エアコン掃除の方法や注意点、業者のエアコンクリーニング料金等解説

自宅のエアコンの掃除を検討するとき、

  • 自分でどこまで掃除できるだろう?
  • 具体的な掃除の方法って?
  • どのくらいの頻度で掃除が必要なの?

このようなことが気になりますよね。

このページでは、個人が自分で実施可能なエアコン掃除の範囲と方法、掃除の頻度の目安、注意点などを解説します。

業者に依頼した場合の料金目安や業者の選び方も解説しているので、自宅のエアコンの掃除をどうするか検討するのに、ぜひお役立てください。

自分でできるエアコン室内機の掃除の範囲と方法

自分でできるエアコンの室内機の掃除の範囲は以下です。

  • エアコンフィルター掃除
  • 本体の拭き掃除

プロによる清掃の場合は、エアコンを分解し内部の部品まで洗浄することもあります。

しかし、知識や経験のない人がエアコンを分解すると、故障などのトラブルになる恐れもあります。自分で掃除するときは、分解せず、外側から目で見える範囲の掃除に留めましょう。

エアコンフィルター掃除

エアコンフィルターを掃除するには、次の3つを用意しましょう。

  • 掃除機
  • ブラシ
  • ぞうきんやマイクロファイバークロスなど、掃除用の布類

エアコンフィルターの掃除の大まかな手順は以下です。

  1. エアコンの電源を切り、電源コードをコンセントから抜く
  2. フィルターをエアコンから外す
  3. 掃除機でフィルターのホコリをできるだけ落とす
  4. 水洗いする
  5. 乾いたぞうきんでふいた後、風通しのよいところで干し、フィルターを乾燥させる
  6. フィルターをエアコンに戻す

エアコンフィルター掃除

エアコンフィルターの掃除の方法や注意点は、こちらのコラムでくわしく解説しています。ぜひ参考にご活用ください。

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本体の拭き掃除

エアコン本体の拭き掃除には、次の5つを用意しましょう。

  • ハンディモップ
  • ぞうきんやマイクロファイバークロスなど、掃除用の布類
  • お掃除シート
  • 割り箸
  • 輪ゴム

掃除の手順は以下になります。

1、事前準備

掃除の事前準備として、以下の3つのことをしましょう。

1. 電源を切る
2. 電源コードをコンセントから抜く
3. フィルターを取り外す

電気が通っている状態で掃除をすると、何かのはずみで漏電が起きる恐れがあります。安全のため、電源を切り電源コードをコンセントから抜くことが大切です。

フィルター以外の部分を掃除するなら、フィルターは邪魔になるので外しておきましょう。
フィルターとエアコン本体をまとめて掃除するなら、まずフィルターを掃除し、濡れたフィルターを乾かしている間にエアコン本体を掃除するのがおすすめです。

2、内部のほこりをハンディモップで取り除く

フィルターを外して見える内部に付いたほこりを、ハンディモップで取り除きましょう。

3、吹き出し口を掃除する

エアコンの吹き出し口の掃除には、お掃除シート・割り箸・輪ゴムを活用しましょう。

割り箸の先にお掃除シートを巻き、輪ゴムで固定して使います。
エアコンの吹き出し口は狭く、ハンディモップでも掃除しにくいので、このように割り箸が役立ちます。

割り箸の先にお掃除シートを巻き付け固定したもので、吹き出し口の内部の汚れを取り除きましょう。

4、エアコンの外側を拭く

濡らして固く絞ったぞうきんやマイクロファイバークロスで、エアコンの外側を拭きます。

5、フィルターと電源コードを元に戻す

フィルターと電源コードを元に戻し、電源を入れましょう。

念のため、正常に動作するかどうか、実際に冷房機能や暖房機能などを動かしてみて確認しましょう。

エアコン掃除

自分でできるエアコン室外機の掃除の範囲と方法

自分でできるエアコンの室外機の掃除の範囲は以下です。

  • 室外機の表面の掃除
  • 室外機のフィンの掃除
  • ドレンホースの掃除

プロが室外機を掃除するときには、室外機を分解し、内部の洗える部品(ファンなど)を洗浄する場合が多いです。

しかし、素人が室外機を掃除するときには、室外機の分解はしないようにしましょう。
慣れない人が室外機を分解すると、故障を引き起こしたり、元のように組み立てられなかったりする恐れがあります。

