家の防犯は「窓・玄関・ベランダ(侵入被害の90%を占める)」が重要!

家の防犯対策は万全でしょうか?
他人事だと思っている方もいるかもしれませんが、決して他人事ではありません。
かくいう私も、先日、自宅の鍵を何者かに開けられる事件に遭遇しました。
(幸い、在宅していたので被害はありませんでしたが…。)
家の防犯といっても、どこをどう守ればいいのかわからないというのが正直な話だと思います。

この記事では、家の防犯について、

  • 空き巣に狙われやすい家の特徴
  • 空き巣の手口
  • 代表的な防犯グッズ
  • 場所別の防犯対策

にわけて解説します。

家の防犯では、

  • 玄関
  • ベランダ

を守ることが最重要なのですが、それぞれに適した守り方についてしっかりと理解して、空き巣を遠ざけましょう!

空き巣に狙われやすい家とは?

空き巣

空き巣に狙われやすい家とは、どのような家なのかについて解説します。
自宅の防犯意識をどの程度まで高めるべきなのか参考にしてください。

一戸建て

一戸建ての場合、

  • 外から見えにくい家
  • 長期不在がわかりやすい家
  • 防犯意識が薄い家
  • 侵入しやすい構造および立地の家

は、空き巣から狙われやすくなります。

外から見えにくい家

外から見えにくい家は、それだけで侵入が容易になります。
安心して犯行を行うことができるので、心にも、時間にも余裕ができてしまうのです。
たとえば、

  • 高い塀
  • 生け垣
  • 庭の植栽
  • ベランダの壁

のある家は注意が必要です。

・高い塀
家全体が高い塀に囲まれている家は注意が必要です。
プライバシーを守るために、塀を高くしたくなる気持ちはわかります。
しかし、泥棒からすると、高い塀が自分を守ってくれるので安心できてしまうのです。

・生け垣
家を生け垣で囲っている家は注意が必要です。
プライバシーを守るために、生け垣を作りたくなる気持ちはわかります。
しかし、泥棒からすると、生け垣が自分を守ってくれるので安心できてしまうのです。

・庭の植栽
家全体を覆っていなくても、庭の植栽がある家は注意が必要です。
とくに、窓周辺の植栽は要注意です。
空き巣は侵入時に身が隠れれば十分なので、ちょっとした身の隠し場所があれば安心できてしまいます。

・ベランダの壁
ベランダの壁が高かったり、格子状になっていない家は注意が必要です。
ベランダの窓は、鍵の位置が低いため、しゃがんでしまえば身を完全に隠すことができます。
そもそも高い位置は視界に入りにくいので、

  • 2階以上のベランダ
  • 高くて、格子状になっていない壁

は、泥棒には最高の環境です。

長期不在がわかりやすい家

明らかに長期不在がわかりやすい家は、空き巣に心と時間の余裕を与えます。
たとえば、

  • 明かりが灯っていない
  • 新聞や郵便がたまっている
  • 洗濯物が出たままになっている

という状態の家は注意が必要です。

・明かりが灯っていない
夜遅くなっても明かりが灯っていない家は、長期間不在になっていることが明らかな家です。
日中から夜間まで自由に犯行時間を選ぶことができるので、最適なタイミングを狙いやすくなります。

・新聞や郵便がたまっている
新聞や郵便がたまっている家は、日をまたいで不在になっていることが明らかな家です。
犯行後、空き巣に入られたことが判明するまでにも時間がかかるので、逃走もしやすくなります。
もしも、長期不在にするのであれば、新聞屋さんに連絡をして配達を止めるようにしましょう。

・洗濯物が出たままになっている
洗濯物が出たままになっている家は、長期不在になっていることが明らかな家です。
とくに、雨が降っても洗濯物が出たままにしている方は注意してください。
泥棒からすれば、

  • 日中は家を開けている
  • 近所にもいない

ことがわかるので、安心して犯行を行えます。

防犯意識が薄い家

防犯意識が薄い家は、犯行および逃走がしやすいので、積極的に狙われます。
たとえば、

  • 鍵をかけていない
  • 防犯対策がまったく施されていない
  • 犬を過信している

といった場合には注意が必要です。

・鍵をかけていない
長期不在にする場合に、鍵をかけずに家を出る方は少ないでしょう。
もっとも注意すべきなのは、軽い外出時(ゴミ出しなど)でも鍵をかける癖がない方です。
空き巣の犯行時間は5分〜10分と、私たちが想像しているより短いです。
鍵がかかっていなければスムーズに侵入することができるので、ちょっとした外出でも十分に犯行に及べるのです。

