プロにエアコンクリーニングを依頼すると、普段のお手入れでは手が届かない部分も掃除できます。カビ汚れやホコリなどをきれいに落とし、清潔な風を室内に送ることができるでしょう。
今回はエアコン掃除を業者に依頼する場合についてくわしく解説。どのような業者に依頼すればいいのか、業者選びのポイントや費用相場もわかりやすく説明します。
エアコンがきれいになると効率よく運転できるようになり、電気代の節約にもつながります。この記事を参考にエアコンクリーニングを検討し、暑い夏も快適に過ごしましょう。
目次
エアコンクリーニングの業者の種類
エアコンクリーニングを依頼できる業者の種類を紹介します。依頼先によって特徴や費用は変わるため、比較してみましょう。
メーカー
自宅のエアコンのメーカーに依頼する方法です。
担当者は自社のメーカーのエアコンなため、内部の構造を熟知しています。クリーニングの品質が高く、技術力があるのが特徴です。さらに、ほかの業者では業務用洗剤を使用するケースが多いですが、メーカーはそのエアコン専用の洗剤を使用します。そのため、より自宅のエアコンの機種に適した掃除ができるでしょう。
さらにクリーニングと合わせて、点検を行っているところも多いです。故障が見つかった場合は、修理対応をしてもらえます。保証サービスも充実しているため、クリーニング中にトラブルが起きたときも安心です。
メーカーによるクリーニングは、技術力があり信頼度も高いですが、料金は高めとなるケースが多いです。ホームページなどで確認しましょう。
家電量販店
エアコンを購入した家電量販店でも、エアコンクリーニングを依頼することができます。
料金は高めですが、会員価格を採用している場合や、時期によってキャンペーンを行っている場合があります。チラシやホームページなどで、料金を確認してみましょう。
エアコンが故障しており、修理が必要な場合は、購入時に店舗で加入した保証書の確認が必要です。保証期間内であれば、無償でエアコン修理ができる可能性があります。
「保証期間内で修理を行い、クリーニングも同時に行いたい」という場合は、家電量販店がおすすめです。
ハウスクリーニング業者
住まいや店舗を対象に掃除を行うハウスクリーニング業者にも、エアコンクリーニングを依頼できます。ハウスクリーニング業者は、油汚れ、カビ汚れなど、場所や汚れに応じたクリーニングの知識を持つ掃除のプロです。エアコンだけではなく、水回りなどの清掃も依頼できます。
ハウスクリーニング業者には、大手の業者と地域密着型の個人店とがあります。大手の場合はスタッフの質や技術力が安定しているのが特徴です。
個人店は対応に柔軟性があり、費用を抑えられる可能性があります。
エアコン専門業者
エアコン専門業者は、エアコンの設置や交換、クリーニング、修理など、エアコンに関するサービスを行う業者です。エアコンの専門知識が豊富で技術力があるのが特徴です。
メーカーや家電量販店の場合は、サポートセンターへ問い合わせて、その後、職人との連絡を取り次ぎます。
専門業者の場合は、直接職人とのやり取りが可能です。予約が入っていない場合はすぐに対応してくれたり、古い機種でも修理対応したりするなど、柔軟な対応が期待できます。仲介業者と下請け業者の間のマージンが発生しないため、費用も抑えられる可能性が高いです。
エアコンクリーニングの業者選びのポイント
エアコンクリーニングを扱う業者にはさまざまな種類があり、数多くの事業者がいます。業者の種類ごとに特徴は異なりますが、依頼先によっても技術力やサービスに差があり、価格帯もさまざまです。
以下に、エアコンクリーニングの業者選びのポイントを説明します。業者の種類の特徴と合わせて参考にしながら、優良な業者か見極めましょう。
実績豊富で技術力がある
実績豊富で技術力がある業者を選びましょう。経験豊かなスタッフがそろっている業者ほど、技術力もある可能性が高いです。業者のホームページやチラシなどを確認して、今までの作業実績をチェックしましょう。
技術力のない業者に依頼すると、以下のようなリスクが高まります。トラブルに発展する恐れがあるため、注意が必要です。
- きれいに汚れを落とすことができない
- エアコンを故障させてしまう
- 部品を誤ってぶつけてしまい、家財が破損する
- 養生が不十分で家の中が汚れる
賠償責任保険に加入しているか
万が一トラブルが起きたときに備えて、賠償責任保険に加入しているかチェックしましょう。
