障子の張り替えは何の業者に頼む?料金相場やポイントも解説

「障子の張り替えを業者にお願いしたい」と考えるとき、「何屋さんに頼めばよいのかな?」「いくらなのかな?」と気になりますよね。

当コラムでは、障子の張り替えの依頼先や費用目安、業者に依頼する場合のポイントなどをご説明します。
さらに、プロの障子張り替えの流れを写真付きで紹介。

障子の張り替えの依頼先でお悩みの方は、当コラムを参考としてぜひご活用ください。

障子の張り替えは何の業者に頼む?

障子の張り替えの依頼先としては、主に次のような業者があります。

表具屋 障子やふすま、掛け軸など、紙や布を張って仕上げるものを仕立てたり修理したりする業者
建具屋 障子やふすま、戸、窓など、建物の開口部を開け閉めするものを作ったり修理したりする業者
内装屋 建物の内装の各種工事をする業者
工務店 内装を含め、住宅の修理など、住宅関連の各種工事をする業者
シルバー人材センター 地元の高齢者に軽作業等を依頼できる公益社団法人

表具屋・建具屋は、「本物の和紙の障子紙で張り替えたい」など障子に強いこだわりのある人にとくにおすすめです。
表具屋・建具屋は、日本の昔からの建築を扱っていることが多いです。このため、障子や和紙、和室にくわしい職人が多い傾向にあり、より専門性の高い施工・相談が可能です。

障子や和室の内装に強いこだわりがない場合は、表具屋・建具屋・内装屋・工務店のいずれでも大丈夫です。

ただし、内装屋や工務店は、業者によって対応可能な業務の種類や得意・不得意の差が激しいので、会社のホームページや評判などをよく確認しましょう。

「とりあえず張り替えてもらえればいい」という場合は、シルバー人材センターも視野に入ってきます。専門の業者に比べると仕上がりへの信頼は劣りますが、安く済みやすいです。
ただし、障子張り替えに対応してもらえるかどうかは地域によります。

障子の張り替えを業者に依頼したときの料金相場

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障子の張り替えを業者に依頼したときの相場は、1枚あたり2,000円~9,000円です。
加えて、数千円の出張費が発生することもあります。

相場の額の開きが大きいのは、障子紙の種類で張り替え費用が大きく変わってくるためです。

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上の写真のような、障子の全面に紙が張られている一般的なタイプの障子は、「水越(みずこし)障子)とよばれるものです。この種類の障子を業者に張り替えてもらう場合、障子紙の種類ごとの費用目安は以下になります。

障子紙の種類 費用目安
パルプ障子紙(普通紙) 2,000~4,000円/枚
レーヨン障子紙 3,000~5,000円/枚
プラスチック障子紙 7,000~9,000円/枚
楮(こうぞ)障子紙(和紙) 5,000~8,000円/枚

※障子紙の詳細は、「障子紙の種類」の章をご確認ください。

ただし、障子の種類が異なる場合は、1枚あたりの張り替え費用が上の表より数百円~数千円高くなることがあるので注意が必要です。
※障子の種類については、「障子の種類」の章をご確認ください。

イエコマは、初回利用の方に限り、障子4枚まで、税込2,200円/枚で張り替えいたします!
※すり上げ雪見障子(障子の一部分が開け閉めできるタイプの障子)の場合は税込3,300円/枚です。

イエコマの障子張り替えのページはコチラ

障子紙の種類

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障子紙の主な種類を解説します。
障子紙の希望を業者に伝えたり、希望する障子紙の種類に対応可能な業者を探したりするのにお役立てください。

パルプ障子紙

「普通紙」とも呼ばれます。80%以上がパルプ(植物繊維の一種)でできており、最も広く普及している一般的な障子紙です。

障子に強いこだわりがない場合や、張り替え費用を抑えたい場合におすすめです。

レーヨン障子紙

主原料はパルプですが、20~40%のレーヨンが混ぜられており、パルプ障子紙よりも丈夫にできている障子紙です。「強化紙」と呼ばれることもあります。

「一般的な障子紙(パルプ障子紙)より張り替え費用が数千円高くなってもよいから、丈夫な障子紙にしたい」という方におすすめです。

プラスチック障子紙

プラスチックが使われた障子紙です。紙の両面をプラスチック製のシートでカバーしたものや、プラスチック製のシートの両面に紙を貼り付けたものがあります。
プラスチックなので破けにくいことが特徴です。

