快適ライフと電気代が節約できるエアコンの設定温度とは!?

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エアコンの正しい設定温度を知っていますか?
エアコンの正しい設定温度が分かれば、快適な生活が送れるだけでなく、電気代も節約できます。また、高齢者や赤ちゃんの安全にもつながるので、育児に熱心なママさんはもちろん、介護をする人たちにも、ぜひ身につけて欲しい知識です。

今回は政府が推奨するエアコンの設定温度に着目しつつ、快適に過ごせる生活術、効果的な電気代の節約方法について紹介します。

目次[非表示]

世間では当然としているエアコン設定温度

一口にエアコンの設定温度といっても、人によって適温と感じる温度は異なるため、一概に決めるのは難しいものです。
ここでは、約1,000世帯の都民を対象とした省エネに関する実態調査の結果を踏まえながら、人が感じる温度の違いについて見ていきましょう。

24~30℃が冷房の設定温度

冷房の設定温度を28℃と答えた都民が最も多く、全体の44%を占めています。全回答の平均は27.1℃で、設定温度の範囲は24~30℃です。

冷房の設定温度

※引用:東京都地球温暖化防止活動推進センター/温室効果ガスの排出実態把握

18~26℃が暖房の設定温度

暖房の設定温度を20℃と答えた都民が最も多く、全体の22%を占めています。全回答の平均は21.7℃で、設定温度の範囲は18~26℃です。

暖房の設定温度

※引用:東京都地球温暖化防止活動推進センター/温室効果ガスの排出実態把握

体質や年齢によって異なる適切な設定温度|設定温度を間違えると…

人によって設定温度が違うと感じるのは、寒暖差が関係しています。それを体質で表したのが、冷房病と冷え性です。
例えば、猛暑時にエアコンの温度が18℃の室内から35℃の屋外に出た場合、身体は温度差の違和感を覚えることでしょう。

その状態を繰り返すと、自律神経が対応できず、発汗作用も低下していくといわれています。汗をかかないことで、倦怠感や夏バテの症状を引き起こすのが冷房病です。
冷え性も、冷房病と同じ原因から発症するといわれ、慢性化すると暖房時の影響も受けやすくなります。

自律神経によるものは、赤ちゃんや高齢者の体温調節機能とも関係しています。赤ちゃんの場合は、体温変動のパターンが完成されていないため、特に室内では設定温度をコントロールする必要があるのです。
高齢者は体温調節機能が低下していくことから、暑さや寒さに対する反応も弱くなるといわれています。

人の温度感覚はさまざまですが、体質や年齢で温度調整が難しい場合もあります。そうしたとき、目安となる設定温度が分かれば、より多くのケースで役立つでしょう。

エアコンの設定温度の目安

温度設定中の女性

目安となる設定温度は、実際に数値化されています。
ここでは、環境省が推奨する夏場と冬場の室温の目安、不特定多数の人が集まる空港の目標設定温度に着目します。

夏場の室温の目安は28℃

環境省が推奨する、冷房時の室温の目安は28℃です。この背景には、平成17年から開始しているクールビズが関係しています。
クールビズとは、建築物における衛生的環境の確保に関する法律施行令などで定める「室温設定の範囲=17℃以上28℃以下」に基づいた、衣服の軽装化による地球温暖化対策の1つで、冷房時の室温を28℃にするよう促したものです。

参考:環境省

冬場の室温の目安は20℃

環境省が推奨する、暖房時の室温の目安は20℃です。クールビズ同様、平成17年から開始しているウォームビズが関係しています。
衣服・設定温度だけでなく、食事や住環境などにも視点を向けた取り組みが特徴です。身体と室内を暖める鍋料理、生姜に見られる冬が旬の食材、断熱シートや複層ガラスの活用が代表例として挙げられます。

参考:環境省

空港の目標設定温度

年間を通して不特定多数の人が集まる空港は、室内の設定温度を知る際に適した場所で、入出国における寒暖差の違いも感じられる場所でもあります。
例えば、日本の冬場に南国へ向かう、日本の夏場に北極圏の方から帰国するなど、人が感じる寒暖差はさまざまです。そうしたときのために、空港では冬期が22℃、夏期が26℃を目標設定温度としているのが一般的です。