・防犯対策がまったく施されていない
防犯対策がまったく施されていない家は注意が必要です。
ノーガードであることが明らかなので、侵入および逃走も容易だと思われています。
「どうぞ入ってきてください」と伝えているようなものなので、何かしらの対策は施しておくようにしましょう。

・犬を過信している
「うちは犬がいるから大丈夫だ」と考えている方は注意が必要です。
犬がいることは、空き巣にとってそれほど脅威ではありません。
エサを与えられると静かになることが多いので、「ワン!」と鳴いた直後には意味をなさなくなっています。

侵入しやすい構造および立地の家

空き巣にとって侵入しやすい構造および立地の家があります。
たとえば、

  • 足場が豊富にある
  • 見通しが悪い
  • 人通りが極端に少ない
  • 人通りが極端に多い

といった環境の家です。

・足場が豊富にある
エアコンの室外機など、最適な犯行位置に容易に行けるようになっている家は注意が必要です。
身を隠すことができれば、空き巣は第一関門を突破したも同然なので、安心して犯行に及ぶことができます。

・見通しが悪い
見通しが悪い家は、侵入および逃走の両方で、空き巣に有利に働きます。
仮に人が通ったとしても、空き巣に気付くことなく素通りされてしまいます。

・人通りが極端に少ない
人通りが極端に少ない家は、人目につかないので安心して犯行に及ぶことができます。
もともと不在を狙っていることが多いので、外からの目がなければ、空き巣はかなり安心です。

・人通りが極端に多い
人通りが極端に多い家は、逆に空き巣が目立たなくなるので安心して犯行に及ぶことができます。
侵入時に多少の物音を立てても、誰も気に留めません。
侵入時および逃走時も、人混みに簡単に紛れることができてしまいます。

マンション

マンションの場合、

  • 低層階(1階・2階)に位置している
  • 最高層階に位置している
  • 住民同士のコミュニケーションが希薄
  • 外から見えにくいマンション

は、空き巣から狙われやすくなります。

低層階(1階・2階)に位置している

低層階(1階・2階)に位置している部屋は注意が必要です。
とくに注意が必要なのは「2階」です。
1階に住んでいる場合には、侵入がしやすいのですが、警戒していることが多く、施錠がしっかりされている傾向があります。
しかし、2階に住んでいる場合には、安心して施錠がしっかりされていない傾向があるので狙われやすくなるのです。
また、

  • 人の目線が届きにくい
  • 下から見上げるので、ちょっとした高さの壁でも身が隠れやすい

といった利点があり、犯行に及びやすくなります。

最高層階に位置している

最高層階に位置している部屋は注意が必要です。
高いところにあるので安心なように思えますが、屋上から下に降りれば「1階」です。
ロープ一本で容易に侵入することができ、人の目にも付きにくいので、安心して犯行に及ぶことができます。

住民同士のコミュニケーションが希薄

住民同士のコミュニケーションが希薄なマンションに住んでいる場合には注意が必要です。
住民同士のコミュニケーションが希薄なマンションの場合、

  • 管理人
  • オートロック

は、ほぼ機能していません。
ほかの住民に紛れて中に入ることが自然にできてしまいます。

外から見えにくいマンション

一戸建てのベランダと同じように、外から見えにくいマンションは注意が必要です。
一戸建てと違って、マンションのような集合住宅では、もともとベランダ側は目立ちません。
さらに外から見えにくいとなれば、犯行のしやすさは格段にあがります。

泥棒の手口とは?

泥棒

どこをどのように守ればいいのか?を理解するために、泥棒の手口について解説します。

下見の流れ

空き巣は犯行に及ぶ前に、必ず「下見」を行います。
下見段階で、こちらから空き巣を見破ることはほぼ不可能と言われています。
どんなところを見られているのかを知って、対策すべき点を考えていきましょう。

空き巣の格好

空き巣の格好は、

  • スーツ姿
  • 作業員
  • 私服

が多いです。
泥棒らしい泥棒というのは存在しません。

もっとも多いと言われているのは「スーツ姿」で、

  • その辺の会社員
  • 訪問販売の営業マン

などに見せかけることができ、身なりがしっかりしていれば周囲の警戒も和らぎます。
状況に合わせて「住民に紛れる格好」を選んでいるので、見破ることは困難を極めるでしょう。

