生ゴミ処理とディスポーザー

ディスポーザーとは?

ディスポーザーとはキッチンシンクの排水口の下に直接取り付けて、調理中に出る食材ゴミや料理の残滓を細かく粉砕する機器のこと。
水を出しながら作動させることで細かくなった生ゴミを水とともに下水に流すという仕組みです。

ディスポーザーはアメリカ発祥の機器、英語では「Garbage disposal (unit)」「Food waste disposer」などと言います。1930年代に市場に登場し広く使われるようになりました。
今ではアメリカの約半数の家庭で使われているそうです。しかしこのように広く普及しているのは世界でもアメリカだけで、他の先進国ではほとんど使われていません。
例えば、イギリスでは6%、お隣カナダでは3%といった具合。何故でしょうか?

ディスポーザーのメリットとデメリット

ディスポーザーのメリットというと、家庭ではキッチンに生ゴミを溜めておかなくてよい、行政側では生ゴミを回収するコストが下がる、水分を含んだ生ゴミ(70%以上が水分)を焼却処分するコストが下がるなどがあげられます。

逆にデメリットとして言われるのは、使用時の音がうるさい、水をたくさん使わなければならない、下水管が詰まりやすい、最終処理場で汚泥が増えてその処理に困るなどです。
ディスポーザーの普及率が高いアメリカでは高度な下水処理施設を持つ自治体が多く、ディスポーザーで粉砕された生ゴミもエネルギーとして使えるバイオガスを取り出すことに一役買っているそうで、デメリットではないということでしょう。

一方で普及率が低いところでは、行政などによって下水道施設への負担が大きいことからディスポーザーの使用が禁止されていたり、使用を控えるよう通知していたりしています。日本もそのひとつです。
地域によっては使用が認められているところもありますが全体ではやはり使用を控えるよう通知しているところが多いようです。

ただ、ディスポーザーからの直接放流ではなく、下水本管との間に汚泥や固形物を処理する設備(浄化槽など)を設ければよいということで、大規模マンションなどではこの方法を取り入れて各戸にディスポーザーが設置されるケースが増えています。

しかし、戸建住宅の場合はコストや埋設場所の問題で浄化槽の設置は難しいのでほとんど使われていません。
もっとも、ディスポーザーとコンパクトな処理槽がセットになった生ゴミ処理システム(シンク下のスペースに設置できる)製品もあるので戸建住宅の場合はこういうものなら使えます。

ディスポーザーは必要?

確かに、ディスポーザーは生ゴミ問題のひとつの解決策かもしれませんが、行政側の対応はさておき、使う側でも音の問題のほかに使い方が面倒(投入できないゴミを分けなければならないなど)ということで、せっかくディスポーザーが設置されているのに使っていないという人も少なくないのです。

ディスポーザーについては、生ゴミを収集日に出すのがつらい、家の中に置いておくのが不潔でいやという人はそのメリットを享受すればいいと思います。
でも、それほどでもないという人には特に必要のないものかもしれません。

家庭での生ゴミ処理の方法は、一時的に溜めておいて収集日に出すという一般的な方法をはじめ、(庭があれば)コンポスト容器を使って堆肥にするとか、市販の生ゴミ処理機を使うとかいろいろな方法があります。
いずれにしても生ゴミはいつでも悩みの種、ですね。

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