障子の張り替えに必要な道具は?上手に障子を張り替える方法も解説

  • 「障子を張り替えたいけど、張り替え方法がわからない」
  • 「自分で障子を張り替える場合に、必要な道具を知りたい」

障子の破れや汚れが気になったときに、新しい障子に張り替えたくなりますよね。自分ですぐにできるなら、張り替え方法を知りたいという人は多いです。

当コラムでは、障子を自分で張り替える際に必要な道具と、張り替える手順をくわしく解説します。DIYで障子を張り替えるときの参考にしてください。

障子の張り替えに使う道具

サンプル

障子の張り替え方法は、障子や障子紙の種類によって、作業が異なります。
ここでは、次の条件のもと障子紙を張り替える方法を解説します。

  • 障子の種類は、最も一般的な「水越障子(障子の全面に障子紙が張ってある障子)」
  • 障子紙の種類は、最も一般的な「パルプ障子紙」
  • 障子紙の接着方法は「のり」

自分で障子を張り替える際に必要な道具は、次の通りです。

  • 障子紙
  • 障子紙はがし剤
  • ヘラ
  • ぞうきん
  • ハケ
  • 障子のり
  • はさみ
  • カッター
  • 定規または障子紙用カット定規

それぞれ解説します。

障子紙

新しい障子紙を用意しましょう。
障子紙はシンプルな白地のものが定番です。一般家庭でよく使用される基本サイズ紙巾94cm×紙長2.15mの障子紙が1枚1,000円程度で購入可能です。

花柄やストライプ柄などデザインが施されている障子紙もあります。
また、白地のものより高価になりますが、強くて破れにくく作られた特殊製法の障子紙や、高い遮熱効果による省エネタイプの障子紙もあります。

花柄やストライプ柄などデザインが施されている障子紙もあります。
また、白地のものより高価になりますが、強くて破れにくく作られた特殊製法の障子紙や、高い遮熱効果による省エネタイプの障子紙もあります。

張り替えを機会にこだわりの障子紙を選ぶのもよいですね。

障子紙はがし剤

障子紙はがし剤は、古い障子紙をはがす際に障子枠に染み込ませるものです。障子紙は、水やぬるま湯を染み込ませてはがす方法もありますが、障子紙はがし剤を使用することで、古い障子紙がはがれやすくなります。

障子紙はがし剤250gで、基本サイズ(90cm×2mm)の障子紙約4枚分に使用できます。500円前後で購入可能です。

ヘラ

ヘラは、古い障子紙をはがした際に、桟(さん)や組子(くみこ)に残った障子紙を落とすのに使用します。ヘラを使って、こびりついた古いのりもはがします。
ヘラは100円ショップなどでも購入可能です。

ぞうきん

ぞうきんは、ヘラ同様はがしきれなかった障子紙やのりを取り除くことに使用します。ぞうきんは湿らせて、優しくていねいにふき取るようにしましょう。

ハケ

ハケは、次の作業のときに使用します。

  • 古い障子紙を水やぬるま湯ではがす作業
  • 新しい障子紙を張る作業

古い障子紙をはがす際に、障子はがし剤を使用せず、水やぬるま湯ではがす場合は、ハケを使用します。ハケに水やぬるま湯を含ませ、障子紙に染み込ませて、古い障子紙をはがします。

また、新しい障子紙を張る際に、ハケに障子のりをつけて塗る作業を行います。
ただし、障子のりがワンタッチタイプの場合は、ハケは不要です。

障子のり

障子のりは、新しい障子を張る際に使用します。ワンタッチタイプの障子のりなら手を汚さずに使用でき、ハケも不要です。
障子のり150gで基本サイズ(90cm×2mm)の障子紙約4枚分を張り替えられます。150gが200円程度で購入可能です。

はさみ

はさみは、新しい障子紙を張り終えた際に、余った彰子紙を大体で切り落とすのに使用します。
よく切れるはさみが望ましいです。

カッター

カッターは、枠からはみ出した障子紙を、定規を使用してカットするのに使用します。
カッターは切れ味がよい新しいものを使いましょう。障子紙が乾燥してからカットする方が作業しやすいですが、濡れた紙を破らずに切れる障子用カッターもあります。

定規・障子紙用カット定規

定規は、障子紙を張り終えた後に、枠からはみ出た余分な障子紙をカットする際に使用します。
障子紙定規なら障子の枠に合わせるだけで、障子紙を簡単にまっすぐカットできるようサポートします。
障子紙用カット定規は500円程度で購入可能です。
普通の定規を使用する場合は、手を切らないようにゆっくり作業しましょう。

障子の張り替え方法

障子の張り替えに必要な道具がそろったら、障子の張り替えを始めます。
障子の張り替えのおおまかな手順は次の通りです。

1. 障子戸を枠からはずす
2. 古い障子紙をはがす
3. 新しい障子紙を張る
4. 障子戸を枠に戻す

それぞれ、くわしく解説します。

障子戸をはずす前に準備すること

障子戸をはずす前には、はずした障子戸を置く場所の準備が必要です。床や畳が汚れないようにするためです。
障子より大きい新聞紙やビニールシートを床に敷きます。はずした障子戸を直接床に置いて作業しないように注意しましょう。

手順①障子戸を枠からはずす

障子の張り替えをするために、障子戸を枠からはずします。
障子戸のはずし方は、次の通りです。

1. 両手で障子戸を持ち、上方向に少し持ち上げる
2. 下側を枠から引き抜く
3. 下側を引き抜いた後、上側も枠から引き抜く
4. はずした障子戸は、障子紙が張られている面を上にして置く

