換気の際に網戸を閉めているのに、虫が室内に侵入しているということはありませんか。もしかしたら網戸と窓に隙間ができているのかもしれません。
今回は網戸に隙間ができる原因とその解決方法をくわしく解説。正しい網戸の使い方も紹介するので、これまでの網戸の使用方法があっているかをチェックしてみましょう。
網戸と窓に隙間ができると、そこから室内に虫が侵入します。「網戸をしっかり閉めているのに、いつの間にか部屋に虫が入っている」という人は、この記事を参考に隙間や穴ができていないかを点検してみましょう。また原因が特定できたら、網戸を補修しましょう。
網戸に隙間ができる原因
網戸に隙間ができる主な原因には、以下の3種類があります。
網戸は使用するうちに、少しずつ劣化が生じます。紫外線や雨風の影響を受けたり、開閉時の衝撃による負荷が少しずつ蓄積されたりするためです。網戸が劣化すると、以下のような事象が起こります。自宅の網戸の状態をチェックしてみましょう。
- 網戸のネットが破れる、穴が開く
- 網戸のネットがたるむ
- モヘアの毛がすり減って短くなる、ちぎれる
モヘアとは、網戸の室内側の面に付いているふさふさの毛の部分です。網戸と窓の隙間を埋めて、虫の侵入を防ぐ役割がありますが、紫外線や開閉時の衝撃による影響を受けて、使用するうちに劣化が生じます。
網戸の歪み
網戸の歪みも、網戸周りに隙間ができる原因のひとつです。「網戸がスムーズに開閉できない」「開閉時に網戸が外れる」などのトラブルがある場合は、建て付けが悪くなっている可能性があります。
網戸は以下の理由などにより、建て付けが悪くなることがあります。
- 戸車の高さが左右でずれている
- 戸車が破損している
- 地震などの災害による影響
- 飛来物がぶつかるなど、強い衝撃を受けた
戸車とは、網戸の下部に付いている車輪です。網戸下部に左右1個ずつ付いており、サッシレールの上を転がることで、網戸がスムーズに動く仕組みです。戸車の左右の高さがずれたり、破損したりすると、網戸が歪む原因になります。
網戸の使い方を間違えている
ネットの破れや網戸のパーツに不具合がないのに隙間ができる場合は、網戸を正しく使えていない可能性があります。網戸は誤った使い方をすると、窓と網戸に隙間ができてしまうのです。
網戸の隙間を直す方法
網戸に隙間ができる原因はさまざまありますが、それぞれの網戸の隙間を直す方法を紹介します。
網戸のネットを張り替える
網戸のネットが破れたり、ほつれたりしている場合は、新しいネットに張り替えましょう。網戸のネットをDIYで張り替える手順は以下のとおりです。
- 1. 網戸を窓枠から外す
- 2. 古い網押さえゴムとネットを網戸から取り外す
- 3. 網戸の砂やほこりを落とす
- 4. 網戸の上にネットを広げ、仮止めする
- 5. 新しい網押さえゴムを網戸ローラーで押し込む
- 6.ゴムの余った部分をカットする
- 7.ネットの余った部分をカットする
- 8.網戸を窓枠に戻す
自分で網戸のネットを張り替える方法についてくわしくは、以下のコラムを参考にしてください。
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戸車の高さの調整
網戸の左右の高さがずれて傾いていることで隙間ができている場合は、戸車の高さを調整しましょう。隙間がなくなるだけではなく、網戸がスムーズに開閉できるようになります。戸車の高さを調整する手順は以下のとおりです。
- 1. プラスドライバーを使って、外れ止めを解除する
- 2. 戸車の調整ネジを回す
- 3. 外れ止めを元あったようにセットする
戸車が壊れている場合は、新しい戸車に交換しなければなりません。くわしい戸車の高さの調整方法や交換方法については、以下のコラムで説明しています。
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モヘアを新しくする
モヘアの経年劣化により、網戸と窓に隙間ができている場合は、新しいモヘアに交換しましょう。モヘアはホームセンターなどで購入でき、5mm、7mm、9mmなどの毛の長さが選べます。窓と網戸の隙間を埋めるためには、既存のものより1mmほど長めの毛を選ぶとよいでしょう。