室外機の表面の掃除

室外機

室外機の表面の掃除には、次の2つを用意しましょう。

  • ほうき
  • ぞうきん

掃除の手順は以下になります。

1、ほうきで室外機の上のほこりや砂を取り除く

室外機の上に乗っているほこりや砂などを、ほうきで掃いて落としましょう。

2、ぞうきんで表面の汚れを取り除く

濡らして固く絞ったぞうきんで、室外機の表面を拭き、汚れを取り除きましょう。

室外機のフィン(熱交換器)の掃除

室外機のフィンは、空気を冷やしたり温めたりする役割がある部分のことです。
大抵の場合、室外機の側面や裏側からフィンを掃除することができます。

室外機のフィン

フィンの掃除には、次のものを用意しましょう

  • ブラシヘッド付きの掃除機
  • 使い古しの歯ブラシ

掃除の手順は以下になります。

1、ブラシヘッド付きの掃除機で汚れを取り除く

掃除機のブラシヘッドを優しくフィンに当て、ほこりや砂などを掃除機で吸って取り除きましょう。

フィンはエアコンを正常に動作させるために大切な部分なので、強い力を加えないよう気をつけましょう。

2、使い古しの歯ブラシで汚れを取り除く

掃除機で取りきれなかった細かいゴミを、使い古しの歯ブラシで取り除きます。

ドレンホースの掃除

エアコンのドレンホースとは、エアコン内部で発生した結露の水を外に排出するためのホースです。

このドレンホースの中にゴミが入ると、水の排出がゴミで邪魔され、室内機から水が垂れるようになることがあります。

ドレンホースの中をしっかり掃除するには、「ドレンホースクリーナー」という専用の道具が必要になります。
ドレンホースクリーナーは、空気圧を利用して、ドレンホース内部のゴミを吸い出す道具です。ホームセンターやネットショップなどで、1,000~2,000円ほどで購入できます。

ドレンホースクリーナーがない場合は、割り箸などでホース内のゴミをかき出しましょう。

自動お掃除機能付きエアコンも掃除が必要?