生活スタイルの確認

空き巣は「生活スタイル」を入念にチェックします。
犯行に及ぶ最適なタイミングが分かれば、仕事の半分が終わったようなものです。

・軽い外出時(ゴミ出しなど)の防犯意識
先述しましたが、軽い外出時(ゴミ出しなど)の防犯意識は、しっかりと見られています。
孫子の兵法ではありませんが、「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず 」です。
あなたの行動の隅から隅まで観察されているので、防犯意識の高さを普段からアピールするようにしてください。

・不在時間の確認
不在時間の確認を必ず行なっています。
共働きの場合には、確実に家が空っぽになる時間ができます。
誰もいない時間が10分あれば、犯行に及ぶには十分です。
生活スタイルを観察していれば、ほとんどの方は隙だらけなので、いかに不在でも守られているのかをアピールしてください。

家そのものの確認

家そのものを確認することも怠りません。
空き巣に狙われやすい家かどうかを、さまざまな角度から検証しています。
空き巣は、

  • 犯行ルート
  • 逃走ルート

を入念に調べ上げて、確保してから犯行に及びます。
あなたの家の隙を徹底的に潰すようにしていきましょう。

留守および防犯意識の確認

空き巣は、留守および防犯意識の確認も怠りません。

・インターホンを鳴らしてみる
訪問販売の営業マンなどに扮して、インターホンを鳴らしてみるくらいのことは行います。
完全な留守が確認できれば、当然狙われやすくなります。
また、面倒だからといって「居留守」を使っていると、知らぬ間にターゲットになってしまうので、あまりおすすめはできません。
「在宅している」ということが、最大の防御になるので、「いるよ」ということをアピールするようにしてください。

・電話をしてみる
インターホンを鳴らすのと同じように、電話をしてみることもあります。
インターホンの場合には、「どうせ営業マンだろう」と出ない方も多いのですが、電話に出る方は多いです。
インターネットで住所を検索すれば、固定電話の番号を簡単に知ることができる時代です。

・マーキング
空き巣は一人で活動しているとは限りません。
足をつきにくくするために、

  • 下見担当
  • 犯行担当

が分かれていることもあります。
「ここは狙い目だ!」と下見に判断されると、

  • ポスト
  • 玄関

などに「マーキング」を施されます。
見慣れない印を見かけた時には、すぐに消すようにしてください。
「しっかり意識してるからな!」というアピールになります。

下見段階で対策できること

下見段階で空き巣を見分けることは難しいですが、

  • 知らない人を見かけたら挨拶をする
  • しっかりと戸締りをする
  • 留守でも在宅しているようにする
  • 防犯グッズにより警戒していることを知らせる

によって予防することはできます。

・知らない人を見かけたら挨拶をする
普段近所で見かけない人がいたときには、必ず挨拶をするようにしましょう。
声かけをすることが好ましいですが、会釈だけでも十分に効果があります。
空き巣からすれば、存在を認識されることは十分な脅威です。
不審者を寄せ付けにくい環境を自発的に整えるようにしてください。

・しっかりと戸締りをする
当たり前ですが、しっかりと戸締りをするようにしましょう。
戸締りがしっかりとされているだけでも、空き巣からすれば犯行にかかる時間が長くなるので避けようと考えます。
繰り返しになりますが、「警戒していることをアピールすること」が何よりも効果のある対策です。

・留守でも在宅しているようにする
留守であっても在宅しているようにみせかけましょう。
帰宅が遅くなる場合には、

  • 電気をつけておく
  • 時間になると自動で点灯するようにしておく

などの対策が効果的です。

・防犯グッズにより警戒していることを知らせる
防犯グッズはとてもわかりやすい「警戒アピール」です。
監視カメラやセンサーライトを見落とす空き巣はいません。
「しっかり対策されている」と認識されることで、自然とターゲットから外れることができます。
狙われないようにしましょう。

空き巣の侵入経路

空き巣の侵入経路について、

  • 一戸建て
  • マンション

に分けて紹介します。

一戸建ての侵入経路

一戸建ての場合、

  • 玄関
  • 勝手口

が、代表的な空き巣の侵入経路です。
(※以下、警視庁生活安全課調べより)

・窓(60%)
一戸建ての場合、窓からの侵入が60%を占めています。
ガードを固めにくく、鍵を占め忘れることも多いためです。

・玄関(15%)
一戸建ての場合、玄関からの侵入が15%を占めています。
最近では、

  • ダブルロック
  • トリプルロック
  • ガードプレート

などを導入している家も増えました。
しかし、

  • シングルロック
  • 引き違いドア(木造)

