雨どいの形&種類はこんなにある! 素材別価格リスト付き

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雨どいの起源は古く、奈良時代に生活用水を確保するための「上水道」として利用されたのが始まりとされています。
住宅が密集して造られるようになった江戸時代頃から、隣家の雨水が流れ込んだり、土台を腐らせたりすることが問題になったため、現在の機能としての雨どいが民間に広く普及していきました。

雨どいは昔から、人々の生活において重要な役割を担ってきましたが、今日ではより機能性が向上し、種類も豊富になっています。
この記事では、雨どいの役割から、形状・種類、価格などを紹介し、賢い家の守り方をお伝えします。
雨どいの故障が気になる人、新しい雨どいを設置しようと考えている人は必見です。

雨どいの役割

雨どいの最大の役割は、建物の腐食を防ぎ、住まいの耐久性を維持することです。屋根に降った雨水を軒先で受け、たまった雨水をスムーズに寄せ集めて地面の排水口へと排出します。

雨どいがないと、屋根に降った雨水は軒先や軒裏にまわり、外壁などをぬらすことによって建物の腐食につながるのです。また、躯体や基礎回りに雨水が侵入すると、室内の湿度を上げて、カビなどを増殖させてしまいます。

雨どいを構成する部品

雨どいは11の部品から成り立っています。
ここでは各部品の名称と機能をお伝えします。

たてどい部品

◆たてどい:通常2.7メートルの縦側の排水路。控金具で壁へ固定する

たてどい

※引用:タキロンシーアイ株式会社

◆たて継手:たてどいを必要に応じて継ぎ足す部品

たて継手

※引用:パナソニック(Panasonic)

◆寄せます:2方向からきたたてどいを1つにまとめる部品

寄せます

※引用:パナソニック(Panasonic)

◆飾ります:ベランダ内の排水落とし口として、たてどいにつなぐ部品

飾ります

※引用:パナソニック(Panasonic)

◆軒天ソケット:飾りますと同様の機能の部品

軒天ソケット

※引用:パナソニック(Panasonic)

◆エルボ:入り組んだ外壁に応じて、たてどいを曲げる部品

エルボ

※引用:パナソニック(Panasonic)

軒どい部品

◆軒どい:軒先に設置された排水路。横どいともいう。3.6メートルと4メートルの2種類があり、吊金具または受金具で軒先に固定する。軒先の様式により金具の仕様が異なる

軒どい

※引用:パナソニック(Panasonic)

◆軒継手:軒どいを必要に応じて継ぎ足す部品

軒継手

※引用:パナソニック(Panasonic)

◆曲り:寄棟屋根で使用。「外曲がり」と「内曲がり」(和風住宅の屋根用)がある

曲り

※引用:パナソニック(Panasonic)

◆止まり:切妻屋根に使用。軒どいのキャップの役割

止まり

※引用:パナソニック(Panasonic)

落とし口部品

◆集水器(アンコー):飾りで用いられる、たてどいへの排水部品

集水器

※引用:パナソニック(Panasonic)

◆自在ドレン:たてどいへの排水部品。集水器と違い、軒どいのラインを損なわない形状

自在ドレン

※引用:パナソニック(Panasonic)

形状における雨どいの種類

雨どいには種類があり、気候や地域に合わせて形状も異なります。
ここでは、雨どいの形状における種類と機能を紹介します。

半円形

半円形樋

※引用:パナソニック(Panasonic)

築20年以上の家の雨どいはほとんどが半円形です。形状が単純で価格帯も安価なため、現在ももっともポピュラーな形状です。

角型

角型樋

※引用:パナソニック(Panasonic)

半円形に比べ流水量が多いため、採用する家庭も増えてきています。ここ10年間で頻発しているゲリラ豪雨に備えて、片方がせり上がった形状もあります。

リバーシブル

リバーシブル樋

※引用:積水化学

前面は半円形、背面は角型の形状になっていて、どちらを正面に取り付けるかによって使い分けができます。
従来の和風瓦屋根の場合、半円形の丸どいの方が相性がよいデザインとされる方が多いようです。しかし、近年は軒が短い家屋にも取り付けられることと、丸どいよりもスッキリしたデザインで排水量が多い角どいを希望されるケースも増えています。

「デザインは丸どいにしたい、でも排水量は増やしたい」というニーズから、角どいほどではないが丸どいよりも排水量の多いリバーシブルを選択する場合もあります。
また、丸どい角どいどちらにも対応できるので、在庫が抱えやすいことから職人にはありがたい存在になっています。
価格帯はやや高額です。

特殊型

雪国樋

※引用:ガルバリウム鋼板.jp

雪かきをする際に雨どいを傷つけることがないよう、雪が滑り落ちる形状です。雪が多い北海道や東北地方でよく使用されます。
複雑な形状をしているため、価格帯も高額です。

