網戸は設置してから年数が経過すると次第に劣化してきます。網戸のネットが変色してきたり、破れている箇所が出てきたりすれば、張り替えをしなければなりません。
業者に依頼すればすぐに張り替えてもらえそうですが、自分で施工できないかと考える人もいるでしょう。
自分で張り替えができれば費用も安く済むかもしれません。DIYが得意な人なら、挑戦してみたいと思う人も少なくないはずです。
網戸の張り替えを自分で行う際には、まず必要な道具を用意しなければなりません。
ここでは、網戸の張り替えに使用する道具の紹介と、くわしい説明をしていきます。
道具の使い方や選び方なども説明しているので、網戸の張り替えがスムーズにいくでしょう。
目次
網戸の張り替えに必要な道具
普段からDIYを趣味として楽しんでいる人なら、一通りの工具をすでに持っているでしょう。
しかし、網戸の張り替えで使う道具は、一般的なDIYでは使わない専用の道具が多いです。
張り替え用網戸ネット
※引用:AZLHL
張り替え用網戸シートは、網戸の張り替えで最もメインとなる道具です。
網戸の枠の大きさを測り、網戸の枠の大きさよりも大きい網戸シートを選びます。
その際には、きちんと枠を外して測るのが望ましいです。
大きすぎる場合には、余分な部分を切って使えるので問題ありません。
網戸の枠よりも小さいと張り替えができないため、購入する際には少し余裕を持った大きさのものを選びましょう。
張り替え用網戸シートは、ホームセンターや100円ショップなどで購入できます。
100円ショップだと1枚200円程度で購入できるところもあります。
ただ、100円ショップの張り替え用網戸シートは種類が少なく、希望に合わない場合もあるでしょう。ホームセンターであれば、1枚で500円から2,000円程度です。
100円ショップと比べると高く感じますが、大きさも種類も豊富に揃っています。そのため、ホームセンターで購入するのがおすすめです。
網戸用ゴム
※引用:極東産機
網戸用ゴムは、網戸のネットと枠との接合部分に使用されているパーツです。網戸ネットを枠に固定するための役割を果たしています。
網戸用ゴムを購入する際には、使用している網戸の枠に合った太さのものを選ばなければなりません。
細いものだと2.8mm程度で、太いものなら6.8mmくらいと差が大きいです。
一般家庭の網戸では主に3.5mmや4.5mm、5.5mmなどのゴムを使用しています。
もし、太さが分からない場合には、古い網戸用ゴムを外して店舗まで持って行きましょう。店舗のスタッフに同じ太さのものが欲しいと伝えれば、間違えることはありません。
網戸用ゴムも、ホームセンターや100円ショップで購入可能です。
値段はホームセンターだと700~800円程度で、100円ショップなら100~200円程度でしょう。
ただ、100円ショップは太さの種類が少なく、スタッフもあまり知識が豊富ではないことが多いです。
網戸用ゴムもホームセンターで購入する方が安心でしょう。
網戸クリップ
※引用:ダイオ化成
網戸張り替えの作業過程では、張り替える新しいネットを仮押さえする必要があります。
そのときに使用するのが網戸クリップです。
専用のものはホームセンターで購入でき、値段は2個で300~500円程度です。
また、大きめの目玉クリップでも代用できます。
100円ショップでも購入可能ですが、なるべく専用の網戸クリップを使用した方がいいでしょう。
網押さえローラー
※引用:ミズタニ
網押さえローラーは、網戸用ゴムを網戸ネットと一緒に枠に押し込んで固定するために使用する道具です。
主にホームセンターで取り扱っており、500~1,000円程度で購入できます。100円ショップでも購入可能です。
ホームセンターで売っているものは作りがしっかりしているので、ホームセンターで購入するのがおすすめです。
網戸用カッター
※引用:ダイオ化成
網戸張り替えの作業では、網戸の枠に合わせて張り替え用のネットを切断しなければなりません。
網戸ネットの素材にもよりますが、網戸ネットは簡単には切れないようにできています。そのため、通常のカッターやハサミではなく、網戸用カッターを使用して切断する場合が多いです。
網戸用カッターは、ホームセンターで300~1,500円程度で購入可能です。
網戸ネットの選び方
網戸の張り替えをするなら、単に新しくするだけでなく、より快適に使える網戸のネットを選ぶといいでしょう。
網戸ネットは、目の細かさや素材、色などにより、使い心地が異なります。
目の細かさ
網戸の張り替えをするのが初めての人は、網戸の目の細かさを気にしたことはないかもしれません。