障子戸は重くなく、はずす作業は簡単です。しかし、古い障子の場合は、経年劣化による障子戸や枠の変形が原因で、なかなかはずれないことがあります。障子戸を無理にはずそうとすると、障子が破損する恐れがあるので注意が必要です。

障子戸がスムーズにはずせない場合は、障子の下側と枠の間にマイナスドライバーの先端を差し込み、テコの原理で持ち上げましょう。少し力を入れて試してもはずせないようなら無理をせず業者に依頼することをおすすめします。

手順②古い障子紙をはがす

サンプル

障子戸を枠からはずせたら、古い障子紙をはがす作業です。
障子紙は、障子の外側の木枠である「桟(さん)」と、内側の格子状の部分「組子(くみこ)」に張りつけられています。古い障子紙をはがす作業では、桟と組子についている部分をはがしていきます。

古い障子紙をはがす手順は、次の通りです。

1. 障子紙の桟や組子に接着している部分に、障子紙はがし剤をまんべんなく塗り5分ほど待つ
2. 障子紙を下から指で押し上げるように、端の方からはがす
3. 桟や組子に残った古い障子紙を濡れぞうきんやヘラで落とす

障子紙をはがすときのコツは3点あります。

  • 障子紙はがし剤はたっぷり塗る
  • はがす作業はゆっくりていねいに
  • 古い障子紙は確実に取り除く

障子はがし剤の代用として、ハケに水やぬるま湯を含ませ、桟や組子の部分を湿らせてはがす方法もあります。しかし、障子紙が古くこびりついている場合は、障子はがし剤を使用する方が効果的です。

上記の3点を意識しながら、古い障子紙をはがしましょう。

手順③新しい障子紙を張る

サンプル

古い障子紙をはがしたら、新しい障子紙を張る準備をします。
桟や組子が湿っている場合は、乾くのを待ってから作業します。障子の枠が湿っていると、障子紙の接着が悪くなるので注意しましょう。

新しい障子紙を張る手順は、次の通りです。

1. 桟の上に一度障子紙を広げて置き、桟と障子紙が平行になるようにする。
2. 障子紙がずれないように、障子紙の先端に仮止めテープで固定する。
3. 仮止めテープで固定したまま、障子紙を巻くように桟の端に寄せる。
4. 桟・組子に障子のりを塗る。
5. 巻いて寄せておいた障子紙を広げ、桟・組子に接着させる。
6. 障子紙を張り終えたら、障子紙の中心から外側に向かって、桟全体を指で押さえる。
7. 枠からはみ出た障子紙をカッターと障子紙定規を使って切り取る。

新しい障子紙を張るコツは、障子のりをテンポよくスッスッと塗ることです。のりの量が多くなりすぎず、はみ出しにくくなります。

また、障子紙を張った後は、空気を押し出すイメージで、障子紙を指で押さえましょう。

手順④障子戸を枠に戻す

新しい障子紙を張り終えたら、障子戸を枠に戻します。
障子戸の上側を枠にはめ込み、次に下側を枠にはめ込みます。

上手くはめ込めない場合は、はめ込む場所をずらしてみましょう。場所を変えることでスムーズにはまるようになることがあります。

障子の張り替えの注意点

ここまで、障子の張り替え方法を説明しましたが、張り替えが難しい障子や張り替える際に注意することがあります。

張り替え方が特殊な障子もある

障子にはいくつか種類がありますが、猫間障子という特徴的な障子があります。
猫間障子とは、障子の一部がガラスになっていて、ガラス部分に上下にスライドできる小障子が組み込まれているものです。

通常の障子とは異なる形状のため、張り替える際にうまく外せない場合があります。
また、外した後に再度はめ込む際、間違った方向にはめ込まないように注意しなければなりません。

猫間障子のような特徴的な障子もDIYで張り替えることは可能ですが、難しい場合には業者に依頼すると安心です。

カッターの取り扱いに注意する

障子を張り替える際には、カッターの使い方に注意が必要です。切れ味の悪いカッターを使ったり、ゆっくりカットしたりすると、うまく切れずシワや破れが生じます。

カッターは切れ味のよいものを使いましょう。切り方のコツは、途中で止まらないように一気にカットすることです。

まとめ

障子はDIYで比較的簡単に張り替えられます。
障子を張り替えるときに必要な道具は、ほとんどのものがお手頃な価格で購入でき、費用を抑えて張り替え作業ができます。

しかし、次のような人は、業者に依頼することがおすすめです。

「自分で張り替えるのは面倒」
「細かい作業が苦手」
「きれいに仕上げられるか不安」

障子を張り替えたいけど、自分ではできないという人は、ぜひイエコマをご利用ください。

イエコマの障子張り替えは、イエコマ初回利用の方に限り、税込で以下の価格です。

  • 2,200円/枚(水越障子、腰板付き障子、雪見障子)
  • 3,300円/枚(すり上げ雪見障子)

イエコマ初回利用の方に限り、出張料は無料です。
※当該価格で対応可能なのは、4枚までです。

障子紙の種類は、最も一般的なタイプのパルプ障子紙(普通紙)になります。
破れた障子紙や古くなった障子紙にお悩みの方は、イエコマまでお気軽にお問い合わせください。
イエコマの障子張り替えページはこちら

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