水まわりの隙間を埋めるコーキング

コーキングとは?

キッチンカウンターと壁が接するところ全体に細長いゴム(白、グレーなど)のようなものがくっついているのをみたことはありませんか?
それがコーキングと呼ばれるもので、カウンターと壁の間の隙間を埋める(シールする)充填材のことです。
水まわりに使われるコーキングは防水の目的で施されますが、他にも気密性を保つために使われるコーキングもあります。

さて、コーキング材は練り歯磨きのようなペースト状のもので、容器からしぼり出されて(専用のコーキングガンという道具を使います)空気に触れると硬化が始まり、最終的には固めのゴムのような状態になります。
硬化しても弾力性や接着力があるので充填箇所をしっかりと保持してはがれたりひび割れたりすることはほとんどないのが特長です。
コーキング材は水などが浸入すると困る隙間をシールする材料のことなんですね。
だから室内ではキッチン、浴室、洗面などの水まわり、外部では外壁、窓まわりなどで広く使われています。

コーキングにも寿命があります

防水や気密効果の高いコーキングですが、隙間が大きすぎると充填が難しくなります。
隙間は5mm以下くらいが適正ですが、せいぜい1cmくらいまでが限度でしょう。コーキングのラインは細いほうがきれいに仕上がり、シールの効果も確実だからです。

隙間が大きくてラインが太くなると仕上がりが悪くなったり、シールが切れてしまったりすることがあります。
キッチンカウンターと壁との間のコーキングが太くて表面に凹凸があったり、はみ出したようになっていたりするのは隙間が大きすぎた可能性があります。
そして、シールの効果ということでいうと、コーキングは永久にもつものではありません。

特に日光からの紫外線や雨風にさらされる外部のコーキングは3年から5年くらいで劣化するといわれています。コーキング部から雨が浸入し、家そのものの寿命を縮めることがないように早めの再コーキングが必要になってきます。
内部の水まわりでは10年以上もつこともありますが、水かかりが激しい場所では表面にカビが生えて真っ黒になったりします。防水効果はまだあるものの見た目が悪く衛生上も好ましくないので、そうなったらコーキングをやり直したほうがいいのではないでしょうか。

コーキングをやり直す場合、古いコーキング材を完全に除去してから新しいコーキング材を充填しますが、コーキング材には成分の違いなどで種類がたくさんあり、施工する場所に合った適正な種類のものを使用する必要があります。でないと効果が得られないということもあるのです。
コーキング材はホームセンターで売っているし、自分でできそうと思う方がいらっしゃるかもしれませんが、間違いなく施工するのは素人には難しいので業者さんにお願いしたほうが無難ですね。

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