網戸の取り付け・取り外し方法は?網戸の交換・新設の費用や注意点も

  • 網戸がサッシから外れてしまったので、元あったように取り付けたい
  • 自分で一度網戸を取り外して、洗浄したりネットを張り替えたりしたい

上記のように思ったとき、網戸の取り付け・取り外しの方法がわかると助かりますよね。

このページでは、網戸の取り付け方、取り外し方を解説します。
また、上手く取り付けられないときや、網戸が頻繁にサッシから外れて困っているときの対処法のほか、業者に網戸の交換や建てつけ調整を依頼した場合の費用相場などもお伝えします。

自宅の網戸の状態を整え、ストレスなく網戸を開け閉めできるようにするのに、ぜひお役立てください。
この記事を読めばスムーズに網戸の取り付け・取り外しができるようになり、網戸の張り替えや修理にチャレンジしやすくなります。
網戸のDIYを考えている人はぜひご一読ください。

一般的な網戸の取り付け・取り外し方法

住宅の網戸で最もよくあるのが、パネルタイプの網戸です。

パネルタイプの網戸

このタイプの網戸の取り付け方法、取り外し方法を解説します。

網戸の取り付け方

1.網戸の上辺をはめる

網戸を両手で持ち上げ、網戸の上辺を窓枠上側の網戸用レールに差し込みます。
その後、上方に持ち上げながら網戸の下辺を窓枠下側の網戸用レールにはめます。

網戸取り付けの様子
網戸取り付けの様子

2.外れ止め部品を調節する

網戸を外す際に下方に下げた外れ止め部品を上に持ち上げます。
プラスドライバーをネジの頭に当て、上に引き上げ、プラスドライバーでネジを締めて固定します。左右両側の外れ止め部品を調整します。

網戸の外れ止め
網戸の外れ止めをロックする様子

網戸の取り外し方

1、プラスドライバーで網戸の外れ止め部品を解除する

網戸の上側の左右両端には、脱落防止の外れ止め部品がネジで留められています。
ネジをプラスドライバーで緩めたら、プラスドライバーをネジの頭に差し込んだまま、部品をゆっくり下に引き下げます。左右両側で外れ止め部品を解除します。

網戸の外れ止めを解除する様子
網戸の外れ止めを解除する様子

2、網戸を外す

外れ止めを下げた状態で網戸を両手で持って上に持ち上げると、網戸をレールから取り外すことができます。

網戸を取り外す様子
網戸を取り外す様子

なお、窓枠には窓用、網戸用、雨戸用それぞれのレールがあり、網戸を取り付ける時にどれが網戸のレールかわからなくなることがあります。網戸がどこのレールに乗っていたかを忘れないようにしましょう。

網戸の取り付け・取り外しの注意点

網戸の取り付け・取り外しでは、次の点に注意しましょう。

製品によっては取り付け・取り外し方法が異なる場合もある

パネルタイプの網戸でも、製品によっては取り付け・取り外し方法が異なる場合があります。
網戸のメーカーや製品名が分かっている場合は、メーカーのホームページなどで取り付け・取り外し方法を確認してから作業を行うとよいでしょう。

たとえば、建材メーカー『YKK AP株式会社』のパネルタイプの網戸は、取り外す際、外れ止めだけでなく、「脱輪防止機構」と呼ばれるシステムを解除する必要があります。

YKK APの網戸取り外し

出典:YKK AP 網戸を取りはずしてお手入れする

参考:
YKK AP 網戸を取りはずしてお手入れする

外れない時は無理をしない

網戸が劣化して変形していたり部品が破損していたりする場合、正しい手順で作業をしても、網戸が外れない場合があります。
また、小石やゴミなどがレールと網戸の間にはさまっている場合も網戸はうまく外れません。
外れない原因が分からないまま無理やり網戸を外そうとすると、網戸やサッシに傷がついたり破損したりする恐れがあります。このような場合は無理をせず、専門家に任せましょう。

