ベランダなどに鳥のフンが付着すると、悪臭が漂い、見た目も悪く、清潔感が無くなります。すぐに掃除をしたいものですが、鳥のフンには病原菌などが含まれるため、注意が必要です。
今回は鳥のフン対策について、くわしく解説。対策グッズや掃除方法をご紹介します。また愛車を鳥のフンから守る方法もあわせて確認しましょう。
鳥のフンは放置するほど乾燥して落ちづらくなり、フン害によって体調を崩したり、設備が劣化したりする原因にもなります。この記事を参考に、ご自宅のベランダや車が鳥のフンで汚れたら、早めに掃除しましょう。
おすすめの鳥のフン対策
ホームセンターやネットショップなどで購入できるアイテムを使った、おすすめの鳥のフン対策を紹介します。鳥のフンを防ぐには、家の周りに鳥を寄せ付けないこと、長く居付かせないことがポイントです。
爆発音
「パン!」など大音量の爆発音を定期的に鳴らして鳥を驚かせ、追い払う対策方法です。金属筒の中で燃料のプロパンガスなどを爆発させて、大きな音を鳴らす仕組みです。近隣迷惑になるため、周囲に民家のない、果樹園や田畑など、広い場所への鳥よけに使用されています。
ただし時間が経つにつれて、鳥に危害が及ばないことがわかると、効果が弱まる可能性があるでしょう。
天敵の模型
天敵の模型を設置して、鳥に「危険な場所」と認識させ、近寄らせない対策方法です。置くだけ・吊るすだけで簡単に設置でき、対象の鳥によって模型の種類は変わります。たとえばハトの場合はヘビやカラス、カラスの場合はフクロウやトンビなどが天敵になります。
設置してからしばらくは鳥が警戒して来なくなりますが、効果が持続しない場合もあります。時間が経ち、危害がないことがわかると、再び鳥が居座ってしまう可能性があるでしょう。
磁石
磁石を設置することで鳥の方向感覚を狂わせ、巣に帰れないようにさせる対策方法です。ハトなどの渡り鳥は地球の磁場を感知して、自分の巣に帰っているといわれており、その習性を利用します。吊り下げるタイプなどが販売されており、簡単に設置できるでしょう。また磁石付きの鳥よけアイテムも販売されています。
ただし鳥は磁場のほかにも、視覚や太陽の位置などを頼りに飛ぶため、強い効果は得られません。また街に暮らすスズメやカラスなど、効果がない鳥もいます。
電気柵
設置した電気柵に鳥が触れたとき、軽い電気ショックを与えて驚かせ、追い払う対策方法です。鳥を傷つけるほどの強い電流ではないため、誤って人が触れても人体に影響はありません。何羽もの鳥が昼夜問わず飛来しているなど、被害レベルが深刻な場合でも、高い効果が期待できます。
CDや反射テープ
ベランダの天井や軒先に、CDディスクや反射テープを吊るす対策方法です。テープや円盤、風車など、さまざまなタイプがあります。太陽などの光が虹色に反射することに鳥が驚き、寄り付かなくなります。
ただし時間が経って危険がないことがわかると、効果が無くなる可能性があるでしょう。
忌避剤
鳥が嫌う臭いのスプレーやグッズなど、忌避剤(きひざい)を使った対策方法です。模型やCDなどと比べて、外観を損ねる恐れもありません。
時間が経つと、臭いが消えてきたり雨で流れて効果が薄れたりするため、定期的に交換する必要があります。またハトなど、すみかに執着が強い鳥は、一度住み着いてしまうと効果がないケースもあります。
ゴム製の針山
ベランダの手すりなど、鳥が居座りそうな場所にゴム製の針山を設置して、止まれなくする方法です。針が短いと効果がないこともあるため、15cm以上のタイプがおすすめです。しっかりと敷き詰めることで足の踏み場が無くなり、鳥が居座りづらい環境になるでしょう。
洗濯物や布団などを干すのに支障が出たり、設置に少し時間がかかったりするのがデメリットです。
防鳥ネット
ネットを張って、鳥の侵入を防ぐ対策です。最も効果的な方法で、ベランダなどの対策したい場所を、隙間なく防鳥ネットで覆います。
対処したい鳥によって、網目のサイズを選びましょう。
- カラス:15~30mm
- ハト:15~25mm
- ムクドリ:15~25mm
- セキレイ:15mm
- スズメ:15mm
ただし集合住宅では美観が損なわれるために、ネットの設置を禁止していることがあります。また2階以上の場所にネットを設置する際は、転落したり器具を落下させたりする恐れがあり、危険です。自分での設置が難しい場合は、専門の業者に依頼しましょう。
愛車を守る鳥のフン対策
愛車を鳥のフンから守る対策方法を紹介します。ハトやカラスなど縄張り意識の強い鳥は、威嚇やマーキングのために、意図的に車にフンを落とすことがあります。車に何度もフンを落とされる場合は、以下の対策をして、愛車が汚れるのを防止しましょう。
サイドミラーを隠す
駐車するときにサイドミラーをたたむことは、鳥のフン対策になります。鳥は車のサイドミラーに映った自分の姿を他の鳥と勘違いして、マーキングすることがあるためです。すぐにできる対策なので、まずは実践してみましょう。
