エアコンフィルター清掃の方法はこの7ステップ!注意点や頻度も解説

暑い時期は毎日エアコンを使う方も多いでしょう。「エアコンからの風がカビ臭い」「エアコンの効きが悪い」という場合は、フィルターが汚れている可能性があります。

今回はエアコンフィルターの清掃について解説。フィルター掃除をするメリットや掃除方法、掃除の際の注意点を詳しく解説します。

エアコンの風力が弱まっている場合は、フィルターの汚れが原因かもしれません。お掃除機能付きエアコンでも、お手入れは必要です。故障を疑う前に、この記事を参考に、まずはフィルター掃除をしてみましょう。

エアコンのフィルター清掃の効果・メリット

笑顔の女性

エアコンのフィルター掃除がなぜ必要なのか、効果やメリットを確認しましょう。

エアコンの効きが良くなる

フィルター清掃をすることで、エアコン内の空気の循環が良くなり、エアコンの効きが良くなります。

たとえば冷房の場合、エアコンは部屋の空気を吸い込んで熱だけを屋外に放出し、冷たい空気を室内へと戻して部屋を冷やします。このときフィルターは吸い込んだ空気中に含まれるホコリをキャッチして、エアコン内部に汚れが入り込むのを防ぐのが役割です。そのためフィルターにはホコリなどの汚れが少しずつ蓄積していき、やがて目詰まりをおこします。

フィルターがきれいになることで、スムーズに空気を吸い込んだり、風を送り出したりできるようになるため、エアコンの効きが良くなるのです。

電気代が抑えられる

フィルター掃除をすると冷暖房の効きが良くなり、さらに節電効果も期待できます。電気代を抑えられる可能性があるのです。

汚れがたまって目詰まりをおこしたフィルターでは、エアコンの効きが悪くなり、室内を効率よく冷やしたり暖めたりすることができません。そのため室内を設定温度にするために、必要以上にエアコンは稼働して電力を消費してしまうのです。

大手家電メーカーのひとつダイキン工業株式会社が行った「フィルター掃除と室外機周辺の片付けによるエアコンの節電効果を検証」では、約3年分のホコリがたまったエアコンフィルターの掃除前後の節電効果を検証しています。フィルター掃除をすると、電気料金は1カ月800円の抑えることができ、消費電力は48.9%削減したという結果が出ています。

※参考:フィルター掃除と室外機周辺の片付けによるエアコンの節電効果を検証(ダイキン)

エアコンの不具合や故障のリスクが減る

エアコンの不具合や故障のリスクを抑えられるのも、フィルター掃除のメリットです。

汚れて目詰まりをおこしたフィルターでは、本来の機能が発揮できず、吸い込んだ空気中の汚れを取り除くことができません。取り切れなかったホコリなどの汚れがエアコン内部の部品にたまってしまいます。

エアコンの内部に付着したホコリは、以下のような不具合・故障を引き起こし、場合によっては大変危険です。

  • 熱を放出できずに故障する
  • 水漏れを起こす
  • ホコリが結露による水分をふくんでショートする

カビ臭さがなくなる

エアコンからの風がカビ臭い場合は、フィルター掃除をすることで解消できる可能性があります。

エアコンは冷房時、温かい空気を吸い込んで冷たい空気を送り出すため、エアコン内部に結露が発生します。温かい空気、フィルターにたまった汚れ、結露による水分の3つがそろうエアコンは、
カビが生えやすく、繁殖しやすい環境です。

カビが繁殖したエアコンを使用すると、カビの胞子が混ざった風が室内へと送り出されるため、カビの臭いが漂います。さらにカビは鼻水や咳などのアレルギー症状を引き起こす原因にもなります。健康で快適に過ごすためにも、定期的なフィルター掃除が必要なのです。

エアコンフィルターの掃除方法

エアコンフィルターの基本の掃除方法と、汚れがひどい場合の掃除方法をそれぞれ説明します。掃除の際は汚れが散るのを防ぐために、床に新聞紙などを敷いて作業するとよいでしょう。

基本の掃除方法(掃除機・水洗い)