などの家はいまだに多く、破壊して侵入することが容易にできてしまいます。

・勝手口(15%)
一戸建ての場合、勝手口からの侵入が15%を占めています。
勝手口のセキュリティは、玄関に比べると甘くなっている傾向があります。
また、勝手口を施錠していない家も多いです。
勝手口の使い勝手を考えると面倒なのはわかりますが、しっかりと施錠するようにしてください。

マンションの侵入経路

マンションの場合、

  • ベランダ(窓)
  • 玄関

が、代表的な空き巣の侵入経路です。
(※以下、警視庁生活安全課調べより)

・ベランダ(窓)(45%)
マンションの場合、ベランダ(窓)からの侵入が45%を占めています。
先述した通り、

  • 視線が届きにくい
  • 壁で身を隠しやすい

など、空き巣にとって最高の環境が整いやすい場所です。
対策が施しにくい場所でもあるので、狙い目なのです。

・玄関(45%)
マンションの場合、玄関からの侵入が45%を占めています。
一戸建てに比べると、塀に守られていることが多いので、身を隠しやすくなります。
身を隠すことさえできれば、破壊することを躊躇する理由はありません。

空き巣の侵入方法

空き巣の侵入方法について、

  • 一戸建て
  • マンション

に分けて紹介します。

一戸建ての侵入方法

一戸建ての場合、

  • ガラス破り
  • 無締まり
  • 施錠開け
  • ドア錠破り

が、代表的な空き巣の侵入方法です。
(※以下、警視庁生活安全課調べより)

・ガラス破り(67%)
一戸建ての場合、窓からの侵入が60%を占めます。
ですので、必然的にガラス破りによる侵入が増えます。
防犯グッズを何も使用していない単板ガラスなどは、1分ほどで侵入に成功してしまいます。

・無締まり(25%)
無締まりによる侵入は、25%を占めます。
空き巣からすれば、何の苦労もなく物色に移ることができてしまいます。
最低限のガードは徹底しましょう。

・施錠開け(4%)
施錠開けによる侵入は、4%しかありません。
やはり、

  • ガラス破り
  • 無締まり

に比べると時間や手間がかかるので、そこまで多くはならないようです。

・ドア錠破り(3%)
ドア錠破りによる侵入は、3%しかありません。
やはり、

  • ガラス破り
  • 無締まり

に比べると時間や手間がかかるので、そこまで多くはならないようです。

マンションの侵入方法

マンションの場合、

  • 無締まり
  • 施錠開け
  • ガラス破り
  • ドア錠破り

が、代表的な空き巣の侵入方法です。
(※以下、警視庁生活安全課調べより)

・無締まり(40%)
マンションの場合、無締まりによる侵入は40%にまで高まります。
マンションに住んでいると、一戸建てに比べて、どうしても安心して隙を見せがちです。
とくに、

  • 2階以上に住んでいる
  • オートロック
  • 管理人がいる

といった条件に当てはまる方は注意してください。
玄関ドアの隙間からデッドボルトを目視するだけで、鍵がかかっているかは一発でわかります。
普通に歩きながら、無締まりが確認できれば、さっと侵入して、さようならできます。

・施錠開け(35%)
マンションの場合、施錠開けによる侵入は35%にまで高まります。
先述したように、壁によって身を隠すことができるからです。

・ガラス破り(20%)
マンションの場合、ガラス破りによる侵入は20%を占めます。

  • 無締まり
  • 施錠開け

に比べると、ベランダに入らなければいけないので難易度は上がります。
しかし、ベランダに入ってしまえば、ゆっくりと作業できてしまいます。

・ドア錠破り(2%)
ドア錠破りによる侵入は、2%しかありません。
やはり、

  • 無締まり
  • 施錠開け
  • ガラス破り

に比べると時間や手間がかかるので、そこまで多くはならないようです。

犯行時間は5分〜10分

空き巣の犯行時間は「5分〜10分」です。
侵入方法にもよりますが、1分〜5分で中に侵入します。
(※5分以上かかると諦める傾向が強いといわれている。)
侵入後は、

  • リビング
  • 寝室

が狙われやすく、とにかく引き出しの中身などを床にぶちまけます。
床に物品を散乱させる過程で、たまたま出てきた金品だけを持ち帰るのが空き巣の手口です。
ですので、中に入った後も長居することなく、わかりやすい金品のみ持ち去って退散してしまうのです。