プロであっても、作業中にエアコンを故障させてしまったり、誤って機材をぶつけて家具を破損させたりすることがあります。保険に加入していれば、トラブルがあった際も保険から修理費用が支払われるため、安心です。
加入の有無は、業者のホームページや見積もり時などに確認できます。保険に加入していない業者の中には、責任を取らずに音信不通となるケースもあります。トラブルにも責任を持って対応できる業者を選びましょう。
担当者の対応が親切・ていねい
問い合わせをしたとき、見積もりをするときなど、担当者の様子をよく観察しましょう。スタッフが親切でていねいな対応をする場合は、仕事ぶりも誠実で技術力がある場合が多いです。
見積もりの際には、わからない点も質問しましょう。わかりやすく答えてくれるかも大切なチェックポイントです。優良な業者は知識が豊富なため、質問にも適切にわかりやすく答えることができます。
全機種に対応している
全機種のエアコンクリーニングに対応しているかも、チェックポイントのひとつです。
エアコンは各メーカーからさまざまな機種が販売されており、分解方法やクリーニング方法などが異なります。全メーカー・全機種対応可能である業者は、技術力が高いといえるでしょう。
とくに、お掃除機能付きエアコンに対応しているかは大切なポイントです。お掃除機能付きは自動でフィルターなどを洗浄する機能が付いたエアコンです。普通のエアコンよりも複雑な構造をしており、エアコンクリーニングを行うのも知識や技術力を必要とします。
価格が妥当
エアコンクリーニングを依頼する前に見積もりを取り、費用が妥当か確認しましょう。
高すぎる場合はもちろん、安すぎる場合も注意が必要です。手抜き工事をされたり、仕事が雑で汚れが落ちていなかったりする恐れがあります。
エアコンクリーニングの費用相場は、エアコンのタイプによって異なります。壁掛けタイプは1万~2万円程度、天井埋め込みタイプは2万~3万円程度です。
作業内容などでも価格は異なり、業者によっては別途、出張費も必要です。費用についてくわしくは、「業者のエアコンクリーニングの費用目安!安く依頼するなら4~5月・9~10月!」の章で説明します。
評判が良い
エアコンクリーニングは、業者を家の中へ入れる必要があります。評判が良く、安心して任せられる業者に依頼したいものです。
インターネットで、検討中の業者の口コミや評判を調べてみましょう。すべてが正しい情報とは限りませんが、実際に利用した人の体験談は、業者のサービスの質を判断できる材料のひとつとなります。
業者のホームページで、「施工事例」や「お客様の声」をチェックするのもおすすめです。業者の雰囲気やモットーなどを知ることができるでしょう。
さらに近所で最近エアコンクリーニングをした人がいる場合は、評判を聞いてみましょう。良い評価の場合や、地元で長く親しまれている業者は、誠実な仕事をする可能性が高いです。
業者のエアコンクリーニングの作業内容と所要時間
業者にエアコンクリーニングを依頼したときの作業内容と所要時間を説明します。
ただし、業者によって作業内容やかかる時間は異なるため、あくまで目安として参考にしてください。
作業内容
業者のエアコンクリーニングの作業内容は、大きく2つに分けられます。フィルター掃除の場合と、分解洗浄の場合です。
まず、フィルター掃除の作業内容は以下のとおりです。
- エアコンの電源を切り、電源プラグを抜く
- フィルターを取り外す
- 掃除機でフィルターに付着した汚れを取り除く
- スポンジと中性洗剤を使ってフィルターを水洗いする
- フィルターを日陰干しして、完全に乾燥させる
- 掃除機や濡らした雑巾を使って、エアコン本体やパネル、吹き出し口の汚れを落とす
- フィルターを元に戻し、電源プラグを差し込む
自分でもフィルター掃除はできますが、複数台の掃除となると、負担も大きくなります。忙しいときや、きれいに汚れを落としたい場合などは、プロの力を頼るとよいでしょう。
エアコンのパーツの一部を取り外して高圧洗浄を行う「分解洗浄」の手順は以下のとおりです。
- 作業場所の確保・養生(家財が汚れないように周囲を整理・保護する)
- エアコンの簡易分解(パネルやフィルターを取り外す)
- エアコンの養生(壁や床、エアコンの電装部を養生する)
- 内部洗浄(洗剤を噴霧し、エアコン内部を高圧洗浄する)
- 取り外した部品の洗浄(フィルターなどの汚れを落とす)
- 乾燥・組み立て・動作確認(しっかり乾燥させて元の状態に組み立てる)