エアコンフィルターの基本の掃除方法は、以下のとおりです。

  1. 電源を切って電源プラグを抜き、フィルターを取り外す
  2. 掃除機でフィルターの表側に付着した汚れを吸い取る
  3. 細かい汚れはハケを使って優しく落とす
  4. 水で洗い流しながら、古歯ブラシなどでフィルターの裏側から汚れを擦り落とす
  5. タオルで水気を拭き取り、しっかり乾燥させる
  6. 掃除機や雑巾を使い、カバーや吹き出し口に付着した汚れを掃除する
  7. フィルター、カバーを元に戻し、電源プラグを挿し込む

※フィルターには表面と裏面があります。カバーを開けたときに見える面が表側、エアコン内部に面している方が裏側です。

掃除機でフィルターを掃除する様
フィルターを水洗いする様子

ヤニやカビ、油などの汚れがひどい場合の掃除方法

洗剤

カビや油汚れ、ヤニ汚れが付着したフィルターは、水洗いだけでは落とすことができません。

汚れがひどい場合でも、掃除の大まかな流れ自体は、基本の掃除方法と変わりません。ただ、水と古歯ブラシで洗う代わりに、次のようにぬるま湯と洗剤を活用するのがおすすめです。基本の掃除方法の4の手順で、以下のように洗剤を使って掃除しましょう。

  1. 1. 40度程のぬるま湯に、台所用などの中性洗剤を数滴、溶かした液を用意する
  2. 用意した液にフィルターを浸し、古歯ブラシなどを使って汚れを擦り落とす
  3. フィルターの裏側から水で洗ってすすぐ

頑固な汚れを落とすためにフィルターを強い力で掃除すると、変形や破損する恐れがあります。優しい力で擦るようにしましょう。汚れが落ちにくい場合は、フィルターを液に10~30分ほど浸け置きするのが効果的です。

お掃除機能付きエアコンの場合の掃除方法

お掃除機能付きエアコンはフィルター掃除機能が付いていますが、お手入れ不要というわけではありません。フィルターやホコリをためるダストボックスやフィルターのお手入れが必要です。

掃除は以下の手順で行いましょう。ただしメーカーや機種によって、掃除手順や内容は異なります。詳しい掃除方法は、取り扱い説明書を確認してください。

  1. 電源プラグを抜く、カバーを開きフィルターとダストボックスを取り外す
  2. 掃除機でフィルターの表側に付着した汚れを吸い取る
  3. ダストボックスにたまった汚れを捨てる
  4. フィルターとダストボックスは古歯ブラシなどを使いながら、水洗いする
  5. タオルで水気を拭き取り、しっかり乾燥させる
  6. 掃除機や雑巾を使い、カバーや吹き出し口に付着した汚れを掃除する
  7. フィルター、本体カバーを元に戻す、電源プラグを挿す

フィルターに付着した汚れが頑固な場合は、「ヤニやカビ、油などの汚れがひどい場合の掃除方法」と同じように、中性洗剤を数滴入れたぬるま湯に浸して洗うとよいでしょう。

エアコンフィルターの掃除の注意点

エアコンフィルター清掃を始める前に、注意点を確認しましょう。誤った方法で掃除を行うと、エアコンの故障や事故、アレルギー症状が発生する恐れがあります。

掃除前にエアコンの電源を切り、電源プラグを抜く

エアコンの電源

エアコンの掃除をする前に、必ずエアコンの電源を切り、エアコンの電源プラグを抜きましょう。

電源を切っていても、電源プラグを挿したまま掃除をすると、何らかの影響で通電する可能性があります。エアコンの故障や、感電、漏電の恐れがあり、大変危険です。

マスクを着用して掃除する

エアコンを掃除する際は、マスクを着用しましょう。エアコン本体の上部やカバーにはホコリがたまっており、フィルターをはずしたり掃除したりするときに、空気中にホコリが舞う可能性があります。

さらにエアコン内部にはカビ汚れも付着しており、吸い込むことで咳やくしゃみなどのアレルギー症状を引き起こす可能性があります。

アレルギー症状が出る恐れがある方は、マスクだけではなく、ゴーグルやゴム手袋なども着用するのがおすすめです。

フィルターは日陰でしっかり乾燥させてから戻す

フィルターを乾燥させている様子

フィルターを水洗いした後は、しっかり乾燥させてから、元の場所へ戻しましょう。水分が残った状態だと、カビや雑菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。