侵入時および侵入後の空き巣の行動

侵入時および侵入後の空き巣の行動について解説します。

道具は大掛かりなものを使うわけではない

映画や漫画を見ていると、ハイテクな道具を使っている印象がありますが、空き巣の道具はかなりアナログです。
代表的な道具は、

  • ドライバー
  • バール
  • バーナー

です。
突き破り、焼き切りなどを行うには十分な道具で、軽装でいられます。
身軽であることはかなり重要なことなので、「見るからに空き巣だ」という道具は使っていません。

侵入後、逃走しやすいように細工をされる

侵入後、逃走しやすいように細工を施すケースが多いです。
万が一、家主が戻ってきたときには「逃走時間」をいかに稼ぐかが重要です。
ですので、

  • 正面玄関は開けにくいように細工する
  • 逃走ルートを確保する

くらいのことは確実に行なっています。
中に入ってから、逆に鍵を閉めて、チェーンをかけるくらいのことは当たり前です。

代表的な防犯グッズ

業者

ここまで、

  • 空き巣に狙われやすい家
  • 空き巣の手口

について解説しました。
以降は、空き巣から身を守る防犯対策について具体的に解説していきます。

空き巣を予防する効果がある防犯グッズ

空き巣を予防する効果がある防犯グッズは、

  • リモートインターホン
  • センサーライト
  • 防犯カメラ
  • ダミーカメラ
  • 防犯ベル
  • ドアスコープカメラ

です。

リモートインターホン

IoT技術の活用により、リモートインターホンが登場しました。
インターネットを経由して、出先からでもスマートフォンなどによって来客を確認することができる防犯グッズです。
インターホンが鳴らされたときに、スマートフォンなどに反応があります。
勤務中など不在時であっても、来客に対応することができるので、空き巣を予防する効果は絶大です。

センサーライト

センサーライトも防犯には効果的です。
近づいたときにライトが点灯するだけでも、身を隠しにくくなります。
夜間であれば、かなり目立つことになるので、ほとんどの空き巣はセンサーライトを嫌います。
ただし、設置角度には注意が必要です。
道路に向けて設置している方がいますが、

  • 死角に入りやすい
  • 逆光になり、空き巣を助けてしまう

ことになるので、かならず内向きに設置するようにしてください。

防犯カメラ

最近の防犯カメラは、かなり高性能です。
解像度など基本的な性能が格段に向上しているので、一瞬写り込んだだけでも、犯人の特定ができてしまいます。
破壊してまで侵入を試みるよりは、設置されていない家を狙うのが空き巣の考え方です。
一台設置してあるだけでも、相当な効果が期待できます。

ダミーカメラ

防犯カメラに見せかけたダミーカメラも防犯効果が期待できます。
ただし、ダミーカメラだと見破られてしまうと何の意味も持たなくなります。
できれば、本物の防犯カメラを設置するようにしてください。

防犯ベル

防犯ベルを嫌がる空き巣はかなりいます。
周囲に大きな音が鳴り響けば、自然と注目が集まります。
無締まりでもない限り、防犯ベルを作動させずに侵入することは困難です。

ドアスコープカメラ

ドアスコープカメラとは、覗き穴に設置する小型カメラです。
覗き穴は狙われやすく、

  • リバーススコープ(外から中を覗けるようにする特殊レンズ)
  • ドアスコープを外して、鍵を開ける

など、玄関ドアの盲点になりやすい箇所でもあります。
ドアスコープカメラを設置すると、ドアスコープ前に立った人物を記録することができます。
スコープを覗くことなく、画像を確認することもできるので、あなたの身を守ることにも繋がります。

空き巣を予防する効果がある防犯グッズ(まとめ)

以下は、空き巣を予防する効果がある防犯グッズについて、

  • 設置のしやすさ
  • 価格
  • 防犯効果

をまとめた一覧表です。

設置のしやすさ 価格 防犯効果 コメント
リモートインターホン ★★★★ ★★★★ ★★★★ バランスがよく、防犯効果が期待できる
センサーライト ★★★ ★★★ ★★★ ないよりはあった方がいい
防犯カメラ ★★★ ★★ ★★★★★ 導入に手間はかかるが、防犯効果は抜群に高い
ダミーカメラ ★★★ ★★★ ★★★ ないよりはあった方がいい
防犯ベル ★★★ ★★★ ★★★★ バランスが良く、防犯効果が期待できる
ドアスコープカメラ ★★★★ ★★★★★ ★★ 導入しやすいが、直接的な防犯効果は薄め