モヘアの交換手順は以下のとおりです。
- 1.古いモヘアを取り外す
- 2.溝にたまっているゴミやホコリを古歯ブラシなどで掃除する
- 3.溝に新しいモヘアを入れ込んで取り付ける
- 4.はみ出た部分をハサミでカットする
網戸に付いている古いモヘアは、溝からスライドさせて引き抜きます。モヘアの端はかしめていること(接合部を固くとめること)があるため、スライドして取り外せない場合は、マイナスドライバーや千枚通しを差し込み、かしめている部分を緩めましょう。ただし、かしめている部分が緩まない場合は、無理に外してはいけません。強い力で作業すると、網戸が歪んだり、ケガをしたりする恐れがあるためです。古いモヘアが外れない場合はそのままにして、シールタイプのモヘアを横に貼り付けましょう。
隙間テープを付ける
モヘアが経年劣化して網戸と窓に隙間がある場合は、モヘアの代わりに隙間テープを付けることでも対策できます。古いモヘアのすぐ横に隣り合わせるように隙間テープを貼るだけで、簡単に補修できる応急処置です。「モヘアテープ」や「モヘアシール」などの名前でも販売されており、テープの片面にモヘアのようにびっしりと毛が付いており、もう片面は粘着面になっています。
網戸を正しく使う
網戸のメンテナンスをするだけではなく、網戸を正しく使うことも大切なポイントです。次の章『網戸を正しく使えていますか?』では、正しい網戸の使い方を説明します。
網戸を正しく使えていますか?
正しい窓の開け方をしないと、網戸と窓に隙間ができます。以下を参考に、網戸の正しい使い方ができているか、確認しましょう。
窓を半開にする場合
窓を完全には開けずに半開きにしたい場合は、右手側にある室内側の窓(鍵が付いた窓)を左方向へ動かして窓を開けます。つまり網戸が右手側にくるように設置するのがポイントです。網戸と室外側のフレームがしっかりと合わさり、隙間ができません。
左手側にある室外側の窓を右に動かして、網戸を左手側に設置すると、網戸と窓に隙間ができるため気をつけましょう。
窓を全開にする場合
窓を全開にする場合は、窓をしっかりと最後まで開けて、網戸をきちんと閉めれば、隙間はできません。ただし、開閉時に虫が侵入する可能性もあるため、半開と同じように網戸を右手側に設置し、右手側にある室内側の窓を開け閉めする方法がおすすめです。
自分で直せない場合は業者に依頼する
前章までで紹介した方法を試しても網戸の隙間が改善されない場合や、DIYに不慣れで自分で網戸補修することに不安がある人もいるでしょう。そのような場合は無理に自分で対処しようとせずに、業者に修理を依頼するのがおすすめです。また素人が網戸を補修するには、労力と時間がかかるものです。補修する網戸が複数枚ある場合も、プロを頼る方がよいでしょう。
住まいのトラブルを解決するイエコマでは、網戸のさまざまなメンテナンスサービスを承っております。網戸ネットが破れている場合は『網戸張り替え(https://iekoma.com/service/amido-recover/)』、網戸の建て付けを直したい場合は『網戸の建付け調整・サッシ修理(https://iekoma.com/service/screen-repair/)』、網戸が変形していて新しいものと交換したい場合は『網戸取り付け・交換(https://iekoma.com/service/windowscreen-attachment/)』など、ご自宅の網戸の症状に合わせたサービスをご提供しております。網戸のメンテナンスをご検討中の方は、イエコマへどうぞお気軽にご相談ください。
まとめ
網戸と窓に隙間ができる主な原因は、以下の3つです。
- 経年劣化
- 網戸の歪み
- 網戸の使い方を間違えている
「網戸を閉めているのに、換気すると虫が室内に入ってくる」という人は、今回の記事を参考に原因を特定し、適切に網戸の補修をしたり、網戸の使い方を見直したりしましょう。
網戸の補修をしても隙間が無くならない場合や、自分で補修することに不安がある場合は、業者に修理を依頼するのがおすすめです。住まいのトラブルを解決するイエコマでは、網戸のさまざまなメンテナンスサービスを承っております。
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