素材における雨どいの種類

雨どいにはさまざまな素材があり、素材によって価格や機能も異なります。
ここでは、代表的な6種の素材を紹介します。

塩化ビニール

塩化ビニール樋

※引用:タキロンシーアイ株式会社

軽くて組み立てが簡単なので、雨どいの中でも最もポピュラーな材質です。そのため、広く家庭に普及しているので価格も比較的安価です。

ただし、雨や太陽光などで変色しやすく、破損しやすいデメリットがあります。

他の合成樹脂

見た目は塩化ビニールと違いはありませんが、より耐久性に優れています。特殊加工をほどこした紫外線劣化防止機能があるものもあります。
塩化ビニールに比べるとやや高価です。

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板樋

※引用:株式会社タニタハウジングウェア

近年注目されるようになった素材です。屋根材としてはすでに普及が進んでおり、金属素材の雨どいでは一番多く使用されています。

サビにくい性質があり、また他の金属よりも加工しやすく、価格が金属素材のなかでも比較的安いです。

銅樋

※引用:株式会社タニタハウジングウェア

新設時には10円玉のいわゆる銅色をしていますが、時が経つにつれて酸化し、深みのある緑青色に変わります。
意匠性が高いため、寺社仏閣などに使用されます。

耐久性が高い素材ですが非常に高価です。また、近年の酸性雨による影響で、15〜20年経つと小さな穴が空くこともあります。

アルミニウム

アルミニウム樋

※引用:株式会社タニタハウジングウェア

雨水でサビないのが最大のメリットです。加工面でも、最大161メートルまで長さを調整できるので、余分な継ぎ目ができることもありません。
また、太陽熱による膨張も塩化ビニールの約3分の1程度で、たわみやそりの発生も少ないです。

しかし、アルミ製の住宅用雨どいは近年開発されたもののため、現時点では取り扱いが極めて少なく、設置費用は高額です。

ステンレス

ステンレス樋

※引用:株式会社タニタハウジングウェア

アルミニウムと同様に耐久性に優れ、雨どいを内側からつなげることができるので継ぎ目もわかりにくいです。
金属製なので価格帯は高めになりますが、アルミニウムに比べると安価です。

雨どいの価格帯

※当記事で記載の価格は目安です

半円形

  • 塩化ビニール製 :1,000〜1,600円/本
  • 他の合成樹脂製 :1,600〜2,600円/本
  • ガルバリウム製 :5,000〜6,000円/本
  • 銅製 :10,000〜11,000円/本

角型

  • 塩化ビニール製 :1,700〜2,700円/本
  • 他の合成樹脂製 :2,700〜3,700円/本
  • ガルバリウム製 :6,000〜7,000円/本
  • 銅製 :11,000〜12,000円/本
  • アルミニウム製 :23,000円/本
  • ステンレス製 :19,000円/本

※1本は3.64メートルです。
また、価格には設置費用や業者利益等は含まれていません。
その他の特殊な形の雨どいについては、販売業者によって価格に大きな差があります。

雨どいの人気メーカー

雨どいの主なメーカーは以下のものになります。

積水化学

デザイン性が高く見栄えも美しいことに定評があります。長期間の利用にもおすすめです。

パナソニック

シャープでシンプルな雨どいが多く、どのような家でも利用できます。

電気化学工業

デザインやカラーバリエーションが豊富です。

タニタハウジング

主流の材質からガルバリウムなどの珍しい材質まで取り扱っています。

銅市金属工業

金属製に特化した雨どいを販売しています。

中川テクノ

珍しいステンレス製の雨どいを取り扱うメーカーです

雨どいの価格はどのメーカーもほとんど変わりありません。

雨どいの修理

ここでは雨どいが壊れる原因や、対処方法・修理依頼について紹介します。

雨どいが壊れる原因

雨どいが壊れる原因は、主に4つあります。

落ち葉やゴミのつまり

集水器の周りは、特にゴミや落ち葉などがたまります。手の届く範囲のゴミは、定期的に取り除くようにしましょう。
軒どいも、集水器同様に掃除します。

ハシゴを使う際は、雨どいの支持金具にかけることは、雨どいが破損し転落事故につながる事があるのでやめましょう。
たてどいにたまったゴミや落ち葉は、外から手を使って取り除くことができないので、針金に布を巻いたものを使用します。

  1. たてどいのつなぎ目を外します
  2. 長さのある針金の先端にゴミをキャッチできる素材の布を丸めて取り付けます
  3. アクリル、ポリエステルなどの素材の布がホコリを取りやすいです。