エアコンの設定温度を守ることで得られるメリット

電卓で計算イメージ

エアコンの設定温度を守ることで、電気代の節約につながるほか、各シーズンを通して快適な生活も望めます。

消費電力の削減=電気代が安くなる

環境省では、冷暖房の設定温度を調節することで、消費電力の削減効果が得られると公表しています。消費電力の削減効果を割合で表すと、以下の通りです。

  • 夏場:冷房時の温度設定を1℃高くする→約13%の消費電力が削減
  • 冬場:暖房時の温度設定を1℃低くする→約10%の消費電力が削減

※参考:環境省

猛暑でも健康に過ごせる

近年は、夏期に首都圏でも35℃以上の猛暑日を記録することは珍しくありません。そうしたとき、冷房の効いた室内に入ると、身体に負担をかけずに済みます。
とはいえ、設定温度を低くしすぎてしまうと、冷房病などへの注意が必要です。
冷房時に正しい設定温度を心がけることで、健康的に過ごせるのです。

良質な睡眠が得られる

良眠に最適な温度は、15~21℃といわれています。そのため、冬場の室温の目安である20℃設定を維持できれば、良質な睡眠が得られるのです。早朝は気温が下がるため、タイマーなどを利用すると20℃設定も維持しやすいでしょう。

※参考:ダイキン

ウィルス感染を防げる

冬場の室温の目安である20℃設定を心がければ、インフルエンザから身を守りやすくなるのです。インフルエンザウイルスは、寒冷乾燥を好み、高温多湿に弱いといわれています。

その目安は、温度20℃以上、湿度50~60%です。暖房時の20℃設定を維持しながら、加湿器などで湿度を高くしておくとよいでしょう。

結露やカビの発生を防げる

冬場の高温多湿を意識する上で注意しなければならないのが、結露やカビの発生です。湿度60%を超えると、結露やカビが発生しやすくなるので、設定温度だけでなく湿度計にも目を向ける必要があります。

いずれにしても、冬場の20℃設定と湿度60%以内を心がければ、ウィルス感染はもちろん、結露やカビの発生も防げるでしょう。

エアコンの設定温度を守らないことで想定されるデメリット

無駄な電気代を払い続けることになる

エアコンをフル稼働させると、1時間に約1,000W=1KWの電力を消費するといわれています。この消費電力を電気代に換算すると、1ヵ月で約810円です。
そこで、エアコンの設定温度の変動で得られる、消費電力の割合を反映させると、以下の通りになります。

  • 冷房時の温度設定を1℃高くする→約13%減の消費電力→810円×13%→705円
  • 暖房時の温度設定を1℃低くする→約10%減の消費電力→810円×10%→729円

例えば、現在の冷房時の設定温度が27℃で810円/1ヶ月の場合、28℃設定を守らないために105円/1ヶ月を出費しているのです。
設定温度にまつわる正しい情報を知っていれば、無駄な電気代を払わなくて済みます。

乳児や高齢者がリスクを抱えやすくなる

体温調節機能の未熟な赤ちゃんはもちろん、体温調節の感覚が鈍くなる高齢者にとっても、エアコンの設定温度は「生命のバロメーター」といって過言ではありません。

特に、赤ちゃんの場合は、冷房の設定温度を低くしすぎることで招く「低体温症」のリスクに注意が必要です。赤ちゃんが36℃以下の低体温になると、発育に影響がでたり、自律神経が乱れたりするといわれています。
生命にかかわる危険性もあるので、冷房の設定温度には十分に注意しましょう。

※参考:こそだてハック

正しい設定温度の知識を持たないだけでなく、強い節電意識から逆に招きやすいのが熱中症です。環境省では、人の暑さ指数が28℃を超えると、熱中症患者が著しく増加すると公表しています。

そうした事例もあり、「冷房時の室温28℃」が政府広報オンラインの促す設定温度です。十分な水分摂取とともに、節電にとらわれない正しい設定温度を守ることで、熱中症は防げます。