 

空き巣を撃退する効果がある防犯グッズ

空き巣を撃退する効果がある防犯グッズは、

  • 電子錠
  • 補助錠
  • ガードプレート
  • サムターンカバー
  • 防犯フィルム
  • 振動センサー
  • 防犯砂利

です。

電子錠

スマートフォンや専用端末を活用した電子錠です。
スマートフォンや専用端末に、

  • 一定のパターン
  • 数字の組み合わせ

を入力することで解錠します。
鍵穴などがなくなるので、隙をなくすことができます。

補助錠

補助錠とは、メインの鍵以外に設置される鍵です。
最近では、

  • ダブルロック
  • トリプルロック

などが主流になってきています。

鍵の数が多ければ、

  • ピッキング
  • 破壊

など、どのような侵入方法であっても時間がかかるので空き巣は嫌がります。
単純ですが、効果が高い防犯対策です。

ガードプレート

ガードプレートとは、デットボルトを隠す金属製の板です。
通常、ドアと壁を繋ぐデットボルトが通ることで施錠が完了します。
空き巣が破壊によって侵入を試みる場合、バールなどを使って、デットボルトを狙います。
その際に、破壊されにくくする効果を持つのがガードプレートです。
デットボルトの位置もわかりにくくなるので、一石二鳥の効果が期待できます。

サムターンカバー

古典的ですが、かなり効果を発揮するのがサムターンカバーです。
ペットボトルのフタに似た形をしていて、サムターンを覆って守ります。
いわゆる、「サムターン回し(手を入れて、直接サムターンを回す開け方)」を防ぐことができます。
ただし、「焼き破り(サムターンカバーを焼き落とす方法)」には対抗できません。

防犯フィルム

防犯フィルムとは、窓ガラスに貼り付ける特殊なフィルムです。
防犯フィルムを貼っておくことで、「ガラス破り」がしにくくなります。
ガラスを割ったとしても、フィルムがあるので手を入れることができません。
防犯フィルムを貼る場合には「350ミクロン以上の厚み」があるものを選びましょう。
350ミクロンよりも薄い防犯フィルムは、強引に破られてしまうことが多いです。

振動センサー

振動センサーを取り付けると、

  • ガラス破り
  • 強引な解錠

などの異常を知らせてくれます。
不在であっても、音がなるので防犯ベルと同じような効果が期待できます。

防犯砂利

防犯砂利とは、上を歩くと音がなるようになっている砂利です。

  • 家の周囲
  • 勝手口
  • ベランダ

などに防犯砂利を敷き詰めることで、侵入箇所への到達が難しくなります。
ただし、部分的に敷き詰めただけではあまり効果がないので、導入する場合には徹底的にしてください。

空き巣を撃退する効果がある防犯グッズ(まとめ)

以下は、空き巣を予防する効果がある防犯グッズについて、

  • 設置のしやすさ
  • 価格
  • 防犯効果

をまとめた一覧表です。

設置のしやすさ 価格 防犯効果 コメント
電子錠 ★★★ ★★★ ★★★★★ 導入に手間はかかるが、防犯効果が抜群に高い
補助錠 ★★★ ★★★ ★★★★★ 導入に手間はかかるが、防犯効果が抜群に高い
ガードプレート ★★★★ ★★★★ ★★★★ 導入が比較的容易で、防犯効果が高い
サムターンカバー ★★★★★ ★★★★★ ★★★★ 導入が容易で、防犯効果が高い
防犯フィルム ★★★★★ ★★★★ ★★★★★ 導入が容易で、防犯効果が抜群に高い
振動センサー ★★★ ★★★ ★★★★ 導入に手間はかかるが、防犯効果が高い
防犯砂利 ★★★★ ★★★ ★★★ 導入は比較的容易だが、防犯効果はそれなり

 

万が一、空き巣に遭遇した時の備え

万が一、空き巣に遭遇した時の備えとして「催涙スプレー」を用意しておくのも良いでしょう。
ただし、わかりやすい場所に置いておくと、逆に使われてしまうので注意が必要です。
熊撃退用などの強力な催涙スプレーを用意しておくことで、素人の狙い方でも効果が期待できます。
ピンポイントで狙わなければいけないような催涙スプレーは、緊急時の素人使用には向かないのでやめておきましょう。