エアコン操作

最近のエアコンでは、自動お掃除機能付きのエアコンも多いです。
「自動お掃除機能付きなら、掃除の必要は全くないのでは?」と思う人もいるかもしれません。

確かに、自動お掃除機能が付いていないものと比べれば、掃除の手間は少ないといえるでしょう。

ただし、掃除などのメンテナンスが一切不要なわけではありません。

自宅のエアコンが自動お掃除機能付きの場合は、次の点を頭に入れておきましょう。

ダストボックスのゴミを定期的に捨てる必要がある

自動お掃除機能付きのエアコン内部では、フィルターを機械で掃除し、出たゴミをエアコン内部のダストボックスに収納する作業が行われています。

ダストボックスには容量があるため、無限にゴミを収納できるわけではありません。定期的に、ダストボックス内に溜まったゴミを外に捨てる作業が必要です。

作業の頻度はエアコンの使用頻度や製品によりますが、一般的には1年に1度程度が目安だといわれています。

自動お掃除機能で掃除可能なのはフィルターだけ

一般に、エアコンの自動お掃除機能の掃除範囲はフィルターのみです。
このため、フィルター以外の部分は自分で掃除する必要があります。

説明書をしっかり確認

自動お掃除機能付きエアコンであれば、取り扱い説明書に、自動お掃除機能の注意点などが書いてあるはずです。そちらをしっかり読んでおきましょう。

エアコン掃除の理想的な頻度目安

エアコン掃除の理想的な頻度の目安は以下です。

フィルター掃除&室内機の拭き掃除 2週間に1度
室外機の掃除 1年に1~2度
業者のクリーニング 1~2年に1度

ただし、絶対に上記の頻度で掃除しなくてはいけないわけではありません。

「2週間に1度もの頻度でフィルター掃除をするのは難しい」などの場合は、「1か月に1度」「2か月に1度」など、自分で実施可能そうな目安を設けるとよいでしょう。

エアコン掃除の注意点4つ

”注意

自分でエアコン掃除をする際には、次の4つに注意しましょう。

  • 分解はしない
  • フィルター以外に水をかけない
  • 室外機はできるだけ動かさない
  • 取り扱い説明書を事前によく読む

分解はしない

プロのエアコン清掃では、エアコンを分解して内部の部品まで洗浄することもあります。
しかし、自分で掃除するのに安易にプロの真似をしようとするのはやめましょう。

エアコンを分解して洗浄する作業は、知識や経験のない人が行うと、故障などの原因になることがあります。

フィルター以外に水をかけない

自分でエアコンを掃除するとき、フィルター以外には水をかけず濡らさないようにしましょう。
フィルター以外の箇所を不用意に水で濡らしてしまうと、故障の原因になる恐れがあります。

また、水で洗ったフィルターをエアコン内部に戻す際には、必ずフィルターをしっかり乾燥させてから戻すようにしましょう。

室外機はできるだけ動かさない

室外機を掃除するとき、室外機をできるだけ動かさないようにしましょう。
室外機をむやみに動かすと、室内機と室外機をつなぐパイプで接続不良が起きたり、パイプが破損したりする恐れがあります。

「室外機を動かさないと手が届かない箇所がある」というときは、室外機を動かすなどせず、室外機を動かさないで掃除する方法を考えたり、業者に掃除を依頼したりしましょう。

取り扱い説明書を事前によく読む

掃除をする前に、エアコンの取り扱い説明書をよく読んでおきましょう。メンテナンスの注意点などが書いてあります。

業者のエアコン掃除の料金目安は7,000~35,000円

業者のエアコンクリーニング

業者のエアコン掃除の料金目安は、7,000円~35,000円ほどです。
エアコンのタイプや作業内容などによって、料金は変わってきます。

業者のエアコン掃除の料金について、よりくわしく知りたい場合はこちらのページをご確認ください。

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エアコン掃除の業者の選び方

エアコン掃除の依頼先としては、エアコンのメーカーや家電量販店、ハウスクリーニング業者、エアコン専門業者などがあります。

業者選びの際には、対応している機種や料金体系、評判などを確認しましょう。

エアコン掃除の業者選びについて、くわしく知りたい人はこちらのページをご一読ください。

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エアコン掃除が必要な理由はこの3つ

エアコンと笑顔の女性

エアコンの掃除を面倒に感じたり、業者に掃除してもらう必要があるのか疑問があったりする人もいますよね。

エアコンの掃除は、エアコンを快適にトラブルなく使うのに必要なものです。
エアコン掃除が必要な具体的な理由は、次の3つになります。

掃除をすることでエアコンの効きが良くなるから

定期的な掃除でエアコンをきれいな状態で保つことで、エアコンの効きをよくすることができます。

たとえば、エアコンフィルターがほこりなどで汚れていると、エアコンの効きが悪くなります。フィルターの目に詰まったほこりが、エアコンの風を邪魔してしまうからです。

定期的な状態できれいな状態を保っていれば、汚れが原因でエアコンの効きが悪くなるのを防ぐことができます。

電気代の節約になるから

エアコンがきれいな状態でエアコンの効きがよければ、それだけ電気代を節約することができます。

汚れなどでエアコンの効きが悪い状態だと、エアコンが部屋を冷やそう・温めようと頑張って、電気の消費が激しくなります。
エアコンがきれいな状態であれば、そのようなことを防ぎ、電気代を抑えることが可能です。

臭いの心配がなくなるから

エアコンの掃除が不十分だと、エアコンから出てくる風から、ほこりっぽい臭いやカビくさい臭いがすることがあります。
これは、エアコン内部のほこりやカビの臭いです。

エアコン内部をきれいにしておけば、このような嫌な臭いを防止することができます。

まとめ

自分でできるエアコン掃除の範囲は以下です。

  • エアコンフィルター掃除
  • エアコン(室内機)本体の拭き掃除
  • 室外機の表面の掃除
  • 室外機のフィン(熱交換器)の掃除
  • ドレンホースの掃除

掃除する前には、エアコンの取り扱い説明書をよく読んでおきましょう。掃除などメンテナンスの注意点も書かれています。

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