※参考:環境省

エアコンの電気代の目安

主要電力会社の電気代は27円/1時間

電気代とは、エアコンの温度設定ではなく、各電化製品が消費する電力によって決まります。その目安となるのが、益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会の規定した電気代単価です。同協議会では、東京電力をはじめとする主要電力会社10社が集まり、1時間の電気代単価を27円と規定しています。

これを活用した「各家庭における電気代の計算式」は以下の通りです。

【1時間あたりの電気代の計算式】

電気代単価(1時間27円)×消費電力(kW・キロワット)=電気代(円)

【1シーズンの電気代の計算式】

電気代単価(1時間27円)×期間消費電力量(kWh・キロワットアワー)=電気代(円)

6~9畳用の冷房の電気代

1時間あたりの電気代:2.9~21円
1シーズンの電気代:7,278円(1日18時間の使用)
1ヵ月の電気代:1,629円(30日として計算)
冷房時の消費電力:425W(最小110~最大780)
計算式の内訳:27×(110W÷1000)=2.97円 27×(780W÷1000)=21.06円
期間消費電力量:586kWh
冷房期間:5月23日~10月4日(134日)
計算式の内訳:586kWh×27円×(134÷294)=7,278円

6~9畳用の暖房の電気代

1時間あたりの電気代:2.8~40円
1シーズンの電気代:8,544円(1日18時間の使用)
1ヵ月の電気代:1,602円(30日として計算)
冷房時の消費電力:440W(最小105~最大1480)
計算式の内訳:27×(105W÷1000)=2.83円 27×(1480W÷1000)=39.96円
期間消費電力量:586kWh
冷房期間:11月8日~4月16日(160日)
計算式の内訳:586kWh×27円×(160÷294)=8,544円

※ここでは、Panasonic製の冷暖房用エアコン「CS-X227C」をモデルとした電気代です。また、1W=1000kWに換算してあります。

※参考:Panasonic

設定温度の違いによるエアコン電気代を比較

比較検討中の女性

冷房の電気代

ここでは、環境省が推奨する冷房時の28℃設定と、それを大きく下回る18℃での電気代を比較します。

1人暮らしの場合(8畳用エアコン+1日8時間の使用)

28℃設定

3,696円/1ヶ月
1シーズンの電気代:14,784円/4ヶ月

18℃設定

5,040円/1ヶ月
1シーズンの電気代:20,160円/4ヶ月

4人家族の場合(14畳用エアコン+1日8時間の使用)

28℃設定

6,336円/1ヶ月
1シーズンの電気代:25,344円/4ヶ月

18℃設定

9,000円/1ヶ月
1シーズンの電気代:36,000円/4ヶ月

暖房の電気代

環境省が推奨する、暖房時の20℃設定をやや下回る18℃と、それを大きく上回る28℃での電気代を比較します。

1人暮らしの場合(10畳用エアコン+1日8時間の使用)

18℃設定

4,860円/1ヶ月
1シーズンの電気代:24,300円/5ヶ月

28℃設定

6,000円/1ヶ月
1シーズンの電気代:30,000円/5ヶ月

4人家族の場合(14畳用エアコン+1日8時間の使用)

18℃設定

6,960円/1ヶ月
1シーズンの電気代:34,800円/5ヶ月

28℃設定

10,800円/1ヶ月
1シーズンの電気代:54,000円/5ヶ月

エアコンの設定温度を守りながら快適に過ごすには?

加湿器的ななにか

温度と湿度のバランスで決まる不快指数

室内や屋外にかかわらず、人の感じる快適さを数値化したものが不快指数です。

  • 54以下:寒い
  • 85以上:暑くてたまらない
  • 60~74:快適

また、環境省が推奨する冷房時の28℃設定を守られていた場合でも、湿度が高いと不快指数も上がるのが特徴です。なお、暖房時の20℃設定で、ウィルスの感染を防ぐとされる湿度60%の場合、不快指数は「65.8」とされているため、数値的にも快適な環境といえます。

