥させると、フィルターが破損・変形する恐れがあります。

エアコンのカビ予防方法

エアコン掃除をした後は、きれいな状態をできる限りキープさせたいものです。つづいてエアコンのカビ予防方法を紹介します。日頃からの使い方や定期的なお手入れを心がけることは、カビ予防に効果的です。自宅でもぜひ実践してみましょう。

定期的に掃除する

エアコンのカビ予防には、エアコンに付着するホコリやカビを、定期的に取り除くことが大切です。とくに室内機は汚れが溜まりやすいのが特徴です。この記事で紹介した掃除方法を参考に、吹き出し口の拭き掃除、フィルターの掃除はこまめに行いましょう。

自分でするエアコン掃除の頻度は、以下が目安です。

  • 室内機:1カ月に1~2回
  • 室外機:1年に1~2回

エアコンを使ったあとは内部クリーン機能や送風運転をする

冷房使用後は、エアコン内部の湿度が上がって、カビが繁殖しやすい環境になります。エアコン使用後は「内部クリーン機能」を使って、エアコン内部をしっかり乾燥させましょう。内部クリーン機能が搭載されていない場合は、送風運転を30分~1時間ほどすると、エアコン内部を乾燥させることができます。

業者にエアコンクリーニングを依頼する

日頃は自分でエアコンの掃除を行い、1~2年に1度を目安にプロにエアコンクリーニングを依頼しましょう。ハウスクリーニング業者やエアコンメーカーなどに依頼でき、高圧洗浄機などを使って、エアコン内部に付着したカビなどをしっかり洗浄することができます。エアコン周りも養生するため、壁紙などが汚水で汚れることなく、安心して任せられるでしょう。また仕上げにカビを生えにくくする防カビ剤塗布の注文対応をしている業者や、浴室クリーニングがセットになったプランのある業者などもあります。

エアコンは壁の高い位置に設置されているケースが多く、掃除するには時間や労力がかかります。忙しくてエアコン掃除の時間がなかなか取れない人や複数台のエアコン掃除をしたい場合も、業者を頼るとよいでしょう。

エアコンクリーニングの料金は7,000~35,000円が相場です。壁掛けタイプか天井埋め込みタイプか、お掃除機能付きかどうかなどでも費用は変わります。エアコンクリーニングの料金相場についてくわしくは、以下のコラムを参考にしてください。

エアコン掃除の料金目安は7,000円~35,000円!
https://iekoma.com/part/price-of-aircon-cleaning/

まとめ

エアコン掃除は自分で掃除できる箇所と、業者に頼んだ方がよい箇所があります。自分で掃除できる範囲は以下のとおりです。

  • 室内機の自分で掃除できる範囲
    -エアコンフィルター
    -室内機本体や吹き出し口
  • 室外機の自分で掃除できる範囲
    -室外機表面
    -フィン
    -ドレンホース

エアコン内部など上記以外の箇所を掃除する場合は、プロのエアコンクリーニング業者に掃除を依頼しましょう。プロに依頼すれば、手が届きづらい奥の汚れまでキレイに掃除できます。

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