スレート屋根は定期的な補修が必須!|メンテナンスのタイミングと費用・相場

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スレートは日本の一般的な住宅で広く普及している屋根材です。しかし、日本瓦のような耐久性がない点には注意が必要です。スレートの劣化や不具合を見落とすと、不具合箇所から雨水がスレートの下に入り込み、雨漏りなどのトラブルを引き起こすおそれがあります。
この記事では、スレート屋根の補修を行うべきタイミングや、補修にかかる費用・相場を紹介します。火災保険を使って0円でスレート屋根の修理を行う方法も紹介するのでお見逃しなく。
この記事を読めば、スレート屋根を雨漏りなどのトラブルから守り、長持ちさせる方法がわかります。

スレートの種類

スレートにはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。

天然スレート

天然スレート屋根

本来の「スレート」は天然の岩石である粘板岩を指します。平たく薄く剥がれるように割れる粘板岩の特性を生かし、薄板状に割って整形したものが天然スレートです。
天然スレートは産出量が少なく高価であるため、一般住宅の屋根に使用されることはほぼありません。

化粧スレート

化粧スレート

一般住宅に普及しているのが化粧スレートです。
化粧スレートは、セメントに繊維状の原料を混ぜて薄板状に成型・加圧し、表面を防水性のある塗料で塗装したものです。大量生産でき比較的安価であることから、一般住宅用の屋根材として広く普及しました。ケイミュー株式会社の商標名である「コロニアル」「カラーベスト」という名称で呼ばれることもあります。
化粧スレートの防水性は表面の塗膜(塗装により乾燥して固まった塗料の膜)によるものです。塗膜が劣化すると、スレートが雨水を吸水して劣化が進行するため、塗装によるメンテナンスが不可欠です。

厚型スレート

セメントを日本瓦のように成型し、防水性のある塗料で塗装したセメント瓦を「厚型スレート」と呼ぶ場合があります。
化粧スレート同様、素材そのものの防水性は高くないため、定期的な塗装で防水性を維持する必要があります。
現在では厚型スレートが新築住宅に使用されることはほぼなくなりましたが、古い住宅ではまだ厚型スレートが使用されている例があります。

波型スレート

波型スレート

※参考:チヨダウーテ

波型スレートは、セメントに繊維性の原料を加えて波板状に成型した屋根材です。主に工場や倉庫の屋根に使用されるもので、一般住宅の屋根に使用されることはほとんどありません。

スレート屋根のメリット・デメリット

この章では、一般的な家屋の屋根に広く採用されている化粧スレートのメリットとデメリットを紹介します。

スレート屋根のメリット

コストを安く抑えられる

ほかの屋根材と比較すると化粧スレートの単価は安価であるため、コストを抑えることができます。

デザインやカラーバリエーションが豊富

屋根材として広く普及している化粧スレートは、デザインやカラーバリエーションが豊富です。そのため、住む人の好みの色やデザインの製品を選ぶことができます。

比較的軽量

重量がある日本瓦と比較すると、化粧スレートの1平方メートルあたりの重量は半分以下。軽量であるために建物の負担が少なくなることから、家の耐震性が高まります。
ただし、金属屋根の重量は化粧スレートの約1/4であり、軽量という点では金属屋根にはかないません。

取り扱い業者が多い

日本で広く普及しているので、多くの屋根修理業者がスレート屋根の修理を行っています。「修理を引き受けてくれる業者が見つからない」と困る可能性は低いでしょう。費用や対応など、条件の良い業者を比較検討して選べるのも、取り扱い業者が多い屋根材ならではです。

スレート屋根のデメリット

塗装による定期的なメンテナンスが必要

化粧スレートの防水性は、表面の塗膜により守られています。スレートそのものの防水性は低いため、塗膜が劣化するとスレートに雨水が染み込み、劣化を促進させます。

割れやすい

薄いスレートは衝撃に弱く、台風や強風の際の飛来物で割れたりヒビが入ったりすることがあります。

古い化粧スレートはアスベストを含有しているおそれあり

古い化粧スレートは原料にアスベストが使用されている可能性があります。撤去の際にはアスベストの飛散を防ぐための費用が余分にかかる点に注意が必要です。
ただし、アスベスト入りの化粧スレート屋根の家に住んでいるだけなら基本的には健康被害のおそれはないので安心してくださいね。

スレート屋根の寿命と補修のサイン

この章ではスレート屋根の寿命と補修の目安となる劣化のサインを解説します。

スレート屋根の寿命は?