場所別の防犯対策

防犯カメラ

代表的な防犯グッズを紹介しましたが、どのような場所で活用すべきかについて、

  • 玄関
  • ベランダ

の場所別に解説します。

玄関の防犯対策

玄関からの侵入は、

  • 一戸建て:15%
  • マンション:45%

です。
窓に比べると、狙われにくいですが、対策をしないのは危険です。
ほかの場所に比べると、対策がしやすいので、まずはしっかりと守りを固めましょう。

玄関からの空き巣を予防する

玄関からの空き巣を予防するには、

  • リモートインターホン
  • センサーライト
  • 防犯カメラ
  • ダミーカメラ
  • 防犯ベル
  • ドアスコープカメラ

が効果的です。

とくに、

  • 防犯カメラ
  • リモートインターホン
  • 防犯ベル

は、防犯効果が高いので、いずれか2つは導入しておきたいです。

導入がおすすめなのは、

  • 防犯カメラ
  • 防犯ベル

です。
リモートインターホンは、効果が高いのですが、反応を返さなければ効果が期待できません。

対して、

  • 防犯カメラ
  • 防犯ベル

は、不在および放置していても警戒を促してくれます。

玄関からの空き巣を撃退する

玄関からの空き巣を撃退するには、

  • 電子錠
  • 補助錠
  • ガードプレート
  • サムターンカバー

が効果的です。
どれも効果が高いのですが、サムターンカバーは簡単に導入できるのでオススメです。

侵入にかかる時間を5分以上にできれば空き巣は諦めて帰る可能性が高いので、

  • 電子錠
  • 補助錠
  • ガードプレート

のいずれか2つとサムターンカバーを導入すれば、かなり防犯効果が高くなります。

U字ロックを過信してはいけない

U字ロック(内鍵)を過信してはいけません。
動画を見ていただけた方がわかりやすいので、以下をご覧ください。
【※悪用厳禁※】U字ロックを”外側から”開ける裏技

4-ベランダの防犯対策

ベランダからの侵入は、

  • 一戸建て:ほぼなし
  • マンション:45%

です。
マンションに住んでいる方は、絶対に対策してください。
ただし、ベランダそのものを守る方法はあまりありません。
必ず窓の対策とセットにして行うようにしましょう。

ベランダからの空き巣を予防する

ベランダからの空き巣を予防するには、

  • カーテン
  • センサーライト
  • 防犯カメラ
  • ダミーカメラ

が効果的です。
意外かもしれませんが、カーテンは防犯効果があります。
とくに一人暮らしの女性は、ピンクのカーテンなどを使っている傾向があります。
できれば、ユニセックスなデザインのカーテンに変えてください。
明らかに女性の一人暮らしだと分かれば、空き巣以外の心配も増えます。

ベランダからの空き巣を予防するには、カーテンをユニセックスなデザインに変えたうえで、

  • センサーライト
  • 防犯カメラ
  • ダミーカメラ

のいずれか1つを導入してください。
もっとも好ましいのは「防犯カメラ」です。
導入に手間はかかりますが、防犯効果は抜群です。
防犯手段があまりないので、もっとも効果的な「防犯カメラ」を導入するのが好ましいです。

ベランダからの空き巣を撃退する

ベランダからの空き巣を撃退するには、防犯砂利が効果的です。
ただし、ベランダ一面を覆い尽くす勢いで防犯砂利を敷き詰める必要があります。
あなたの生活利便性も犠牲にすることになるので、積極的な導入は難しいと言えるでしょう。

洗濯物は極力干さないようにしたい

洗濯物は極力干さないようにしてください。
洗濯物が干してあると、

  • 不在時間
  • 職場などとの距離(雨天でも取り込まれない場合、近くにいない)
  • 家族構成(私服や下着の種類で判断する)

といったことが判断できます。
内情が分かれば分かるほど、空き巣に入りやすくなるので、洗濯物はできるだけ外干ししないようにしてください。

窓の防犯対策

窓からの侵入は、

  • 一戸建て:60%
  • マンション:45%

です。
もっとも狙われやすい侵入経路なので、徹底的に守りを固めるようにしましょう。

窓からの空き巣を予防する

窓からの空き巣を予防するには、

  • センサーライト
  • 防犯カメラ
  • ダミーカメラ

が効果的です。

1階の窓であれば、

  • センサーライト
  • 防犯カメラ

のいずれかを設置するのがおすすめです。
2階以上の窓であれば、防犯カメラが最適といえます。

窓からの空き巣を撃退する

窓からの空き巣を撃退するには、

  • 防犯フィルム
  • 振動センサー
  • 防犯砂利

が効果的です。

必ず導入したいのが「防犯フィルム」です。
撃退策として、

  • 振動センサー
  • 防犯砂利

を導入した場合、あなたの生活利便性を犠牲にしなければいけない場合があります。
しかし、防犯フィルムの場合には、生活利便性を犠牲にすることなく、防犯効果を高められます。
元空き巣のインタビューなどを確認しても、防犯フィルムはかなり嫌がられているので、350ミクロン以上の厚い防犯フィルムを導入しておきましょう。

空き巣から家を徹底的に守るのであれば、防犯カメラと防犯フィルムは絶対に導入したい!