【不快指数の計算式】
0.81×気温+0.01×湿度×(0.99×気温-14.3)+46.3

(例)気温20℃・湿度60%の場合
0.81×20+0.01×60×(0.99×20-14.3)+46.3=65.8

参考:かっこ株式会社

エアコンで夏場を快適に過ごすポイント

冷房時に排出される冷たい風は低い位置にとどまるので、扇風機を使って空気を循環することが快適ポイントです。また、「すだれ」や「よしず」を活用して日光を遮ることで、より設定温度の効果を得られやすくなります。

エアコンで冬場を快適に過ごすポイント

暖房時に排出される暖かい風は、冷房時とは逆に天井付近にとどまります。そのため、扇風機やサーキュレーターを併用して、冷房時と同じように空気を循環することが大切です。
また、暖房からの風が床側に流れるように、吹き出し口を下向きにしておくとよいでしょう。

冬場の断熱効果で体感温度を上げる

室内の断熱性能を高くすることで、冬場の体感温度が上がり、20℃設定でも快適に過ごしやすくなります。室内の隙間などを埋めると、密閉された空間内の表面温度が上昇し、体感温度も上がるのです。

体感温度は不快指数と密な関係性を持ち、温度と湿度に大きく左右されます。暖房とこたつの併用でも、体感温度を上げることが可能です。

冬場は加湿器を十分に活用する

手軽に湿度を上げたいときに最適なのが加湿器です。冬場はエアコンのみの使用だと乾燥しやすいので、加湿器を併用すると適度な湿度が保てます。使用する際は、部屋の隅や窓際に置くと結露・カビが発生しやすくなるため、設置場所には注意しましょう。加湿器がない場合は、濡れた洗濯物を部屋干しすることで、室内に十分な湿度が得られます。電気を使わずに加湿する、代表的な生活の知恵です。

エアコンの電気代を節約できる方法

自動運転モードに設定する

最もポピュラーかつ効果的な節約術といわれているのが、自動運転モードでエアコンを使用することです。
エアコンは電源を入れたときに、最大のパワーを消費する仕組みになっています。つまり、電源をつけたり消したりする回数が増えるほど、消費電力も増すのです。

自動運転モードにすれば、設定温度に達した後は最小限の電力で稼動してくれます。

30分以内の電源オフを避ける

エアコンが持つ稼動の仕組みは、電源を入れた後の30分間に最大パワーを発揮します。電気代の節約を意識する場合は、すぐに電源を切らないようにすることがポイントです。

窓周辺から侵入する外気を抑える

特に、冬場の電気代を節約する際に有効なのが、窓断熱などの活用です。二重窓や断熱シートを施すことで、冷たい外気の侵入を防ぐことができ、無駄な電気代が抑えられます。

断熱施工とは別に、窓用ヒーターの設置や長いカーテンを使うのも1つの手です。いずれも結露防止に有効で、足元の冷えも軽減します。

定期的なフィルター掃除を欠かさない

環境省によると、2週間に1度のフィルター清掃で、エアコンの消費電力が削減するそうです。その効果は、冷房時で約4%、暖房時で約6%といわれています。

1シーズンの電気代に換算すると以下の通りです。

冷房
1シーズンで291円の節約
内訳:7,278円×4%
暖房
1シーズンで512円の節約
内訳:8,544円×6%

※参考:環境省

室外機の掃除も怠らない

室外機内部のファンの掃除をすると、エアコンにかかる電気代の8%が節減できるといわれています。
これを金額に換算すると、12円/日=年間2,000円の節約が実現できます。
室外機の清掃は、1シーズンに一度が目安なので、倹約家に嬉しい節約術でしょう。

まとめ

  1. 28℃が冷房の設定温度
  2. 20℃が暖房の設定温度
  3. エアコンの設定温度は乳児や高齢者にとって「生命のバロメーター」
  4. 設定温度+適度な湿度=快適ライフの実現
  5. 部屋の大きさに適したエアコンを設置する
  6. 最大の節約術は自動運転モードの活用
  7. フィルター&室外機清掃も有効な節約方法

エアコンの設定温度と電気代の節約は、切っても切れない関係といえるでしょう。快適かつ安全な生活を送るなら正しい設定温度を、無駄な電気代を抑えたいなら将来性のある節約術を実践してみてはいかがでしょうか。

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