一般的に、化粧スレートの屋根の寿命は20年前後といわれています。ただし、20年間、補修やメンテナンスが全く不要というわけではありません。以下に述べる劣化のサインを見逃さず、適切にメンテナンスを行うことが重要です。下屋(一階部分の屋根)など見やすい箇所でまずは確認したり、業者に点検を依頼したりしましょう。

化粧スレートの補修のサイン

塗膜の色あせ・変色

スレート色あせ

化粧スレート表面の色があせたように見える場合や、ツヤが失われていると感じた場合は、スレート表面の劣化がはじまったサインです。
色あせや変色の後、スレート表面に白い粉が吹いてきます。これは専門用語でチョーキングと呼ばれ、塗膜の劣化が進行している状態です。

コケや藻などの繁殖

スレートコケ藻

塗膜が劣化して表面の水はけが悪くなると、屋根の上に溜まったホコリや水分でコケや藻が繁殖します。
コケや藻が生えるとさらに屋根面に水気が溜まりやすくなるため、劣化をさらに進行させることとなります。

塗膜が剥がれはじめる

スレート塗膜はがれ

塗膜の劣化が進行すると、塗膜は徐々に剥がれはじめます。
すでに劣化が相当進んだ状態なので、ヤスリなどを使って行うケレンという作業で古い塗膜を除去してから塗装を行う必要があります。ケレンを行わないと、古い塗膜とともに新しい塗膜が剥がれる塗装不良が発生するおそれがあるので要注意です。

スレートが反ったり欠けたりしている

スレート欠け

塗膜が剥がれるとスレート本体に雨水が染み込み、スレートがもろくなってきます。
さらに、雨水の吸収・乾燥を繰り返すうちにスレートが変形し、反ったり割れたりしはじめます。スレートの下まで雨水やホコリが入り込み、場合によっては日光にもさらされる状態では、屋根の木材を保護している防水層の劣化も早まるので、雨漏りの危険が高くなります。
この段階で劣化が進行すると、塗装ではなく重ね葺きや葺き替えなどの大がかりな補修が必要となります。

スレート屋根の補修の種類と費用

この章では、スレート屋根で行われる補修の種類と費用の目安を紹介します。

スレートのヒビ・割れ補修

費用:1万~5万円程度

強風や台風の際にヒビが入ったり割れたりしたスレートを補修したり、部分的に交換したりする工事です。小さなヒビであれば、コーキング※でヒビを埋めるだけで十分補修できるケースもあります。
この補修で対応できるのは、部分的なスレートの補修で間に合う場合です。経年劣化により屋根の広範囲で劣化がみられる場合は、屋根全体の補修となります。
なお、「コーキングだけならDIYで対応できそう」と思った人もいるのではないでしょうか。屋根は高所である上、見た目で感じる以上に急勾配です。不慣れな人が十分な安全対策も取らずに屋根の上で作業をすると転落し、大ケガをするおそれがあります。また、不用意にスレートを踏んで割ってしまうこともあります。屋根の修理はプロに任せましょう。

※コーキング:建材のすき間やヒビを埋めて防水性や気密性を確保するために使用する、パテ状の充填剤のこと

棟板金の修理・交換

棟板金補修中

費用:3万~4万円程度

「棟」とは、屋根の一番高い部分を指します。棟は屋根面同士の継ぎ目なので雨水が浸入しやすく、板金(薄い鋼板)で覆ってありますが、この板金を留めているクギがゆるんですき間ができたり、錆びて穴が開いたりする場合があります。
クギを打ち直すなど、簡単な補修だけですむ場合は安価に収まります。しかし、棟板金の劣化が進行している場合はすべて交換となり、修理費用も高額です。