汚れてもいい服装で行う

汚れても良い服装の女性

網戸はホコリなどが溜まって意外と汚れています。汚れてもいい服装で作業をすると安心です。

転落の恐れがある場所の網戸はプロに任せる

2階など高所にある網戸の取り付け・取り外しは、ベランダなど落下の恐れがない場所でのみ行うようにしましょう。一般の人が脚立や屋根の上で不慣れな作業をするのはとても危険です。落下の危険があるだけでなく、不用意に屋根の上を歩くと瓦や屋根材が体重で割れることもあるので注意しましょう。

取り付け・取り外し方法が特殊な網戸もある

ロール網戸

「うちの網戸は、ここで紹介されているパネルタイプの網戸とは違うみたい」という人もいるでしょう。

網戸にはいくつかの種類があり、パネルタイプ以外の網戸の取り付け・取り外し方法はメーカーや製品によって異なります。また、専門業者でなければ取り外しが難しいタイプの網戸もあります。

パネルタイプ以外の網戸の取り付け・取り外しは、商品の取り扱い説明書やメーカーのホームページなどで確認するとよいでしょう。

パネルタイプ以外の網戸の種類は以下のとおりです。

ロール網戸

窓枠の上部もしくは左右どちらかに収納されたロール状の網戸を引き出して使用する網戸。
アコーディオン型網戸
窓枠の左右どちらかに折りたたまれて収納された網戸を引き出して使用する網戸。

折戸式網戸

タテ半分に折れて開閉するタイプの網戸。防犯のためにルーバーが取り付けられていたり、網が枠本体と同じ金属の網戸ネットであったりする。玄関ドアや勝手口などに取り付けられることが多い。

どのタイプの網戸も、一般の人が簡単に取り外し・取り付けができない構造になっています。取り外せる場合も網戸ネットの清掃を目的としていることが大半で、網戸の交換作業はリフォーム会社などに依頼する必要があります。

パネル型以外の網戸の取り外し・取り付けは専門業者に依頼しましょう。

網戸がよく外れたり上手く取り付けられなかったりするときの原因と対処法

網戸がよく外れたり、上手く取り付けられなかったりする場合、次のような原因が考えられます。

外れ止め部品が正しくセットされていない

外れ止め部品が正しくセットされておらず、網戸が外れやすくなることがあります。
外れ止め部品を確認し、もしきちんとセットされていなければ、セットし直しましょう。

外れ止めが破損している

網戸の外れ止め

経年劣化などで外れ止め部品が破損し、網戸が外れやすくなることがあります。
この場合は、外れ止め部品の交換か、網戸そのものの交換が必要です。

戸車がズレている

戸車とは、網戸の下部に取り付けられている小さな車輪の部品です。網戸がレールの上でスムーズに開閉されるように補助する働きがあります。

この戸車のズレが原因で、網戸がスムーズに動かず、無理な力がかかって網戸が外れやすくなることがあります。

この場合は、戸車の調整が必要です。

戸車が破損している

網戸の戸車

戸車が経年劣化で摩耗したり破損したりして、網戸がスムーズに動かず、無理な力がかかって網戸が外れやすくなることがあります。

この場合は、戸車の交換が必要です。

窓枠のレールや網戸の枠がゆがんだり破損したりしている

外れ止め部品や戸車に問題がないのに網戸が外れる場合、窓枠のレールや網戸の枠が経年劣化や乱暴な扱いなどでゆがんだり破損したりしている可能性があります。

網戸の枠がゆがんでいる場合は網戸の交換が必要です。窓枠やレールがゆがんだり破損したりしていた場合はリフォーム会社などに補修を依頼しましょう。

レールに小石やゴミなどの異物がある

小石

サッシレールに挟まった小石やゴミなどが取り付けの邪魔をしているかもしれません。窓枠を掃除してから網戸を取り付けてみましょう。

網戸の建て付け調整や交換の費用相場・注意点

網戸を快適に使えるようにするために、網戸の交換や建て付け調整が必要になることがあります。
業者の網戸の建て付け調整・交換の費用、網戸の建て付け調整・交換にあたっての注意点を紹介します。

