住宅の雨漏りについて

ふるやのもり

日本の昔話に「ふるやのもり」というお話があります。
一軒の民家に、盗みに入った泥棒と、民家が飼っている馬を食べようと企てていたオオカミがそれぞれ隠れてチャンスをうかがっていました。
時刻は夜で雨が降っていました。じいさまが子供たちに世の中で一番怖いものは、と問われ、人間なら泥棒、動物ならオオカミだがもっと怖いものは「ふるやのもり」だと答えました。
それを聞いて、隠れていた泥棒とオオカミは怖くなってあわてて逃げ出そうとしたときにお互いにぶつかり合い、暗くて見えないこともあって双方ともそれが「ふるやのもり」と思い込んで、、、というお話。

「ふるやのもり」とは古い家の雨漏りのことだったのですね。
昔の民家は雨漏りが多くて、その後始末や修理が大変なので「怖い」という表現になったのでしょうか。
これを機会にあらためてこの話を全部読んでみるのも面白いと思います。

雨漏りはどこから?

ところで、実際に雨漏りがした場合、雨はどこから浸入するのでしょうか?木造住宅で見てみましょう。

まずは屋根から。屋根は意外と雨漏りが少ない箇所です。
当然のように雨の浸入を防ぐ対策がしっかりと施されていて、よほどずさんな工事をしない限り雨漏りを起こさないようになっているからです。
また、シンプルな形状の屋根のほうが複雑な形の屋根よりも雨漏りの可能性は低いと言われます。

ほかに可能性があるのは外壁面です。特に外壁と他の建築要素が絡んでいるところです。
例えば、窓のサッシまわり、壁から突き出したベランダやバルコニーの付け根などは要注意の箇所になります。

雨漏りは、雨が降って室内に水がぽたぽた落ちてきたとか、壁に水がたれてきたとか、そのときすぐにわかる場合と、雨が降っていたときには気がつかず、あとで天井や壁に水のしみができて雨漏りがしたとわかる場合があります。
すぐに雨漏りだとわかれば早く対処できるのでダメージは少なくてすみますが、問題なのは、あとから雨漏りがわかった場合。

しみができたということは、天井や壁の裏側に雨が入ってしばらくそこが濡れていたということです。断熱材が入っていればそれもびっしょり濡れていたかもしれません。その結果、天井や壁の裏がカビだらけということにもなりかねないのです。これではたまりませんね。

元を止めなきゃダメ

雨漏りを止めるには最初に雨が浸入したところを特定し、その箇所をふさいで補修しなければなりませんが、補修作業をするのは天気の良い日を選びましょう。
雨の日だと雨漏りの症状は出るでしょうが、補修作業は屋根などの高所で行い危険なのでできません。

まず室内のどこに雨漏りが出たか確認し、それより上の部分で可能性のあるところを探していきます。
雨漏りした跡(水が流れた跡)が残っていればそれをたどっていくこともできるでしょう。室内側から見て明らかに雨水の浸入口だとわかる場合(穴や隙間があるなど)は外側からその部分を補修すればいいのですが、目視してもわからない場合は少し厄介です。
その場合は「水かけ」を行います。
室内の雨漏りが出た場所から推理して雨の浸入口として可能性がある箇所に外からホースで水をかけます。そこから中に水が入れば「ビンゴ!」。雨の浸入口です。
でも水が入らなかったら?次の可能性がある箇所で水かけです。
こうして見つかった浸入口をふさいで補修すれば雨漏りは止まりますが、念のためにほかの可能性のある箇所も水かけをして水が入らないかどうか確認しておくことが大事です。
雨漏りの原因箇所は一箇所ではないかもしれません。

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