塗装

スレート塗装中

費用:4万~80万円程度

屋根の面積や選ぶ塗料によって費用は異なってきます。一般的な30坪前後の2階建て住宅でスレート屋根を塗装した場合、費用の目安は上記の通りです。

記載の費用には、職人が高所でも安全に作業を行うための足場を設置する費用や、屋根の汚れや古い塗膜を除去する洗浄・ケレン作業にかかる費用を含みます。

足場を設置する費用:10万~30万円程度
洗浄・ケレンにかかる費用:5万~10万円程度

足場の設置や洗浄・ケレンの費用は意外と高額に思えるかもしれませんが、スレート屋根の塗装工事では必要な作業だと覚えておいてください。

スレート屋根の重ね葺き

費用:80万~200万円程度

塗装の効果は永続的ではなく、10年から15年程度といわれています。屋根をより長く維持したい場合や、塗装では補修できないほどスレートの劣化が進行している場合は、重ね葺きか葺き替えを検討することとなります。
重ね葺きは「カバー工法」ともいい、古いスレート屋根の上にガルバリム鋼板などの屋根材を重ねて葺く工法です。ガルバリウム鋼板の耐久性は高く、25~30年の耐久性が期待できます。一方で費用は塗装に比べて高額となるので、将来のメンテナンス計画を踏まえて決定するとよいでしょう。
カバー工法についてはこちらの記事でくわしく紹介しています。

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2021.3.8
イエコマ編集部

スレート屋根の葺き替え

スレート葺き替え

費用:100万~300万円程度

葺き替えは古いスレートをすべて撤去し、新しい屋根材で葺き替える施工方法です。葺き替えを行う場合は、屋根の下地補修や防水シートを交換する作業も行うのが一般的です。屋根の内部まで修理するので安心できる工法でしょう。
費用は新しい屋根材の価格によって異なるほか、古いスレートを撤去・廃棄する費用(1平方メートルあたり約1,500~3,500円)も追加でかかります。
先述のとおり、古いスレートはアスベストを含んでいることがあり、撤去・廃棄にあたってはアスベストの飛散を防ぐ特別な体制と作業が要求されます。アスベストを含んでいる場合は上記の費用に加えて、さらに費用がかかる可能性があることを覚えておきましょう。

雨漏り

雨漏り天井

費用:5万~30万円程度

屋根の上は地上から見えにくいため、雨漏りを確認して初めて屋根の不具合に気づく人も少なくありません。
雨漏りの原因箇所がすぐに特定できない場合は、調査費用がかかる場合もあります。また、雨漏りが屋根の内部で進行し屋根の基礎を腐食させている場合などは、さらに大がかりで高額な修理が必要となります。

スレート屋根の修理に火災保険が使える!?

高額になりがちなスレート屋根の修理ですが、火災保険を利用して出費0円で修理できる場合があります。
以下に、屋根の修理に火災保険を利用する場合の注意点を紹介します。

火災保険が使える場合と、その手順

スレート屋根の修理に火災保険が利用できるのは、天災による被害

火災保険が屋根の修理に利用できるのは、天災が原因の場合です。台風や強風でスレートが剥がれたり、飛来物で破損したりした場合などに保険が適用になれば、修理費負担を実質0円にできる可能性があります。積雪や落雷による被害も対象です。
一方、経年劣化の補修や、屋根にアンテナを立てる工事の際に踏んで割れてしまったなど、人為的なミスによる破損の場合は対象外となり、火災保険の利用はできません。

火災保険による補償を検討するなら、まずリフォーム会社に相談してみよう

火災保険を屋根修理に利用したい場合の手順を簡単に説明すると以下のとおりです。

  • 加入している保険の補償内容や申請方法、必要書類を確認
  • 保険申請書類を作成
  • 保険会社に申請書類を提出、現地調査を依頼

不慣れな人は保険申請書類の記載などでとまどうことも多いでしょう。
屋根の補修が得意なリフォーム会社であれば、保険申請のアドバイスを受けることもできます。あれこれ悩む前に相談をしてみるとよいでしょう。

まとめ

スレートの修理が必要になるタイミングや修理内容、修理にかかる費用・相場、修理費用が0円になるかもしれない保険の活用方法などをご紹介しました。
スレート屋根は、定期的なメンテナンスが必要な屋根材です。この記事で得た知識を活用して適切なタイミングで補修し、住まいの安全と価値を維持してくださいね。

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