車のボディーカバー
車にボディ―カバーをかけることで、フン汚れを防ぐ方法です。全面覆うフルカバーの他にも、車の上半分だけや、前側だけのハーフカバーも販売されています。駐車スペースに一部屋根がないなど、フンが落ちる場所によってカバーを選ぶとよいでしょう。また装着が簡単にできる、パラソル型や全自動型などもあります。
鳥よけグッズを周りに置く
1章「おすすめの鳥のフン対策」で紹介した鳥よけグッズを、車庫の周辺に設置してみましょう。たとえば、天敵の模型や反射テープ、忌避剤などです。フン被害を防ぐには、鳥を寄せ付けないことが重要です。
カーポートを設置
野ざらしの状態で駐車している人は、カーポートの設置によって、直接鳥のフンが落ちることがなくなります。設置には1台用で安価なものでも10万円程度はかかりますが、紫外線や雨風による劣化からも愛車を守ることができて安心です。
鳥のフンの掃除方法
鳥のフンの掃除方法を紹介します。鳥は自分のフンに執着して、フンが付着している場所に戻ってくる習性があるため、早めに掃除することがポイントです。
鳥のフンには病原菌が含まれています。掃除の際はマスクや手袋を着用し、素手で触ることのないように気をつけましょう。
ベランダや玄関の場合
ベランダや玄関に付着した鳥のフンの掃除方法は以下のとおりです。
- 1.フンが乾燥している場合は、少量の水をかけておく
- 2.フンにアルコールなどの消毒液スプレー、または塩素系漂白剤などを吹きかける
- 3.スプレーした上からキッチンペーパーで覆う
フンが広範囲に付着している場合は、新聞紙で覆う - 4.フンがふやけたら、ペーパータオルなどで拭き取る
拭き取ったペーパータオルはすぐにゴミ袋に捨てる - 5.フンを落としきれない場合は、古歯ブラシなどを使って擦る
古歯ブラシは使用後すぐに捨てる - 6.掃除した場所に塩素系漂白剤を吹きかけ、水で湿らせたペーパータオルなどで二度拭きする
ペーパータオルはすぐにゴミ袋に捨てる
鳥の巣の撤去は、場合によって法律違反となる恐れがあります。以下のコラムを参考に、自宅の巣は撤去可能かを確認しましょう。
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2024.2.13イエコマ編集部
車の場合
車に鳥のフンが付いた場合は、以下の手順で掃除します。ボディの塗装を傷めてしまうため、ブラシなどでゴシゴシ擦らないようにしましょう。
- 1.フンが柔らかい場合は、ウエットティッシュや濡らしたティッシュで拭き取る
- 2.乾燥して固くなったフンは、ぬるま湯で濡らしたタオルで覆ってふやかし、最後に拭き取る
- 3.2の方法でも落ちない場合は、中性洗剤を付けてからタオルで覆ってふやかし、拭き取る
鳥のフンは酸性のため、車にフンが付着したままだと、塗装がダメージを受けて、剥がれたりひび割れたりする恐れがあります。また付着してから時間が経つほど、鳥のフンは乾燥して落としづらくなります。早めに拭き取るよう心がけましょう。
鳥のフンを放置してはいけない
鳥のフンが付着したままの状態では、悪臭が漂い見た目が悪くなるだけではなく、以下のようなトラブルを引き起こします。フン汚れを見つけたら、すぐに掃除することが大切です。
健康被害が起こる可能性がある
鳥のフン害によって、人体に悪い影響を及ぼす恐れがあります。鳥のフンには病原菌やダニなどの寄生虫、ウイルスが含まれており、フンが乾燥すると空気中に漂います。それらを吸い込むことで、鼻水や咳などのアレルギー症状や、皮膚炎、喘息などの健康被害を起こす可能性があるのです。
腐食する恐れがある
鳥のフンは酸性のため、塗装面や金属、コンクリートなどに付着した状態が続くと、劣化や腐食の原因になります。建物や愛車などが汚れて見た目が悪くなるだけではなく、劣化して耐久性が落ちてしまうでしょう。
巣を作られる恐れがある
ハトなどの鳥は自分のフンに執着するため、フンが残っている場所に戻ってくることがあります。安全な場所だと認識されると、巣を作られる可能性があるのです。家の敷地内に巣が作られると、ますますフン害が増えてしまうでしょう。
また鳥が住み着くことで、羽音や鳴き声を騒音に感じたり、繁殖期は親鳥から攻撃されたりする恐れもあります。
まとめ
鳥のフン対策には、さまざまなアイテムが販売されています。設置場所や鳥の種類に応じて対策を行い、鳥のフン被害を防止しましょう。
また鳥のフンで汚れた場合は、すぐに掃除することがポイントです。乾燥するほど頑固な汚れとなり、こびりつきます。放置すれば、健康被害を引き起こしたり、建物などが腐食したりする恐れがあります。
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