網戸の建て付け調整・交換の費用相場

支払い

網戸の建て付け調整を業者に依頼した場合の相場は、1枚あたり5,000~10,000円程度です。
作業内容は、外れ止めや戸車など部品の位置調整、交換などになります。
業者によって出張費や管理費などの費用が加算される場合があり費用はまちまちなので、正確な金額は依頼を検討している業者に事前に必ず確認をしてください。

網戸の交換費用は、網戸のサイズによって傾向が異なります。一般家庭でよく使用されている網戸のサイズと交換費用は以下のとおりです。

網戸のサイズ 相場
小窓用サイズ
(幅40㎝程度×高さ90㎝程度)
8,000~15,000円 / 枚
腰高窓用サイズ
(幅90㎝程度×高さ90cm程度)
10,000~20,000円 / 枚
掃き出し窓用サイズ
(幅90㎝程度×高さ180cm程度)
15,000~30,000円 / 枚

建て付け調整も交換も、上記の金額に加えて、数千円~2万円ほどの出張費がかかることが多いです。

なお、建て付け調整も交換も、実際の費用は網戸によりけりなので、相場通りになるとは限らない点にご注意ください。

網戸の建て付け調整・交換をする際の注意点

注意する女性

網戸の建て付け調整・交換にあたって、以下の2点にご注意ください。

業者に網戸建て付け調整・交換を依頼する場合は総額費用を確認する

業者がチラシやホームページで大きく掲載している費用は、網戸本体の価格だけだったり、出張費が別だったりする場合も多いです。
業者に依頼する場合は、作業費や出張費を含めた総額はいくらになるのかを、見積もりをとって確認した上で依頼しましょう。

網戸交換を自分で行う場合はサイズに注意

メジャー

業者の網戸の交換は出張費や作業費がかかるため、新しい網戸を購入し自分で交換したいと考える人もいるでしょう。

網戸交換をする際には、既存の網戸と同じサイズの網戸を購入しなければなりません。最も確実な方法は、網戸の型番を調べて同じ製品を購入することです。網戸の型番は右上にラベルで表示されていることが多いので、まずは型番を確認してみましょう。
該当する型番が廃盤でも、メーカーがわかるなら後継品や代替品を問い合わせてみるとよいでしょう。

網戸の型番が分からない場合は、自身でサイズを測り、適合する網戸を購入します。ここで注意すべきなのは、網戸のサイズは網戸本体を測るわけではない点です。網戸の測り方は、以下の通りです。

網戸の縦の幅
窓枠の網戸レールの端から端までの長さを測ります。上の端から下の端まで、メジャーを垂直に伸ばし、ミリ単位で計測します。
網戸レールにゆがみが生じていることがあるため、窓枠の中央・右端・左端の3カ所で計測し、一番短い部分の長さを縦のサイズとします。

網戸の横の幅
窓のフレームの右端から左端までを計測します。
測り間違えて網戸を購入しても返品できない場合があるので、計測は慎重に行いましょう。

網戸はネットだけの交換も可能


網戸の張り替えの様子

網戸のネットが破れたりほつれたりしているだけなら、ネットだけを交換することもできます。

業者に網戸のネットを張り替えてもらうのにかかる費用の相場は、掃き出し窓の網戸の場合で1枚あたり3,000~6,000円程度です。数千円の出張費が別途発生することが多いです。

ただし、高価なタイプのネットで張り替えた場合などは、上記よりも張り替え費用が高額になりやすい点に注意しましょう。

イエコマは、網戸の張り替えを1枚あたり1,100円(税込)で承っております。


お問い合わせ

網戸のネットは、以下のようにメッシュ(網目の細かさ)・材質・色に種類があります。ネットの種類にこだわる場合は、希望の種類のネットに対応している業者を探す必要があります。

目の細かさ(メッシュ)による網戸ネットの種類

網戸のネット

網戸ネットの目の細かさはメッシュという単位で表されます。数字が大きくなればなるほど目が細かくなり、価格も高くなります。一般家庭では18、20、24、30メッシュのネットが用いられることが多いです。