網戸のネットには、目が大きめのものもあれば細かいものもあります。設置場所の環境に合わせて、目の細かさを選ぶと快適に使えるでしょう。
メッシュという単位
網戸ネットの目の細かさは「メッシュ」という単位を用いて表記するのが一般的です。
メッシュという単位は、1インチの中に通っている糸の数を示すものです。
18メッシュなら、1インチの中に18本の糸が通っています。
1インチは約2.54cmであるため、1マスは約1.15mm四方です。
20メッシュであれば、18メッシュよりも糸の数が多いため目が細かくなります。
- 20メッシュで約1.03mm
- 24メッシュで約0.84mm
- 24メッシュで約0.84mm
一般家庭の網戸なら18メッシュから20メッシュ程度の網戸ネットがよく使われています。
30メッシュくらいのネットの網戸に交換した場合には、これまでよりも目が細かいのがはっきり分かるでしょう。
虫の大きさと比較
網戸を使用する主な目的は、外の空気を通しつつも、虫などの侵入を防止することです。そのため、網戸の目から虫が入ってこられない大きさのものを選ばなければなりません。
虫とひと口でいってもさまざまな種類がありますが、蚊やハエなどの侵入を防ぎたいと考えている人が多いでしょう。
一般的な蚊の大きさは2mmから5mm程度です。
そのため、少し目が大きめの18メッシュの網戸でも蚊は通ってこられないことになります。
ハエはよく見かけるものであれば、7mmから8mm程度の大きさで蚊よりも大きいです。しかし、種類によっては蚊よりも小さく、1mm程度の大きさのものもいます。
18メッシュの網戸だと、そのような種類のハエは容易に通り抜けるでしょう。
20メッシュくらいでも、室内に侵入する可能性が高いです。
そのため、1mm程度の小さなハエをよく見かける場所に設置している網戸なら、24メッシュか30メッシュくらいの網戸ネットを選びましょう。
とくにそのような小さなハエを見かけない場合には、20メッシュか18メッシュ程度で問題ありません。
網戸の網目は細かければ細かいほどいいわけではなく、細かいと風通しや視界が悪くなります。
網戸の色
張り替え用の網戸ネットは、主にグレーとブラックのものがあります。
目の細かさが同じでも、外から室内の様子が見えにくいのが特徴です。
室内から外の景色を見た場合にもあまりよく見えません。
プライバシーを重視したいような場合には、グレーの網戸を選びます。
外の道路からよく見える位置の窓に設置している網戸なら、グレーを選ぶとプライバシーを保ちやすいです。
外から室内を見た場合も、室内から外の方を見た場合にも、比較的はっきりと見えます。
普段レースのカーテンなどを使用していれば、ブラックでも外からほとんど見えないため、迷ったらブラックを選ぶといいでしょう。
最近ではブラックの網戸ネットが主流になっています。外からの見えやすさ以外では、とくにデメリットもありません。
網戸の素材
せっかく網戸の張り替えをするなら、素材にもこだわって選ぶといいでしょう。
素材により耐久性にも差があります。
ポリプロピレン
※引用:NBCハイネット
ポリプロピレンは、一般的な住宅の網戸に幅広く使用されている安価な素材です。
とくにこれといって重視したいことなどがなければ、ポリプロピレンの網戸を選ぶといいでしょう。
張り替え用の網戸ネットは、値段が安いものはほとんどがポリプロピレン製です。
ただ、安い分だけ耐久性はそれほど強くありません。ペットが引っかくと、ほつれることもあります。
ポリエステル
※引用:Loobani
ポリエステル製の網戸は、ポリプロピレン製の網戸よりも繊維が太く、耐久性に優れています。そのため、ペットが引っかいても簡単にはほつれません。
猫を飼っている家庭におすすめの素材です。
ただ、値段がやや高めなのがデメリットです。
グラスファイバー
※引用:YoTache
グラスファイバーは、ガラス繊維を主原料としている素材です。熱に対する耐性が非常に強く、南側や西側などの日差しが強い場所に向いているでしょう。
衝撃に対しても強く、ほつれなどはなかなか発生しません。
網戸の素材としては高級な部類に入るため、値段はポリエステルよりもさらに高めです。
ステンレス
※引用:くればぁ(clever)
ステンレスは金属であるため、ポリエステルやグラスファイバーよりもさらに強度は高いです。
ペットが引っかいてもほつれにくいのはもちろんのこと、防犯性にも優れている素材です。
劣化もしにくいため、他の素材よりも長持ちします。
ただ、水気の多い場所での使用には向きません。
ステンレスは錆びにくい素材ですが、水気の多い環境で使用すると錆びてしまうこともあります。
網戸の張り替えは自分でできる?
