日本の住宅に不可欠な瓦屋根の構造とは

日本家屋というと、まず思い浮かべるのは瓦屋根の家ではないでしょうか。今では洋風の住宅も増え、瓦屋根は「古い」と思う人もいるかもしれません。

でも、長きにわたって日本の住宅の屋根として親しまれてきたのには理由があります。日本ならではの住宅の形式として、なぜ瓦屋根が発展してきたのか。

そしてどんなメリットがあるのでしょうか。この記事でご紹介していきましょう。

瓦屋根の構造

瓦屋根の構造はどうなっているのでしょうか。瓦屋根は3層になっています。

まず、一番下に下敷きともいえる板を敷きます。これを野地板といいます。厚さはおよそ9~12㎜で、建材としては「薄い」と感じる方もいるかもしれませんね。

2層目として、野地板の上に防水シート(ルーフィングシート)を敷きます。この防水シートは、雨漏りを防止する重要なアイテムです。種類によってグレードが異なり、耐用年数がことなるのも特徴です。

最後に、瓦を敷きます。といっても、ただ置くだけでは固定できません。防水シートの上に桟木(さんぎ)という角材をはります。その桟木に引っ掛けるかたちで瓦を重ねていきます。

さらに、瓦1枚につき2カ所以上を釘で固定します。このような瓦を、桟瓦と呼びます。

桟瓦を重ねることで、屋根瓦と屋根瓦の間に空気の層が生まれます。この空気の層が高い断熱性や耐久性を家にもたらしてくれるのです。

最近では屋根瓦も釘打ちをすることが一般的になっており、重みにより地震で崩壊することを防ぎ、耐震性もより高いものになってきています。

また、屋根の頂上には鬼瓦や巴瓦を配置していきます。この鬼瓦や巴瓦の存在が屋根瓦の大きな特徴であり、風格を醸し出します。

瓦屋根の特徴

瓦屋根の特徴は、なんといっても耐久性が挙げられます。6世紀ごろに建設されたとされる奈良県の元興寺の瓦屋根は、いまだに使用されています。

1枚1枚に重量がありますので、台風や強風で飛ばされる心配もありません。また、頻繁に塗装の塗り直しをする必要もないので、経済的な側面もあります。

寒暖による影響も少なく、防火性にも優れているため、瓦は屋根に最適とされています。

まとめ

瓦屋根が長く愛されてきたのは、その実用性の面が大きいといえます。強度があり、また塗装を頻繁に塗り直す必要がない瓦は、古くから使用されてきました。

瓦屋根の修理、葺き替えなどを検討されている方は、まず構造から確認してみてください。

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