排水管掃除を自分でする方法&プロの高圧洗浄の様子と費用!

家の水回りを日々掃除していて、「排水口は掃除しているけど、排水管の掃除はどうやればいい?」と疑問に思うこともありますよね。

このページでは、「洗浄剤を使う方法」「回転式パイプクリーナーを使う方法」など、排水管掃除の方法を5つ解説。

掃除の頻度目安はもちろん、業者の排水管高圧洗浄の様子、費用相場、業者の選び方まで紹介します。

排水管の掃除方法や、自宅の排水管の状態が気になっている人は、このページをぜひ参考にしてください。

排水管詰まりの原因となる汚れ

住宅の排水管で詰まりの原因となる汚れは、次のようなものです。

キッチン 食材カス、洗剤カス、油汚れなど
洗面台 髪の毛、皮脂、アカ、石けんカス、洗剤カスなど
浴室 髪の毛、皮脂、アカ、石けんカス、洗剤カスなど
洗濯機 糸くず、繊維、髪の毛、洗剤カスなど

これらの汚れが排水管内に溜まって、詰まりなどのトラブルの原因になることがあります。

トラブル防止のためにできることとしては、排水管を掃除することや、排水管に流れる汚れの量を抑えることなどがあります。

排水管の掃除方法5つと注意点

シンク

排水管を掃除する方法は、次の5つです。

1. 洗浄剤(パイプクリーナー)を使う方法

パイプユニッシュなどの洗浄剤で排水管内を洗浄する方法です。

2. 水圧を使う方法

シンクや洗面ボウルなどに溜めた水をいっきに流し、その水圧で排水管内の汚れを落とす方法です。

3. 回転式パイプクリーナー(ワイヤーブラシ)を使う方法

先端にブラシの付いた長いワイヤーで排水管内の汚れをかき出す方法です。

4. 排水管を取り外す方法

排水管の一部を取り外し、中のゴミを直接かき出す方法です。

5. 高圧洗浄機を使う方法

高圧で水を噴射する機械(高圧洗浄機)で洗浄する方法です。

これらのうち、自分でも実行可能な方法は1~4の4つです。

くわしいやり方は、以下のコラムをご確認ください。

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2024.4.5
イエコマ編集部

5の「高圧洗浄機を使う方法」を自分で実施するのは無理があり、おすすめしません。

理由は2つです。

1つは、高圧洗浄機で排水管内をしっかり洗浄するにはノウハウが必要なためです。
高圧洗浄機を使う方法では、高圧洗浄機と接続した専用のホースを排水管内に差し入れて洗浄します。
手探りの作業になるので、排水管内を確実に洗浄するには技術や経験が必要になります。

もう1つは、高圧洗浄機は扱いを間違えると危険であるためです。
高圧洗浄機から噴射される高圧の水は、非常に勢いが強く、人や設備を傷つけることがあります。
扱いを間違えると、自分や周りの人がケガをしたり、家の設備が破損したりするかもしれないのです。

高圧洗浄機を使う方法は、専門の業者に任せるべきです。

排水管高圧洗浄の業者

なお、プロの排水管高圧洗浄に比べると、自分で実施する排水管の掃除は範囲が限られる点にも注意しましょう。

市販の洗浄剤や回転式パイプクリーナーで、排水口付近の排水管内を掃除することはできますが、排水管の全体に届くわけではありません。

排水口付近の排水管内だとしても、頑固な汚れは、市販の洗浄剤や回転式パイプクリーナーでは落ちないこともあります。

このため、自分で排水管を掃除するだけでなく、プロに排水管内全体を洗浄してもらうことがおすすめです。

排水管掃除の頻度とタイミング

自分でやる排水管掃除の理想的な頻度の目安は以下です。

場所 頻度
キッチン 1~2週間に1度
洗面台 2週間~1カ月に1度
浴室 2週間~1カ月に1度
洗濯機 1カ月に1度

「そんなに頻繁に排水管掃除をするのは大変」などの場合は、「2カ月に1度」「3カ月に1度」など、自分でも実行可能そうな目安を作るとよいでしょう。

また、排水口がきれいなのにも関わらず、水回りで次のようなことが見られたら、排水管掃除のタイミングである可能性が高いです。

  • 排水の流れが悪い
  • 排水のときに「ゴボッ」などの大きな音がする

戸建ては排水管全体を3~5年に1度プロに洗浄してもらうと安心

自分で実施できる戸建て住宅の排水管洗浄は、範囲が限られます。
普段からの掃除と合わせて、3~5年に1度、排水管全体をプロに高圧洗浄してもらうと安心です。

プロの排水管高圧洗浄では、パワフルな業務用高圧洗浄機と、10メートル以上のホースを活用し、排水管全体をしっかり洗浄します。

排水管高圧洗浄の様子
排水管高圧洗浄の様子

プロの排水管高圧洗浄の大きな効果・メリットは、排水管の詰まりなどのトラブル防止になることです。

高圧の水の勢いで、排水管内にたまった汚れをしっかり流し落とすことで、悪臭や詰まりなどの排水管トラブルが起きる確率を下げることができます。

排水管を掃除せずに放置するとどうなる?

