毎日使う水まわりの排水管には、髪の毛や油汚れ、洗剤カスなどの汚れが付着します。排水管掃除をせずに放置すると、頑固な汚れとなり、やがて詰まってしまう恐れもあります。
今回は排水管の掃除についてくわしく解説。掃除方法や掃除の際の注意点、業者に洗浄を依頼する場合の相場や頻度なども説明します。
排水管洗浄は詰まりが発生してからではなく、詰まりを防ぐために定期的に行う必要があります。排水管掃除をして水回りを清潔な状態に保ち、快適に生活を送りましょう。
目次
自分でできる排水管掃除の方法と頻度
自分でできる排水管掃除の方法と頻度を紹介します。
毎日使う水回りの排水管は汚れやすい場所です。こまめな掃除を心がけることで、水回りを清潔な状態に保ち、排水管を長持ちさせられるでしょう。
掃除方法は4つです。
洗浄剤を使った掃除方法
パイプクリーナーなどの市販の洗浄剤を使った掃除方法です。キッチン、洗面台、浴室、洗濯機に効果的です。
- 排水口のフタやゴミ受けを取り外し、掃除する
- 排水管に洗浄剤を注ぐ
- 洗浄剤ごとに指定された時間(30分~1時間ほど)、放置する
- 洗浄剤が流れきるまで、水または湯(40~50度程度)を流す
粉末、液体、錠剤などさまざまなタイプの洗浄剤があるため、使いやすい商品を選ぶとよいでしょう。細かい手順や有効な場所は商品ごとに異なるため、説明書をよく確認してから使ってください。
水圧を利用する掃除方法
排水管内に勢いよく湯を流し込み、その水圧を利用する掃除方法です。キッチンや洗面台に有効で、家にあるアイテムを使って掃除できます。
- 排水口のフタやゴミ受けを取り外し、掃除する
- フェイスタオルの片端や排水栓を使って排水口に栓をする
- 40~50度ほどのお湯をシンクの3分の1程度の深さまでためる
- 勢いよくタオルまたは栓を引き抜いて、排水管に一気にお湯を流す
水圧を利用した掃除は、排水管の汚れが軽度の場合に効果的です。
ワイヤーブラシを使う掃除方法
ワイヤーブラシを使った掃除方法は、キッチン・洗面台・浴室・洗濯機に効果的です。ワイヤーブラシは長いワイヤーの先端にブラシが付いた、排水管のパイプ内を掃除するための道具です。回転式パイプクリーナーなどとも呼ばれ、ホームセンターやネットショップなどで購入できます。
- 排水口のフタやゴミ受けを取り外し、掃除する
- 水を流しながら、排水口からワイヤーブラシを差し込む
- ワイヤーを上下に動かしながら、先端を奥へと押し進める
- 上下に動かしたり回転したりしながら、汚れをからめ取る
- ワイヤーを引き抜き、ワイヤーの先端に付いたゴミを取り除く
- スムーズに排水されるか確認し、水の流れが悪い場合は、再度ワイヤーを差し込む
- 詰まりが解消するまで(3回ほど)、②~⑥を繰り返す
ワイヤーを無理に押しこむと、排水管を破損させる恐れがあるため、扱いには注意しましょう。
洗面台下の排水管を一部取り外す方法
洗面台の下にある排水管が樹脂製(プラスチック製)の場合は、工具無しでパイプの一部を取り外すことができます。
ひどい汚れや誤って落とした指輪などの小物で、洗面台の排水管が詰まった場合に効果的な対処方法です。
洗面台下にある排水管の一部を取り外す手順は以下のとおりです。
- ローレットナットをゆるめて、排水管の一部を取り外す
- 使い古しの歯ブラシなどで、パイプ内のゴミをかき出して掃除する
- 元の位置にパイプを戻し、ローレットナットをしっかり締める
ローレットナットとは、下の写真の矢印で指している、表面がぎざぎざとしたドーナツ状の部品です。内側にゴムパッキンがあるため、取り外しや設置の際は、無くさないように注意しましょう。
また、パイプを取り外す際に、汚水やゴミがこぼれる恐れがあるため、下に新聞紙やバケツを用意しておくとよいでしょう。
排水管掃除の頻度
自分で排水管を掃除する理想の頻度の目安は以下です。
場所 | 頻度 |
