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キッチンシンクの排水部や排水口内部の掃除を行う際の注意点

目次

1、シンクにある排水口のしくみ
2、シンクや排水口の掃除方法
3、シンクの排水口に必要な定期的メンテナンス

1、シンクにある排水口のしくみ

1-1、排水口から下水道までの各部位と役割

1-1-1、トラップ

トラップは、排水管内に封水と呼ばれる水を溜め排水管側からの悪臭や害虫を除く仕掛けを指します。通常シンクでは排水口内部に椀状の覆いを被せる形状の「椀トラップ」を使用します。

1-1-2、排水管

排水管は、トラップから流れ出た排水を屋外の汚水桝まで流す管の部分を指します。元々は各種金属製でしたが、現在はポリ塩化ビニル等のプラスチック製が主流です。

1-1-3、汚水桝

戸建住宅の屋外に設置される、排水を一時的に溜める枡を指します。私有地側にある汚水桝は「私設枡」とも呼ばれ、自治体管理の「公設枡」と異なり私有地の所有者が清掃を行う必要があります。設置目的は、排水を一時的に枡に溜めて汚れを沈殿させること、及び排水管の点検や清掃等を可能にすることです。

1-2、排水口の内部に潜む危険

1-2-1、誤って物を流してしまう

シンクの排水口で一番起こりやすい危険は「トラップ部分を外しての清掃の最中に、誤って異物を排水口内に落としてしまう」ことです。
落とした異物を水流で汚水桝まで流して回収できる事も稀にありますが、多くの場合は排水管内に引っ掛かり排水管の詰まりの原因となります。
この場合は水道業者に状況を説明し、落とした異物の回収を依頼しましょう。

1-2-2、酸性石鹸の発生と排水管内部への付着

シンクの排水管の汚れで最も重要な点は、「酸性石鹸による汚れ」です。
食器や調理道具に付着した油を洗剤や石鹸で洗った際に、洗浄成分が油と結合して「酸性石鹸」と称する油膜が生成されます。この酸性石鹸が排水管内部に汚れとして付着して硬化し、徐々に重畳することで排水管内の水の流れを悪化させます。
結果的に排水管内が酸性石鹸で完全に塞がり水が詰まる危険もあります。また酸性石鹸が食材カスを巻き込んで付着した後、食材カスが腐敗して臭いの発生源や害虫の住み家ともなり得ます。普段から酸性石鹸生成を減らすことが排水管の汚れを減らす手段です。

2、シンクや排水口の掃除方法

2-1、シンクの掃除

シンクには「油汚れ/水垢汚れ/食材の汚れ」などが付着します。
普段の掃除は汚れが固まる前に行いましょう。シンク使用の最後にシンクの掃除をすれば余計な手間は不要で、カビの対策のために最後は乾拭きをすれば完璧です。
また普段の掃除では落ちなくなったシンクの汚れには、シンクの素材に合致した洗剤や道具の使用で普段の掃除よりも丁寧に清掃を行います。この際も最後は乾拭きをしましょう。

2-2、シンクの排水口内部の手に届く部分の掃除

シンクの排水口の掃除は、排水口の部品を分解して行います。
トラップ部を分解して汚れを落とし、トラップの封水が溜められている部分も清掃して汚れを落とします。さらに手が届く範囲で、剥き出しになった排水管の開口部や管内部の汚れを落とします。

2-3、排水管内部の日常の掃除

排水管内部の日常の掃除は、薬局等で購入可能な排水管内部の詰まり防止剤を定期的に使うなどして、臭いや詰まりを取るように心掛けてください。
無理に排水管の奥の掃除を行おうとすると、排水管自体の破損や掃除用具が排水管内から取れなくなる危険もあり得ますので、無理をせず定期メンテナンス時に水道業者に任せましょう。

3、シンクの排水口に必要な定期的メンテナンス

3-1、デザイン性が高い最近のシステムキッチン

3-1-1、採用前に「掃除やメンテナンスの容易さ」の確認

近年のシステムキッチンは、家や室内に合わせたデザイン性の高いものが人気です。
しかし一方デザイン優先のため「掃除がしにくい/メンテナンスが難しい」など製品使用後の感想もネット上でよく目にします。
システムキッチン購入の際には、必ず「掃除やメンテナンスの容易さ」という視点でも製品を確認すると良いでしょう。

3-1-2、「交換部品が安易に入手可能か」の確認

またシステムキッチンの中には、「その家に合わせてオーダーメイドでキッチンを構成できる」タイプの物もあります。
便利な一方でキッチンに不具合が発生した際に「交換部品が安易に入手可能か」の点が重要です。「交換部品が特注品」だと、修理に高額な費用や長期の期間が必要となります。
「交換部品が安易に入手可能か」の確認も必ず行いましょう。

3-2、戸建住宅を建てる際の排水管の引き回し

通常戸建住宅の場合には、キッチンのシンク等から排水を下水道に流すために、一定以上の傾斜を付けて排水が滞り無く流れるような設計が求められていました。
しかし近年は新築物件でも土地の形状や戸建住宅の設計内容から、排水口から下水道までの排水管の傾斜不足や排水管の迂回等のケースが有ります。
また戸建住宅のリフォームが増えて、建築当時とは異なる場所に水回りを設置するケースもあります。結果的に「排水が滞り無く流れる物件」ばかりとは言えない現状があります。

3-3、排水管内の汚れは害虫の住み家

また前にも述べたように、排水管内に酸性石鹸が食材カスを巻き込み付着し、食材カスが腐敗することで害虫の産卵箇所と化し、排水管内の汚れが害虫の住み家になります。
害虫がトラップを破ってシンクに侵入する危険もあるので、食材カスを排水口に流さないことや、排水管内を清潔に保つ必要があります。

3-4、水の流れが悪くなる前に定期的なメンテナンスを

3-4-1、集合住宅では必ず行われる「高圧洗浄」方式

排水管の定期的なメンテナンスでは、シンクの排水口から汚水桝間の排水管を「水道業者が高圧洗浄で汚れを除去する」のが有効です。
排水管内の高圧洗浄は、集合住宅では定期的に行われています。
それは「排水管の傾斜が戸建住宅よりも緩く詰まる危険が高い」ためや「排水管の一箇所の詰まりで住宅内の多数世帯に影響が及ぶ」ためで、定期的な高圧洗浄は排水管トラブルの予防目的です。

3-4-2、近年の戸建住宅で高圧洗浄がなぜ有効か

前述のとおり近年の戸建住宅で「傾斜角度や経路の面で十分な排水管の設置が必ずしも行われていない」現状から、排水管内の汚れ蓄積リスクが高いです。
水道業者に依頼して排水管の定期メンテナンスとしてシンクの排水口から汚水桝までの排水管の高圧洗浄を行うことが、排水管での水の詰まりや排水管の劣化防止にとても有効です。

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