一戸建ての場合、

  • 外から見えにくい家
  • 長期不在がわかりやすい家
  • 防犯意識が薄い家
  • 侵入しやすい構造および立地の家

は、空き巣から狙われやすくなります。

マンションの場合、

  • 低層階(1階・2階)に位置している
  • 最高層階に位置している
  • 住民同士のコミュニケーションが希薄
  • 外から見えにくいマンション

は、空き巣から狙われやすくなります。
空き巣は徹底的に下見をしてから犯行に及びますが、下見の時点で空き巣を見極めることは困難です。

対策として、

  • 知らない人を見かけたら挨拶をする
  • しっかりと戸締りをする
  • 留守でも在宅しているようにする
  • 防犯グッズにより警戒していることを知らせる

などを日頃から行って「警戒アピールをすること」が何より重要になります。

一戸建ての場合、

  • 窓:60%
  • 玄関:15%
  • 勝手口:15%

が、代表的な空き巣の侵入経路です。
(※警視庁生活安全課調べより)

マンションの場合、

  • ベランダ(窓):45%
  • 玄関:45%

が、代表的な空き巣の侵入経路です。
(※警視庁生活安全課調べより)

つまり、いずれの場合であっても、

  • 玄関(勝手口を含む)
  • ベランダ

の守りを徹底的に固めることで、空き巣被害の90%を回避することができます。

空き巣を予防する効果がある防犯グッズは、

  • リモートインターホン
  • センサーライト
  • 防犯カメラ
  • ダミーカメラ
  • 防犯ベル
  • ドアスコープカメラ

で、それぞれの効果をまとめると、

設置のしやすさ 価格 防犯効果 コメント
リモートインターホン ★★★★ ★★★★ ★★★★ バランスがよく、防犯効果が期待できる
センサーライト ★★★ ★★★ ★★★ ないよりはあった方がいい
防犯カメラ ★★★ ★★ ★★★★★ 導入に手間はかかるが、防犯効果は抜群に高い
ダミーカメラ ★★★ ★★★ ★★★ ないよりはあった方がいい
防犯ベル ★★★ ★★★ ★★★★ バランスが良く、防犯効果が期待できる
ドアスコープカメラ ★★★★ ★★★★★ ★★ 導入しやすいが、直接的な防犯効果は薄め

 

となり、「防犯カメラ」は、導入に手間がかかりますが、抜群の防犯効果が期待できます。
また、空き巣を撃退する効果がある防犯グッズは、

  • 電子錠
  • 補助錠
  • ガードプレート
  • サムターンカバー
  • 防犯フィルム
  • 振動センサー
  • 防犯砂利

で、それぞれの効果をまとめると、

設置のしやすさ 価格 防犯効果 コメント
電子錠 ★★★ ★★★ ★★★★★ 導入に手間はかかるが、防犯効果が抜群に高い
補助錠 ★★★ ★★★ ★★★★★ 導入に手間はかかるが、防犯効果が抜群に高い
ガードプレート ★★★★ ★★★★ ★★★★ 導入が比較的容易で、防犯効果が高い
サムターンカバー ★★★★★ ★★★★★ ★★★★ 導入が容易で、防犯効果が高い
防犯フィルム ★★★★★ ★★★★ ★★★★★ 導入が容易で、防犯効果が抜群に高い
振動センサー ★★★ ★★★ ★★★★ 導入に手間はかかるが、防犯効果が高い
防犯砂利 ★★★★ ★★★ ★★★ 導入は比較的容易だが、防犯効果はそれなり

 

となり、「防犯フィルム」は、導入が容易にも関わらず、抜群の防犯効果が期待できます。
(ただし、350ミクロン以上の厚みがあるものを使用した場合)
ベランダと窓は、守りを固めたくても固めにくい場所ですが、

  • 防犯カメラ文字
  • 防犯フィルム

であれば、導入することができるので、総合的に考えれば積極的に導入したい防犯対策になります。

 

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