意外と知らない|瓦屋根は種類によって効果も違う?

瓦屋根のその機能性や美しい外観に惚れ込んで、家を屋根瓦にしたいという人は多いのではないでしょうか。日本古来の美を伝える瓦屋根は機能的にも優れており、再評価されています。

しかし一口に屋根瓦と言っても製法や形状によって区分があります。それにより、特徴と機能も違ってきます。この記事では製造方法による瓦の違いを紹介していきましょう。

瓦屋根の種類

瓦屋根と聞くと、まず和瓦を思い浮かべる人が多いでしょう。JIS(日本工業規格)によると、瓦を粘土瓦と定義しています。その上で、粘土瓦の製造区分として、釉薬瓦、いぶし瓦、無釉瓦の3タイプに分けています。

この3タイプの特徴についてご紹介していきましょう。

釉薬瓦

瓦に釉薬という釉(うわぐすり)を塗ることで、色とツヤのある瓦に仕上がっています。

釉薬を塗すことの目的は、色やつやを出すだけではなく、陶器そのものの強化という目的もあります。粘土から作られた瓦は、そのままだと水を吸収しやすく、傷みやすいという弱点があります。

その瓦の表面に釉薬を塗り、ガラス質の物質で覆うことで、瓦の吸水をおさえるのです。

いぶし瓦

釉薬瓦に対して、釉薬を用いない製法で作られた瓦をいぶし瓦といいます。焼きあがった後に空気を遮断し、蒸し焼きにします。

この製法で作られた屋根瓦の特徴は、釜の中でじっくりと粘土を燻していき、独特の黒色、いぶされた銀色の表面層を作り上げていきます。その見た目は趣があり自然な色合いが特徴となっています。

ただし釉薬が表面を覆っていないので、耐久性は釉薬瓦よりも劣るものになっています。表面に燻し工程で形成された塗膜も徐々に落ちていってしまうので、手入れが必要となりますが、その、ランダムに色の落ちた状態の瓦の色も、持ち味として愛好する人もいます。

無釉瓦

無釉瓦は、文字通り釉薬を使用しない瓦です。そのため、いぶし瓦の種類のひとつとも考えられています。

特徴としては、瓦金属酸化物(二酸化マンガン、酸化第二鉄など)を原料粘土に練りんでいることです。組み合わせる土によっても、その発色が異なりますので。いぶし瓦よりも自然な風合いの強い瓦です。

瓦屋根の特徴とは?

瓦の製造方法が日本に伝わったのは6世紀といわれています。飛鳥寺や元興寺の屋根に採用され、寺院や城の屋根に重宝されてきました。

粘土瓦の特徴は、なんといってもその耐久性です。1000℃以上の高温で焼き上げ、一定の重量感があります。そのため、強風などの影響を受けにくく、家をしっかり守ってくれる屋根なのです。

まとめ

屋根に使用される瓦は、その製法や形状は規定されています。それぞれに特徴があり、住宅の外観を大きく左右するアイテムであります。

堅牢なつくりは、長い間日本の家屋を守る屋根として使用されてきました。最近では洋風の家でも瓦が使われていることが珍しくなく、その頑丈さはやはり大きなメリットといえるでしょう。

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