自宅の網戸の劣化やゆがみなどの不具合を見つけても
「部品の名前がわからないから、交換用部品を購入できない」
「修理の仕方を調べたい。しかし、不具合箇所の名前がわからないとネット検索できない」
「修理を業者に依頼したいけど、どの部分を修理したいか伝えるのが難しい」
このように困っている人は、少なくありません。
本記事では、網戸の部位の名称を写真で解説します。自分で交換可能な部品と交換方法も説明するので、網戸修理の参考にしてください。
網戸の各部位の名称
網戸の基本的な部位は次の通りです。
- 桟
- 外れ止め
- ネット
- 押さえゴム(ビート)
- モヘア
- 戸車
桟
網戸の桟とは、網戸のフレーム部分における枠組みのことです。
網戸の縦方向に配置された枠を、縦の桟(サイド桟)といい、上下の横方向の桟を横の桟(トップ桟・ボトム桟)といいます。
網戸中央部分に差し込まれている補強材を中桟といいます。中桟は、網戸ネットを上下で固定します。
外れ止め
外れ止めとは、網戸側面の一番上の左右両方についている部品です。
外れ止めは網戸のグラつきや脱落を防止するためにつけられています。
ネット
ネットとは、網戸の網のことです。
網戸ネットは色や網目の細かさ(メッシュ)、素材などさまざまな種類があります。
網押さえゴム(ビート)
網押さえゴムとは、網戸の枠にネットを固定するゴムのことです。
網戸張り替え専門業者の間では「ビート」とも呼ばれています。
モヘア
モヘアとは、網戸の枠の両サイドについているフサフサの毛の部分です。
モヘアは網戸本体と窓の隙間から虫が侵入するのを防ぎます。
戸車
戸車とは、網戸の下枠についている部品で、窓枠のレールを走る車輪のようなものです。
網戸を左右に滑らかに移動させる働きをします。
交換可能な部品
網戸の部品のうち、交換可能なものは次の5点です。
- 外れ止め
- ネット
- 網押さえゴム
- モヘア
- 戸車
外れ止め
外れ止めは、強風などで網戸が外れないように固定するための部品です。外れ止めが正しく取り付けられていないと、地震や強風、誤って網戸にぶつかったときなどに網戸が外れるリスクがあります。
外れ止めは、プラスチック製や金属製がありますが、プラスチック製の外れ止めは経年劣化しやすいです。プラスチック製の外れ止めは、一般的に5~10年程度の耐用年数とされています。外れ止めが割れたり、欠けたりしている場合は新しいものと交換しましょう。
ネット
ネットは、虫が部屋に侵入するのを防ぐ役割があります。ネットの網目が細かいほど、虫を通過させません。
網戸ネットの耐用年数は、ネットの素材により異なりますが、一般的な素材であるポリプロピレン製で5~10年です。
網押さえゴム(ビート)
網押さえゴム(ビート)とは、網戸の枠に網戸ネットを固定するゴムのことです。
網押さえゴムの寿命は、一般的に5年程度です。紫外線や急激な温度変化などの影響で劣化が進みます。網押さえゴムにひび割れが生じたり、網戸ネットが外れやすくなったりしたら、交換のサインです。
網戸ネットの交換の際に、網押さえゴムも一緒に交換するとよいでしょう。
新しい網押さえゴムを購入するときには、網戸枠に合った太さのゴムを選ぶ必要があります。網押さえゴムのサイズはさまざまあり、一般家庭の網戸では主に太さ3.5mm・4.5mm・5.5mmのゴムを使用することが多いです。
網押さえゴムは、ホームセンターなどで700~800円ほどで購入可能です。
モヘア
モヘアは、網戸と窓の隙間から虫が侵入するのを防ぎます。
モヘアの寿命は一般的に5年程度です。モヘアの毛がすり減って、網戸と窓との間に隙間ができるようならモヘアを新しいものに交換しましょう。
戸車
戸車は、網戸をスムーズに移動させる役割をします。
戸車の寿命は5年程度です。戸車の回転が悪くなったり、ゆがんでいたりする場合は、新しいものに交換しましょう。
外れ止め交換の方法や費用
外れ止めを交換するときは、新しい外れ止めとプラスドライバーを用意します。
外れ止めの交換方法は次の通りです。
- 1. 外れ止めを解除して、網戸を窓枠から外す
- 2. 外れ止めの金具を網戸から取り出す
- 3. 新しい外れ止めを網戸に挿しこみ、ネジをゆるく閉める
- 4. 網戸を取り付けて、外れ止めで固定する
外れ止めはホームセンターやネットショップなどで購入できます。外れ止めは左右に設置するため、2個セットで販売されていることが多く、価格は1,000円前後です。
外れ止めには、さまざまな種類があるため、網戸のメーカーや品番を確認することが大切です。自宅網戸の右上に貼られている型番シールに、メーカーや品番が記載されています。当該品番の網戸に取り付け可能な外れ止めを調べましょう。
外れ止めのくわしい交換方法はこちらのコラムを参考にしてください。
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ネット・網押さえゴムの交換の方法や費用
網戸ネットの張り替え方法は次の通りです。
- 1. 網戸を窓枠から外す
- 2. 古い網押さえゴムとネットを枠から外す
- 3. 網戸の汚れをブラシで落とす
- 4. 新しいネットと網押さえゴムを取り付ける
- 5. ゴムやネットの余った部分をカットする
- 6. 網戸を窓枠に戻す
網戸ネットの張り替えをするときは、新しい網戸ネットの他に網押さえゴムや網押さえローラーなどが必要です。
網戸ネットは、掃き出し窓1枚分(幅91cm・長さ2m)のもので300円から購入できます。
網戸ネットの張り替え方法はこちらのコラムでくわしく解説しています。
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モヘア交換の方法や費用
モヘアの交換方法は次の通りです。
- 1. 古いモヘアをはずす
- 2. 溝にたまっているゴミを掃除する
- 3. 新しいモヘアを取り付ける
モヘアはホームセンターなどで購入可能です。
モヘアの毛の長さは窓と網戸の隙間より1mm長いものを選びましょう。価格は1mあたり200円程度です。
モヘアの交換方法はこちらのコラムでくわしく解説しています。
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戸車交換の方法や費用
戸車の交換方法は次の通りです。
- 1. 網戸を窓枠から外す
- 2. 網戸から古い戸車を外す
- 3. 新しい戸車を取り付ける
- 4. 網戸を窓枠に戻す
新しい戸車の取り付け方は、戸車の種類によって異なります。「取替戸車」を使用する場合は、網戸下部の溝内部に手で押し込むだけでOKです。取替戸車は、交換専用の戸車でメーカーや型番に関係なく、幅広い網戸に取り付けられます。
取替戸車の価格は500~1,000円程度です。
戸車の調整や交換方法などのくわしい解説はこちらのコラムを参考にしてください。
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まとめ
網戸は、「外れ止め」「ネット」「モヘア」「戸車」などさまざまな部品で成り立っています。一部の部品が劣化していると網戸が正常に機能せず、ゆがみや虫が侵入するなどの原因となります。
網戸の部品は自分で交換できるものもありますが、「うまく交換できるか心配」「交換する時間がない」場合は業者に依頼しましょう。
イエコマでは網戸の張り替えを1枚あたり1,100円で承っております。
また、網戸の建て付け調整・サッシ修理は1カ所目5,500円(初回価格)で対応いたします。出張費は無料です。
https://iekoma.com/service/amido-recover/
網戸でお困りの方は、イエコマまでお気軽にお問い合わせください。