キッチン | 1~2週間に1度 |
洗面台 | 2週間~1カ月に1度 |
浴室 | 2週間~1カ月に1度 |
洗濯機 | 1カ月に1度 |
自分で排水管掃除をするときの注意点
自分で排水管掃除をしようと考えている人は、事前に注意点を把握しておきましょう。費用を抑えるためにDIYしたものの、思わぬトラブルを招き、かえって費用がかさむことがあります。
排水管に熱湯を流さない
パイプを傷める恐れがあるため、掃除の際は排水管に熱湯を流さないようにしましょう。シンクにためたり、排水管に流したりするお湯の温度は、40~50度程度を目安にしてください。
排水管が破損・水漏れする恐れがある
プロは高圧洗浄機やワイヤーブラシを使って、排水管掃除を行います。道具があるからと、素人が強い力で無理に洗浄すると、排水管が破損したり、パイプの継ぎ目から水漏れが起きたりする恐れがあります。排水管の詰まりを悪化させたり、高圧洗浄の水が排水口からあふれ出たりすることも。
プロは排水管の劣化状態を確認しながら、洗浄作業を行います。自分で洗浄することに少しでも不安がある場合は、業者を頼りましょう。
自分でできる排水管洗浄の範囲はプロと比べて限定的
威力のある高圧洗浄機を使ったとしても、自分で洗浄できる範囲は排水口付近に限定されることを知っておきましょう。
排水管は見えない場所にあり、折れ曲がりながら設置されているため、カーブに沿って汚れを落とすのは技術が必要です。汚れも軽度の場合のみ対応可能です。ひどく汚れている場合や完全に詰まっている場合は、自分で対処できないでしょう。
業者はプロ専用の高圧洗浄機を使って、カーブする排水管内に付着した頑固な汚れを洗い流します。高圧洗浄機に取り付けた専用ホースから高圧の水を噴射させ、屋外にある排水桝(マス)と屋内の排水口の両側から、配水管内を洗浄します。ちなみに排水桝とは、排水管の合流部や接合部に設置される桝で、点検やメンテナンスをするための設備です。
高圧洗浄機は操作を誤ると事故やケガをする恐れも
高圧洗浄機を使用する場合は、ホースから水が勢いよく噴射するため、事故やケガに注意が必要です。ホースの先端を持っていない状態でスイッチを入れると、ホースが暴れたり、周囲に洗浄水が飛び散ったりする可能性があります。操作を誤ると、外壁や車を破損したり、ホースがぶつかってケガをしたりする恐れもあるのです。
排水枡の洗浄の際に、洗浄水や汚水の飛散が原因で、近隣の人とトラブルになる可能性もあります。高圧洗浄機の扱いには十分注意が必要です。
自分でできる排水管掃除とプロの排水管高圧洗浄の違い
自分でする排水管掃除とプロの排水管高圧洗浄の大きな違いは、洗浄範囲と洗浄威力です。
1つ目の違いは洗浄の範囲。自分で掃除できる範囲は排水口付近に限定されますが、プロは屋内にある排水口と屋外にある排水枡の両側から排水管内を洗浄します。さらにカーブする排水管に沿ってきれいに汚れを落とすのは、プロだからこそできる技です。
2つ目の違いは、洗浄威力です。プロの高圧洗浄機は、家庭用の高圧洗浄機よりもパワーが強く、排水管洗浄専用の長いホースが付いています。業者であれば、頑固な汚れも洗い流すことができます。
排水管を長持ちさせるには、汚れをためこまないことが大切です。自分でできる範囲でこまめに排水管掃除をし、定期的にプロに排水管高圧洗浄を依頼しましょう。
業者の排水管高圧洗浄の料金と作業内容
業者に排水管高圧洗浄を依頼する場合の料金と作業内容は以下です。
排水管高圧洗浄の料金目安は2~3万円
戸建ての排水管高圧洗浄の料金は、2~3万円が相場です。
ただし以下のような場合は、相場よりも費用が高くなる可能性があります。
- 3階建て以上の建物
- 2世帯住宅など、排水口の数が多い場合
- 延べ床面積が50坪以上などの大きな住宅
- ひどく汚れている場合や完全に詰まっている場合など