個人レベルの排水管掃除も、業者の排水管高圧洗浄もしていなかった場合、次のようなことが起こる恐れがあります。

詰まりや悪臭などの排水管トラブル

排水管のメンテナンスを一切していないと、排水管が詰まったり、排水口から悪臭がしたりする恐れが高くなります。

排水管が詰まると、水回りを思うように使えず、生活が大変です。

住宅の資産価値の低下

住宅の資産価値には、設備の状態や充実度も関わってきます。設備の状態が良いほど、設備の充実度が高いほど、住宅の資産価値は高くなります。

このため、排水管の掃除をしておらず、排水管の状態が悪いと、それだけ住宅の資産価値が下がってしまう恐れがあるのです。

排水管高圧洗浄の相場は2~3万円

業者の排水管高圧洗浄は、戸建て住宅の場合で2~3万円かかることが多いです。

ただし、3階以上など階数の高い住宅や、大きな住宅(各階の床面積の合計が50坪以上など)、キッチンが2つある住宅などは、料金が相場よりも高くなる傾向にあります。

排水管高圧洗浄の業者の選び方

排水管高圧洗浄の業者を選ぶ流れと、注意ポイントを解説します。

排水管高圧洗浄の業者を選ぶ流れ

「そもそも、どんな流れで業者を選んだらいいだろう?」と悩んでいる人もいるかもしれません。
業者選びの流れに決まりはありませんが、「どう業者を探したらいいかな?」と困っている場合は、以下の流れで業者を探すとよいでしょう。

  • インターネットなどで業者を探し、3~4社ほどの候補をピックアップする
  • 候補の3~4社を比較する
  • 依頼したい会社に連絡する

1、インターネットなどで業者を探し、3~4社ほどの候補をピックアップする

調べもの

「排水管高圧洗浄 業者」などの言葉でインターネット検索をかければ、排水管高圧洗浄をしてくれる業者の情報が出てきます。

情報が出てきた業者のなかから、気になった業者や良さそうに見える業者を、候補として3~4社ほどピックアップしましょう。

「どの業者を候補に入れればいいかわからない」という場合は、無作為でも構いません。
ただし、住宅・地域がサービスの対象範囲であるかどうかだけは確認しましょう。

「集合住宅専門」「戸建て住宅専門」など対応可能な住宅の種類が限られていたり、「関東だけ」「関西だけ」など対応可能な地域が限られていたりする業者が多いです。

2、候補の3~4社を比較し、条件のよい1社を選ぶ

選択

候補の3~4社について、次の3点をチェックし、条件のよい1社を選びましょう。

1. 作業範囲

排水管高圧洗浄の作業範囲は、業者によって異なります。「排水桝(はいすいます /
屋外にある排水管の点検口)と、排水口の両方から高圧洗浄機のホースを排水管内に差し入れて洗浄」のパターンと、「排水桝からのみ高圧洗浄機のホースを排水管内に差し入れて洗浄」のパターンが多いです。

2. 価格と料金体系

「一式○○○○円」の場合や、「一箇所○○○○円」の場合、「排水桝だけでなく排水口からも高圧洗浄機のホースを入れて洗浄するなら追加料金○○○○円」の場合など、料金体系は業者によってさまざまです。出張料などの諸経費についてもチェックしましょう。

3. 施工実績

業者のホームページなどを見て、施工実績を確認しましょう。施工実績が確認できない業者よりも、施工実績が確認できる業者の方が、やはり安心です。

3、依頼したい会社に連絡する

問い合わせ

選んだ1社に連絡し、排水管高圧洗浄を依頼しましょう。
このとき、業者に作業をしてもらう日取りの候補を、事前に3つほど決めておくとよいでしょう。

業者や時期によっては、高圧洗浄の依頼が多く、最初に希望した日取りに作業の予約がとれないこともあります。

業者選びの注意ポイント

排水管高圧洗浄の業者選びで大切な注意ポイントは、以下です。

  • 突然家にやってきて、「無料で排水管を点検します」という業者には警戒する
  • 「早く洗浄しないと大変なことになる」など不安をあおることを言う業者には警戒する
  • 「排水管高圧洗浄が3千円」など、極端に安い価格表示のチラシの業者

国民生活センターによれば、上記のような業者と排水管高圧洗浄の契約を結び、トラブルになった事例が報告されているそうです。

上記に当てはまる業者については、「契約しない」「できるだけ関わらない」などの対処をするのが安全でしょう。

参考:国民生活センター 排水管の点検や洗浄の勧誘にご注意!-「無料点検」のはずが洗浄の勧誘!?「料金3,000円」のはずが数万円に!?-

排水口掃除や普段からの詰まり予防策も大切

解説する女性

住宅の排水設備をトラブルなく気持ちよく使うには、排水管の掃除だけでなく、排水口の掃除や普段からの排水設備の使い方も大切です。

排水口をこまめに掃除する

排水口をこまめに掃除すれば、排水口に溜まったゴミで排水の流れが悪くなるのを防ぐことができます。

キッチン、洗面台、浴室、洗濯機など、各所の排水口を定期的に掃除しましょう。

場所 頻度目安
キッチン、洗面台、浴室の排水口 1~3日に1回
洗濯機の排水口 年に1~2回

 

汚れをできるだけ流さない

次のような工夫をして、排水管に流れる汚れの量を減らすことも、排水管トラブルの防止に有効です。

  • 食器や調理器具は、水や洗剤で洗う前に、ペーパーで汚れをふき取る
  • 入浴前にブラシで髪をとかす(ブラシでとかすことで、浴室に入る前に抜け毛や汚れをある程度落とせます)

まとめ

自分でできる排水管掃除としては、洗浄剤を使う方法、水圧を使う方法、回転式パイプクリーナーを使う方法などがあります。

定期的に排水管掃除をすることで、排水管トラブルを防止することができます。

あわせて、3~5年に1度ほどの頻度で高圧洗浄をしておくと安心です。

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