壁からエアコンを外してパーツの細部まで洗浄を行う「完全分解洗浄」は、上記よりもさらに手順が複雑になります。普段のお手入れでは手が届かない、吹き出し口の奥にある筒状の部品「シロッコファン」などのパーツもきれいにすることができる洗浄方法です。
分解洗浄は、何年もエアコン掃除をしていない場合にとくにおすすめです。
所要時間
エアコンクリーニングにかかる所要時間の目安は以下のとおりです。
フィルター掃除 | 30分程度 |
分解洗浄 | 壁掛けタイプ:1.5~2時間程度 壁掛けタイプお掃除機能付き:2~3時間程度 天井埋め込み式タイプ:2~3時間程度 |
上記よりも大幅に短時間で作業が終わった場合は、手抜き工事をされた可能性が高いです。ていねいに洗浄するためには、ある程度の時間がかかります。目安となる時間を知っておくことが大切です。
なお、オプションで室外機洗浄や抗菌・防カビコートなどを行う場合は、上記よりもさらに時間がかかります。また汚れがひどい場合や、高所や狭所にあるエアコンクリーニングも、作業時間が長くなる可能性があります。
業者にエアコン掃除をしてもらう頻度
業者にエアコン掃除を依頼するのは、フィルター掃除は2~3カ月に1度、内部洗浄の場合は1~2年に1度が目安です。
ただし以下のような場合は、早めにエアコンクリーニングをした方がよいでしょう。
- エアコンからの風が臭い
- エアコン内部にカビ汚れが付着しているのが見える
- 1日8時間以上エアコンを使用している
- キッチンの近くにエアコンがある(油や煙を吸い込むため)
- 部屋内で喫煙している
- ペットや小さな子どもがおり、清潔な状態を保ちたい
- エアコンを使い始めると体調を崩す(エアコンの汚れによってアレルギー症状が起きている可能性がある)
エアコンは定期的な掃除が必要ですが、構造が複雑なため、素人が洗浄すると故障する恐れがあります。
プロであれば、高所に設置されているエアコンの掃除も、安全にスピーディーに、確実に汚れを落とすことができます。自宅のエアコンの汚れが気になったら、エアコンクリーニングを検討しましょう。
業者のエアコンクリーニングの費用目安!安く依頼するなら4~5月・9~10月!
業者にエアコンクリーニングを依頼した場合の費用の目安は以下のとおりです。エアコンのタイプやお掃除機能の有無で、費用は変わります。
エアコンのタイプ | お掃除機能の有無 | 費用相場 |
壁掛けタイプ | × | 7,000~12,000円 |
〇 | 16,000~20,000円 | |
天井埋め込みタイプ | × | 18,000~35,000円 |
〇 | 25,000〜40,000円 |
またエアコンクリーニングには繁忙期と閑散期があり、依頼する時期によって価格が変わるケースが多いです。
繁忙期は、冷房を使う夏(6~8月)、暖房を使い始めて大掃除をする冬の始め(12月~年始)、引越しシーズンの3月。閑散期は、春(4~5月)と秋(9~10月)です。
安く依頼したい場合は、閑散期の4~5月または9~10月がおすすめです。予約が取りやすく、業者によっては割引キャンペーンを行っている場合があります。
エアコンクリーニングにかかる費用は、作業内容や業者によっても変わります。エアコン掃除の料金について、くわしくは以下のコラムを参考にしてください。
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住まいのトラブルを解決するイエコマでは、「エアコンフィルター洗浄」を季節に関係なく、いつでも5,500円(税込)で承っております。出張費も不要です。エアコンの汚れが気になる方は、イエコマへどうぞお気軽にお問い合わせください。
まとめ
プロにエアコンクリーニングを依頼すると、普段のお手入れでは手が届かない部分も掃除できます。カビやホコリなどの汚れもきれいに落とすことができるでしょう。
エアコンクリーニングを依頼できる業者はさまざまあり、特徴が異なります。価格の安さだけではなく、今回紹介した業者選びのポイントも参考にしながら、優良な業者に依頼することが大切です。
住まいのトラブルを解決するイエコマでは、イエコマのご利用が初めての方に限り、「エアコンフィルター洗浄」を5,500円(税込)で承っております。暑い夏も清潔で快適に過ごすために、エアコン掃除を検討しましょう。
エアコンの汚れが気になる方は、どうぞお気軽にイエコマへお問い合わせください。
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