業者ごとの料金設定もさまざまで、「排水枡と排水口の両側からの洗浄料金」「排水口側からのみの洗浄料金」「水回り1箇所あたりの料金」などがあります。見積もり金額が高すぎる場合はもちろん、手抜き工事や後から高額請求をする業者もあるため、料金が低すぎる場合も注意が必要です。契約する前に、優良な業者かよく見定めることが大切です。
排水管高圧洗浄の業者選びのポイントについては、以下のコラムをご覧ください。
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業者の排水管高圧洗浄の作業内容
業者は、プロ専用の高圧洗浄機を使って、排水管内に付着した頑固な汚れを洗い流します。
高圧洗浄機に取り付けた専用ホースから高圧の水を噴射させ、屋外にある排水桝と屋内の排水口の両側から、配水管内を洗浄します。
家の構造に応じて折れ曲がるように設置されている排水管を洗浄するには、経験と技術力が必要です。家に高圧洗浄機があるからと安易に掃除をすると、ホースが抜けなくなったり、排水管を破損させたりする恐れもあります。
さらに排水枡の洗浄には強烈な悪臭が伴い、不衛生な環境を掃除しなければなりません。きれいにスピーディーに汚れを落とすためにも、洗浄は業者を頼る方がおすすめです。
業者による排水管高圧洗浄のくわしい作業手順は、以下のコラムでご確認ください。
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2024.5.15イエコマ編集部
イエコマの排水管高圧洗浄
住まいのトラブルを解決するイエコマでは、初回限定で、排水管保守クリーニングを一式10,780円(税込)で承っております。
屋外の排水桝と屋内にある排水口の両側から高圧洗浄機を使い、排水管内に付着した頑固な汚れをしっかり洗浄します。経験と実績豊富な職人がそろっておりますので、安心してお任せください。
お問い合わせは、お電話やお問い合わせフォームから365日24時間、受け付けております。排水管洗浄でお悩みの方は、どうぞお気軽にイエコマへご相談ください。
業者の排水管掃除の頻度は戸建ての場合で3~5年に一度
業者への排水管掃除の依頼は、戸建て住宅の場合で3~5年に1度が目安です。
ただし、日々の水回りの使い方やメンテナンスの有無で、排水管の汚れ具合は大きく変わります。排水口を掃除しても以下のようなトラブルが解消しない場合は、早めに洗浄を検討しましょう。
- 洗いものをするときに、シンクの水はけが悪い
- 完全に詰まっていて水が排水されない
- 浴槽の湯を排水したときに、水が逆流してきた
- 洗面所の水を流したときに、ゴボゴボと音がする
集合住宅の場合は、管理会社が1~2年に1度、排水管洗浄を実施してくれるケースが多いです。
戸建て住宅の場合は、自分自身で排水管洗浄を業者に依頼する必要があります。業者を2~3社程度に絞って比較検討し、優良な業者と契約しましょう。
まとめ
毎日使う水回りの排水管内には、髪の毛や油汚れなどが付着しています。汚れを放置すると、どんどん蓄積して、やがて詰まってしまう恐れもあります。
清潔に快適に水回りを使うためには、排水管の定期的な掃除が必要です。今回紹介した方法を参考に、普段は自分で掃除を行いながら、3~5年に1度を目安に業者へ排水管高圧洗浄を依頼しましょう。
住まいのトラブルを解決するイエコマでは、「排水管保守クリーニング」を承っております。初回限定に限り一式10,780円(税込み)で、排水口と排水枡の両側から、排水管をしっかりと洗浄いたします。
ご相談は24時間365日受け付けておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
排水管保守クリーニングならイエコマ
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