  4. 2で作った針金を上下左右に集水器内で出し入れして掃除します
  5. これを2、3回繰り返すことがポイントです。

経年劣化による不具合

雨どいの耐用年数は一般的に20~25年です。
経年劣化による不具合が生じた場合は、速やかに業者を呼び新しいものに交換しましょう。

暴風や積雪による不具合

風や雪の影響は1Fよりも2Fのほうが受けやすく、気づいたら壊れていることもあります。
風や雪で雨どいが破損した場合は、経年劣化の場合と同様に、業者に雨樋交換工事を依頼したほうがよいでしょう。

もし、火災保険に加入済みであれば、雨樋交換工事費用が収支0円でできる可能性もあります。
火災保険の対象は火災被害だけでなく、「突風や積雪」による被害も保障されている場合がほとんどです(詳しくは「火災保険を利用して無料で修理する」で説明します)。

業者に修理を依頼する

雨どいの修理費用は、築年数や家屋の大きさなどによって大きく異なります。築年数が多い家ほど、整合する雨どいが少なかったり製造を終了していたりする場合があるため、少しの故障箇所を直そうとするだけでも大きな費用がかかってしまいます。
また、業者によっても修理費用はさまざまです。

費用を調べる

まずは、自宅の雨どいの種類や形状を把握しておくことが大切です。また、修理が必要な箇所を調べ、修理の際に足場を組む必要があるかなどをチェックしておきましょう。

雨どいの修理や交換を取り扱う業者の多くは、ホームページで症状や原因別修理費用・交換費用を掲載しています。
多くの情報を事前に集めておきましょう。

見積もりを行う

ピックアップした業者に見積もりを依頼しましょう。より細かい平均価格やサービス内容を確認することができます。

適切な業者を選ぶ

修理費用を調べ、相見積もりを行ったあとは業者をよく見極めることが重要です。修理の内容や費用、顧客対応や修理後のサポートがあるかも大切になります。

また、雨どいの修理や交換は屋根リフォーム全般を取り扱う大きな業者よりも、屋根や雨漏り修理を專門としている業者の方が経験値は高いと考えられます。
より専門性の高い業者に依頼することで、失敗も少なくなるでしょう。

業者が行う修理方法

古い雨どいを新しいものに交換する際は以下の手順を取ります。

  1. 古い雨どいを撤去
  2. 集水器や支持金具など全ての部品を取り外します。複数階の雨どいを取り外す場合は、足場を組んでから行います。

  3. 支持金具を取り付ける
  4. 支持金具による穴を防水コーキングで補修
  5. 雨漏りを防ぐために重要な行程です。

  6. 軒どいをカット
  7. 短い軒どいになってしまうと強度が足りなくなるので、極端に軒どいが短くならないように全長を考慮してカットします。

  8. 軒どいに継手・止まりを設置する
  9. 集水器を設置する
  10. たてどいを設置し、集水器とつなげる
  11. 排水の確認

たてどいから出た雨水が雨水ますまで流れるかを確認します。
雨水は下水ではないので、地域によってはそのまま道路側溝へ排水することもあります。

火災保険を利用して無料で修理する

雨どいの修理費用を火災保険でまかなうことが可能になる場合があります。火災保険で雨どいの修理が無料になるのはどのような場合かを見ていきましょう。

火災保険を利用できる条件

破損原因が台風や雪などの自然災害によるものであれば適応されます。台風による破損は「風災補償」、降雪による破損は「雪災補償」にあたります。
実際に、自然災害で被った雨どいの破損は火災保険で全額カバーされるケースが多いです。

※参考:おウチの専属秘書

自分で保険会社へ請求することも可能ですが、業者を通して請求することでよりスムーズに行うことができるでしょう。

わからない時は保険会社へ問い合わせてみる

自然災害なのか経年劣化による破損なのか判断できない時は、保険会社へ問い合わせてみましょう。場合によっては火災保険が適用されることもあります。

しかし、火災保険適用を申請する際は、申請してから調査、実施、適用にいたるまでに多くの時間を要することが多い点に注意が必要です。
雨どいは住宅にとって必要なものなので、保険の結果が出るまで待つのではなく、壊れたときには、ホームセンターなどで購入できる防水テープを取り付けるなどの応急処置程度はしておく必要があります。

まとめ

雨どいは、雨水の排水を助けて建物の防腐の役割を担っています。
見落とされがちな部分ではありますが、住宅にとってなくてはならない重要な機能なのです。

そのため、長く利用するためには掃除やメンテナンスが必要になります。また、種類や材質によってそれぞれ機能や役割が違うので、雨どいを設置する際には自宅に合ったものを選択することも大切です。
たとえ破損しても、火災保険などをうまく利用することで無料で修理を行える場合もあります。保険や業者をうまく活用し、賢く家を守りましょう。

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