網戸の張り替えは、DIYで行えるのかどうか見ていきましょう。
大半の窓の網戸は自分で張り替え可能
網戸の張り替えに必要な道具は、全てホームセンターや100円ショップなどで購入できるため、道具がなくて困ることはありません。
張り替え作業は単純な作業がほとんどなので、大半の窓の網戸は一般の人でも張り替えできます。
窓の作りによっては張り替えが難しい場合も
網戸張り替えの際には、網戸の枠を窓から取り外して作業を行います。
しかし、取り外せないタイプだと、一般の人が自分で張り替えをするのは難しいです。
面格子付きの窓
※引用:LIXIL
防犯のために、外側に面格子が付いている窓だと、網戸を外すのがかなり大変です。外せたとしても、今度は戻すときにまた苦労するでしょう。
そのため、面格子付きの窓の網戸はDIYで張り替えをするのは難しいです。
アコーディオン型の網戸
※引用:セイキ販売
アコーディオン型の網戸は複雑な構造をしており、一般の人が自分で取り外すことは通常できません。
そのため、アコーディオン型の網戸も張り替えは難しいです。
窓枠から取り外せないタイプ
見た目が通常の窓のように見えても、網戸を窓枠から取り外せない構造になっている場合もあります。
業者なら、取り外さず張り替えできますが、一般の人が張り替えするのは難しいです。
DIYが苦手な人だと上手くできない可能性も
網戸の張り替え作業は、何度かやったことがあって慣れている人なら、比較的簡単にできます。
しかし、初めての人やDIYが苦手な人だと、失敗するケースも多いです。
普段DIYなどをあまりしない人は、無理に自分で張り替えしない方がいいかもしれません。
網戸張り替えの手順
網戸の張り替えは、最初に網戸の枠を窓から外して床に置き、古い網戸ネットを取り外します。
つづいて、網戸の枠の溝などを掃除して、張り替え用網戸ネットをカットしてゴムではめ込みましょう。
最後にはみ出た部分をカットするという手順です。
くわしい網戸の張り替え手順はこちらのコラムをご覧ください。
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業者に依頼すると金額はどれくらいかかる?
網戸の張り替えを業者に依頼した場合には、1枚あたり2,000~4,000円程度の費用がかかります。
DIYの場合にも、良い道具を買いそろえると、同じくらいの費用になることも多いです。
道具を買いそろえて挑戦してみるものの、上手くいかずに結局業者に依頼することになる場合もあります。業者が忙しい場合はすぐに対応してもらえないこともあります。
しかし、業者に依頼する方が作業時間は早くすみ、コストパフォーマンスも良くおすすめです。
網戸の張り替え方のコツに関して、くわしくはこちらのコラムをご覧ください。
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賃貸住宅の場合は誰が網戸張り替え費用を負担する?
賃貸住宅の場合には、居住中に行う張り替えなら、入居者が費用を負担して行う場合が多いです。
しかし、多くの場合、退去時にはとくに張り替えをする必要はなく、貸主が費用を支出して行います。
ただし、一律に決まっているわけではありません。賃貸借契約で取り決めを行うことになっています。
賃貸住宅での網戸の張り替えに関してくわしく知りたい人は、こちらのコラムをご覧ください。
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まとめ
網戸の張り替えで必要な道具は、ホームセンターや100円ショップで全て購入できます。
張り替えをする際には、網戸ネットの目の細かさや素材、色などにもこだわって選ぶといいでしょう。
ただ、DIYが得意な人でないと、上手く張り替えできないことも多いです。必要な道具を買いそろえるのにもお金がかかります。
そのため、網戸の張り替えは、自分で行うよりも業者に依頼した方がお得にきれいに仕上がります。
業者への依頼を検討しているのであれば、イエコマにお任せください。
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