網戸ネットの目が細かい(メッシュの数字が大きい)ほど小さな虫でも侵入しにくくなり、防虫効果が高くなります。30メッシュのネットではほとんどの虫の侵入を防ぐことができるとされています。
しかし一方で、ネットの目が細かいと風通しが悪くなる欠点もあります。

一般家庭では、防虫効果と風通しの兼ね合いが良くと価格も比較的安価な一20~24メッシュのネットがおすすめです。

材質によるネットの種類

網戸のネット

最も一般的な網戸ネットの材質は、ポリプロピレン製です。安価でも一般的な網戸としての性能を十分に備え、目の細かさや色などの種類も豊富です。

ペットが網戸を引っかいたりかんだりする恐れがある場合など、網戸のネットに耐久性を求めるなら、ポリエステル製やグラスファイバー製、ステンレス製のネットがよいでしょう。ただし、どのタイプもポリプロピレン製よりも高価です。

色によるネットの種類

網戸ネットの色には黒・白・グレー・リバーシブルの4種類があります。
グレーが最も一般的ですが、目的や用途に応じて適した色を選ぶとよいでしょう。

特徴
・外の景色が室内からよく見える一方、外からも室内が見えやすい
・ホコリ汚れが目立ちやすい
・光を反射するので外から室内を見られにくい一方、外の景色は見づらい
グレー ・白より外が見やすく、黒より外から見られにくい
・ネットのカラーとして最も一般的
リバーシブル ・外側はステンレスコーティングで銀色、内側は黒
・外の景色が見やすく、室内をのぞかれにくい
・単色のネットより高価

網戸を新設(後付け)する場合の費用や注意点

掃き出し窓

網戸がついていない窓に、後から網戸をつけたくなることもありますよね。
網戸を後から新設(後付け)する場合の費用や注意点を紹介します。

網戸のレールがある場合の費用と注意点

網戸が設置されていなくても窓枠に網戸用のレールがあるなら、後付けは簡単です。
費用相場や新設の注意点は、既存の網戸を交換する場合とほとんど変わりません。

網戸のレールがない場合の費用と注意点

窓枠に網戸用のレールがない場合は、レールを後付けし網戸を新設することが可能です。

レールを後付けする際には、適切な位置に穴を開けて後付けレールを固定しなければならないため、DIYでの作業は困難です。リフォーム会社や建具屋など、専門業者に依頼しましょう。レールを後付けする費用は1カ所あたり15,000~30,000円前後です。

レールを後付けする際の注意点として、以下の場合には後付けが難しいことを覚えておきましょう。

  • ベランダや屋根などの作業スペースがない高所の窓(作業者の安全が確保できないためにレールの後付けができません)
  • 窓枠の形状や材質などによりレールを後付けできない(レールを後付けするスペースが窓枠にない場合や、窓枠がななめになっている場合はレールの後付けが難しいです)

レールの後付けが困難な場合は、引き戸型の網戸とは見た目や使い勝手が異なりますが、室内側にアコーディオン式網戸やロール式網戸を設置することも検討しましょう。

まとめ

網戸の取り付け・取り外しは一般の人でも比較的簡単にできる作業です。
しかし、正しい手順で行わないと上手くいきません。力任せにやろうとすると網戸を破損させる恐れもあるので、手順をよく確認し、落ち着いて作業を行いましょう。

ただし、きちんと取り付けるには部品の交換や網戸丸ごとの交換が必要な場合もあります。

ネットの破れやたるみで困っている場合は、ネットのみの交換(張り替え)が可能です。

イエコマは、網戸の建て付け調整、交換、ネットの張り替えに対応しております。

網戸の建て付け調整の様子
網戸の建て付け調整の様子

網戸の張り替えの様子
網戸の張り替えの様子

  • 網戸がよく外れる
  • 網戸が開け閉めしにくい
  • 網戸が歪んでいる
  • 網戸のネットが破れている

上記のようにお困りの方は、イエコマまでお気軽にご相談ください。

お問い合わせ

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