フローリングの掃除に苦戦している方って多いようですね。でも、ポイントをおさえれば意外と簡単なんですよ。
そのポイントは掃除の順序です。正しい順序とちょっとしたコツとワザでピカピカになります。
「キッチン周辺の汚れがひどい!」「赤ちゃんがいるけどワックスは安全?」など、さまざまな疑問を解決して、いつまでもキレイなフローリングに保ちましょう。
日頃のお手入れから掃除方法まで、フローリングにまつわる情報を紹介します。
目次
フローリング表面のほこり
まずはフローリング表面のほこりを除去しましよう。ほこりにはアレルゲンとなるダニが含まれています。ダニを増やさないためにも、まめに掃除することを心掛けたいですね。
ほこりは水拭きが良いと思われがちですが、水分でほこりを床に密着させてしまうのでかえって取りにくくしてしまいます。
また、いきなり掃除機をかけてしまうと排気によってほこりが空中に舞い上がってしまうので、最初に雑巾で乾拭きするか、ドライタイプのワイパーなどで静かに拭き取りましょう。
赤ちゃんやペットがいる家では、化学薬品を含む科学雑巾やモップの使用は控えた方がいいですね。
フローリングの溝に入り込んだほこり
フローリングの溝に埋まっているほこりは、乾拭きやワイパーでは完全には取り除けません。溝に沿ってゆっくりと掃除機をかけて吸い取ります。
掃除機をかけるとほこりが舞うので、窓を必ず開けるようにしましょう。
黒ずみや油汚れの落とし方
キッチン周辺の気になる油汚れは、水拭きだけではなかなか落ちません。フローリングに付いた汚れは、中性洗剤を薄めた液で落とします。
水2リットルに対して中性洗剤を小さじ1杯の液に浸した雑巾を、緩めに絞って拭きます。汚れが浮き上がってキレイに落ちたら固く絞った雑巾で水拭きしましょう。
落ちない溝の汚れには、綿棒を使うと落としやすいですよ。中性洗剤を薄めた液につけた綿棒で溝をなぞるようにこすってから、今度は乾いた綿棒で液を拭き取ります。
表面が盛り上がった汚れには、中性洗剤の液でふやかしたあとにプラスチックのカードなどを使ってこそぎ取るとキレイになります。水拭きのあとは風通しを良くして、フローリングの表面を充分に乾燥させます。
ナチュラルクリーニングは使用可能か?
最近では身近なものを利用して掃除をするナチュラルクリーニングがメディアでも紹介されていますが、フローリングにも使用して大丈夫なのか迷うところですね。
重曹やセスキ炭酸ナトリウムはアルカリ性が強く、ワックスが剥がれてしまう可能性があるのでフローリングに使用することはお勧めできません。
酸性のお酢やクエン酸も木材を傷めてしまったり、米のとぎ汁はカビや虫の発生の原因となるので、フローリングに使用することは避けた方が無難です。
フローリングを保護するワックス
フローリングにワックスを塗布すると表面がコーティングされ、傷や汚れから保護する効果が得られます。
新築物件やマンションなどはメンテナンスフリーのハードコーティングがされているフローリングもありますが、水性や樹脂系ワックスでコーティングしているフローリングの場合は、だんだんと艶がなくなり、ひび割れや剥がれなど経年による劣化が生じるため定期的なメンテナンスが必要となります。半年に1度ワックスの上塗り、5年に1度はワックスを剥離してから塗り直しをすることが望ましいです。
近年では、赤ちゃんやペットが舐めても害のないもの、シックハウスに対応しているものなど、安全性の高いワックスもあります。
既設のフローリングによって塗布できるワックスの種類も異なります。フローリングの材質や種類が分からない場合は、専門業者に相談することをお勧めします。
フローリングの日頃のお手入れ
ワックスコーティングしたフローリングの日常のお手入れは、乾拭きが基本です。毎日の乾拭きと、週に1度お天気の良い日に水拭き、2~3週間に1度は洗剤拭きをすることが理想。ほこりも減り、汚れの付きにくいピカピカのフローリングが維持できるでしょう。
フローリングの汚れは時間が経つと落ちにくくなります。小さなお子さまがいる家では、クレヨンやマジックの跡、食品をこぼしたりすることも少なくありませんね。
これらの汚れにも、前述の中性洗剤を薄めた液で落とすことができます。汚れたら早めの対処でキレイなフローリングを保ちましょう。
正しい掃除方法とお手入れでピカピカフローリングへ
フローリングは畳と比べてダニの繁殖も抑えられ、メンテナンスが簡単なことがメリットです。
しかしフローリングは、張り替えとなると費用と施工期間がかかります。既設のフローリングを長持ちさせるためにも、日頃から正しい掃除方法とお手入れを心掛けましょう。