さらにエアコンを稼働させたときに、フィルターの水分が内部部品に入り込むと、故障や発火する危険性もあります。

フィルターを水洗いしたら、風通しのよい日陰でしっかりと乾燥させることが大切です。ただし、早く乾かすために、直射日光やドライヤー、ストーブに当てないようにしましょう。フィルターが破損・変形する恐れがあります。

強い力で擦らない

製品にもよりますが、汚れが落ちないからとフィルターを強い力で擦ると、破れたり網目が壊れたりすることがあります。たわしなどの固いブラシで擦るのもやめましょう。

破損したフィルターでエアコンを稼働させると、空気中の汚れをしっかりキャッチできなくなるため、故障の原因になります。

エアコンフィルターの汚れを放置するとどうなる

電気代高騰

エアコンのフィルターが汚れたまま放置すると、以下のようなトラブルが発生する恐れがあります。

冷暖房の効きが悪くなり、電気代が高くなる

汚れが蓄積して目詰まりを起こしたフィルターは、冷暖房の効きが悪くなります。吸い込んだ空気は通り道をふさがれてスムーズに循環しなくなり、室内へと送り出す風量も弱まってしまうためです。

さらに効率良く運転できないため、電気代も高くなる可能性があります。冷暖房の効きが悪いため、設定温度を高めにしたり低めにしたりして、消費電力が高くなる可能性もあるでしょう。

カビなどが原因で健康被害が発生する

エアコンの内部は、結露による湿気、ホコリなどの汚れ、温かい空気の3つがそろった、カビが繁殖しやすい環境です。エアコン内部にカビが生えると、エアコンを稼働させたときに風にのって、カビの胞子を室内に送り出してしまいます。

カビは鼻水や咳などのアレルギー症状を引き起こす原因となる物質です。症状が悪化すると、しつこい咳や微熱が長く続く健康被害が起きる可能性もあるため、注意が必要です。

エアコンからの風が臭う

カビが繁殖したエアコンからの風は、カビの臭いがすることがあります。室内が冷えて快適な温度になったとしても、イヤな臭いがする部屋では、快適に過ごすことはできないでしょう。

エアコンフィルターの掃除頻度

カレンダー”

エアコンフィルターの掃除は、月に1~2回を目安に定期的に行いましょう。ただし使用頻度や使う場所によって、フィルターの汚れ具合は異なります。毎日使う場合は、2週間に1度の掃除が理想です。

お掃除機能付きのエアコンでも、ダストボックスやフィルターのお手入れが必要です。お掃除機能付きエアコンも月に1~2回を目安に掃除しましょう。

プロのエアコンフィルター洗浄の事例

イエコマのスタッフによるエアコンフィルター洗浄の事例をご紹介します。

事例1

クリーニングのビフォア・アフターです。
見違えるようにきれいになりました。

掃除前のフィルター
掃除後のフィルター

事例2

ほこりで薄っすら茶色くなっていたフィルターが、クリーニングで透明になりました。

掃除前のフィルター
掃除後のフィルター

まとめ

エアコンのフィルター清掃をすることで、以下のようなさまざまな効果やメリットがあります。

  • エアコンの効きが良くなる
  • 電気代が抑えられる
  • エアコンの不具合や故障のリスクが減る
  • カビ臭さがなくなる

清潔で快適な空間で生活するためにも、月に1~2回を目安に、定期的なフィルター掃除を心がけましょう。掃除する際は、エアコンの故障や事故、健康被害が出ないように、今回紹介した注意点を参考にしてください。

住まいのトラブルを解決するイエコマでは、「エアコンフィルター洗浄」を承っています。経験豊富な職人が、親切・ていねいに作業いたします。

複数台のフィルター掃除が必要な方や忙しい方、高所にあるエアコンの作業を任せたい方は、プロにエアコンフィルター掃除を依頼するのがおすすめです。イエコマにどうぞお気軽にお問い合わせください。

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