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エコキュートの特徴と騒音問題

目次

1、エコキュートのいいところ
2、エコキュートの困ったところ
3、エコキュートの騒音問題
 3-1.エコキュートから音が発生する仕組み
 3-2.健康被害
 3-3.特に不快に感じる時間帯
 3-4.エコキュート騒音により発展した訴訟問題の事例
4、エコキュートの騒音に対する対策
 4-1.避けるべきエコキュートの設置場所
 4-2.エコキュートの遮音対策
 4-3.隣宅のエコキュートの騒音への対策

1、エコキュートのいいところ

「そもそもエコキュートって何?」という方のために、エコキュートの役割から紹介していきます。
エコキュートの正式名称は、自然冷媒ヒートポンプ給湯器といいます。エコキュートは電気でお湯を沸かす電気給湯器の一種です。とはいっても、直接電熱ヒーターで水を温めるのではなく、ヒートポンプという大気中の熱をくみ上げて水をお湯に換える仕組みを利用した省エネ給湯器です。

作ったお湯は、貯湯タンクにためておくことができるので、電気代が安くなる深夜時間帯に電力を使ってお湯を作ることができ、ますます省エネ節電効果が高まるという具合です。また、冷媒としてフロンではなく二酸化炭素を使用するため、オゾン層にダメージを与えることがなく地球にやさしいといえます。
実際、それまで使っていたガス給湯器をエコキュートに取り替えたら、エネルギーコストが半分以下になったという例もあります。

また、もう一つの利点として、地震などの災害で水道が止まってしまったとき、タンクに水がたまっているのでそれを生活用水として使えること。災害用の浄水器を使えば飲み水にも利用できます。これもいざというときに大助かりですね。
このようにエコキュートは一般家庭にとってうれしい設備の一つといえるでしょう。

2、エコキュートの困ったところ

エコキュートには困った点もあります。
まずは価格が高いことです。最近はかなり普及が進んできましたが価格はまだまだ高いです。

メーカー、貯湯タンクの容量、自動追い炊きなどの機能の有無などによって幅はありますが、貯湯タンクとヒートポンプユニットで構成される本体の価格は70万円~100万円といったところ。それに付属品、設置工事費などがかかるので結構な金額になってしまいます。
しかし、ネットでは「本体価格70%引き」などいわゆる激安で販売する業者がたくさんあって安売りの競争をしています。そんなに安くして業者はどうやって利益を出しているのでしょう?非常に不可解です。

それから、設置のために屋外に空きスペースがなければならないこと。ヒートポンプユニットはエアコンの室外機と同じくらいの大きさですが、貯湯タンクは設置スペースとして80cm四方くらい必要になります。
しかし最近、隣の家との境が60cmほどしかないという場合でも設置が可能な薄型の貯湯ユニットも登場しています。なにしろ日本の住宅の敷地は狭いですからね。

3、エコキュートの騒音問題

エコキュートから音が発生する仕組み

エコキュートは、空気中の熱を取り込んでお湯を沸かすヒートポンプユニットと、沸かしたお湯をためておく貯湯ユニットに分かれています。このうちヒートポンプユニットからは機械音と低周波音が発生します。
機械音は、ヒートポンプが空気を圧縮する際に発生し、およそ40デシベルほどの音です。これは、エアコンの室外機(50デシベルほど)よりも静かで、図書館内と同じくらいの音量です。

騒音となるのは、ヒートポンプの運転音の「ブーン」とうなるように聞こえる低周波音の方です。低周波音とは音の中でも特に低い100Hz以下の音で、人に不快感や圧迫感を与えやすくなっています。低周波音は、身近なものでいうと、バスやトラックなどのエンジン音、滝の音などに多く含まれています。

健康被害

さて、最近エコキュートの騒音についての苦情が増えているそうです。

低周波音が連続して耳に入ると健康被害を生じることがあります。長期間聞かされると頭痛やいらいら、めまい、不眠、食欲不振、不定愁訴と呼ばれる症状などを起こす人がいるともいわれているのです。さらに、低周波音に長年さらされることで、内蔵機能への影響が出る可能性もみられます。

特に不快に感じる時間帯

深夜電力を利用するヒートポンプが作動するのはあたりが静まりかえった夜中なので余計に運転音が響き渡ります。もしエコキュートが設置してある場所のすぐ近くにお隣の寝室があったら、エコキュートの音で寝られないストレスでお隣さんから苦情を受ける可能性もあるのです。

エコキュート騒音により発展した訴訟問題の事例

エコキュートの騒音が訴訟問題にまで発生した例もあります。
群馬県高崎市に住む52歳の男性が、隣家の給湯機から発生する音や振動が原因で夜中に何度も目が覚め、頭痛や耳鳴りなどの症状もあると訴えました。さらに、男性の妻は不眠症、自律神経失調症と診断されたそうです。
これを受けた消費者安全調査委員会は、給湯器の低周波音や給湯器の振動と健康被害の症状との因果関係などを調査しました。その結果、給湯器を撤去して各メーカーの費用負担で別メーカーの給湯機を設置することで和解が成立しました。

4、エコキュートの騒音に対する対策

エエコキュートは10年近く使用する機器です。きちんと騒音対策をして、近隣への配慮を忘れないようにしましょう。
ここでは、「避けるべきエコキュートの設置場所」と「エコキュートの遮音対策」「隣宅のエコキュート騒音への対策」の3つを紹介します。

1.避けるべきエコキュートの設置場所

設置場所の工夫だけ で騒音の感じ方はかなり変わってきます。
まず、隣宅と自宅の寝室付近は避けましょう。15メートル以上離しておくことが望ましいです。
窓や床下通風口など、音の侵入口になったり振動が伝わったりしやすい場所からも遠ざけてください。
また、共振による音の増幅を防ぐため、ほかのヒートポンプユニットや室外機の近くも避けましょう。

2.エコキュートの遮音対策

設置場所の工夫が難しい場合でも、壁や塀の設置で騒音が軽減できます。
音が反射しないように、防振材や防音壁などを利用しましょう。
このときエコキュートに極端に近い位置に塀や壁を設置する と、エコキュートの 稼働効率が悪化したり、反響によって音量が上がってしまったりする可能性があります。メーカー指定の間隔を確認し、必ずそれ以上のスペースを音源と塀の間に確保してください。

塀の高さは音源より1メートル以上高くし、長さは高さの数倍以上を両側にとりましょう。
塀の材料は強固で頑丈なものにし、隙間は作らないようにしてください。スレートやコンクリートブロックなどがお勧めです。

防振材や防音壁の他に、防音パネルや防音シートでも効果が期待できます。緩衝材をヒートポンプユニットの下に敷くことも効果的です。
エコキュートの騒音対策として、専門業者による定期的な点検も必要不可欠です。特に故障が多くみられる冬場には欠かさず行ってください。

3.隣宅のエコキュート騒音への対策

隣宅のエコキュート騒音が気になる場合、耳栓をしたりベッドの位置を変えてみたりしてください。隣宅に相談し、騒音の改善をまったくしようとしないようであれば、最終手段として告訴も視野に入れましょう。

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