「ペットが障子紙をたびたび破くので困っている」という方におすすめです。

楮障子紙

昔からある和紙の障子紙です。丈夫であること、通気性や調湿機能(湿度を調節する機能)が高いこと、独特の風合いがあることなどの特徴があります。

ただし、楮の割合などによって機能性の高さが変わってきます。楮の割合が高いほど高品質です。

障子の種類

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障子の種類を解説します。
張り替えにいくらかかりそうか計算したり、張り替え対応可能な業者を探したりするのにお役立てください。

材質の種類

障子の枠組み部分の材質は、大きく分けて木製とアルミ製の2種類があります。

アルミ製枠組みの障子の張り替えは、木製枠組みの張り替えより手間がかかります。このため、1枚あたりの張り替え料金の設定が、木製の障子の場合よりも数百円~千円ほど高くなっていることが多いです。

アルミ製の枠組みは、表面が加工してあり、見た目は木製によく似ています。触ってみると金属の冷たく固い感触なので、アルミ製だとわかります。
自宅の障子が木製なのかアルミ製なのかわからない場合は、触って確かめるとよいでしょう。

形状の種類

障子の形状は、障子の全面に紙が貼ってある水越障子を含め、主に4種類あります。
水越障子以外の種類の障子は、次の3種類です。

腰板付き障子

下部に板が張ってある障子です。水越障子と変わらない値段で張り替えてもらえることが多いです。

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雪見障子

一部がガラス張りになっている障子です。
業者によっては、張り替え料金の設定が水越障子より数百円~千円ほど高いことがあります。

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すり上げ雪見障子

一部がガラス張りになっており、かつ、開け閉めすることでガラス張りの部分を見せたり隠したりできる小さな障子が付いている障子です。「猫間障子」と呼ばれることもあります。
張り替え料金の設定が、水越障子より数百円~千円ほど高い傾向にあります。

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組子の種類

組子とは、障子の格子状になっている部分のことです。
組子による障子の分類は非常に幅広いですが、住宅で使われている障子の大半は「荒組(あらぐみ)障子」と呼ばれる障子です。

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荒組障子よりも組子の目が細かい障子として、組子の目が縦方向に細長い「縦繁(たてしげ)障子」などがあります。

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このように組子の目が細かい障子は、業者によっては荒組障子より張り替え料金が高くなることがあります。

障子の張り替えの流れ

障子の張り替えを検討するにあたって、「どんな作業内容なの?」と気になっている方もいますよね。
業者によって多少のやり方の違いはありますが、障子の張り替えの基本的な流れは以下です。

1. 古い障子紙をきれいにはがす
2.桟(障子の枠の部分)・組子に専用ののりを塗布する
3.新しい障子紙を貼る

イエコマの障子張り替えは、次のとおりです。

1、障子紙専用の剥がし剤を塗布する

障子をビニールシートの上に寝かせたら、障子紙と桟・組子の接着部分に、障子紙の上から障子紙専用の剥がし剤を塗ります。
専用の剝がし剤を塗ることで、障子紙が簡単に剥がれるようになります。

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2、古い障子紙をゆっくり剥がす

剝がし剤が障子紙に馴染むのを数分待ってから、古い障子紙を剥がします。
障子紙が桟・組子に残らないよう、ゆっくりていねいに剥がすのがコツです。

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3、古い障子紙やのりをしっかり除去する

布やヘラを使って、桟・組子にわずかに残った障子紙の紙片などを取り除きます。

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4、障子紙専用ののりを塗布する

薄くまんべんなく、塗り残しが出ないよう、のりを塗ります。

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5、障子紙を貼る

棒で押さえて障子紙を仮留めします。

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仮留めした位置からゆっくり転がして障子紙を広げて、障子紙を少しずつ桟・組子に接着します。

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障子全体を覆うくらいまで障子紙を広げたら、障子紙の上から、障子紙と桟・組子の接着部分を手で押さえていきます。障子紙と桟・組子をしっかり接着するためです。
桟・組子の内側から外側へ空気を押し出しつつ、障子紙を内側から外側へまっすぐ伸ばすイメージです。

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6、余分なところをカットする

はみ出ている余分な障子紙を、カッターで切り取ります。
切り取り線が曲がったり、カッターの刃で桟を傷つけたりしないように注意します。

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6、張り替え完了!

張り替え完了です!きれいに仕上がりました!

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障子の張り替えを業者に依頼する場合のポイント

障子の張り替えを業者に依頼する場合に知っておきたいポイントは、次の3つです。

障子張り替えの業者は2タイプある

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障子張り替えの業者は、次の2タイプがあります。

  • お客様のご自宅にお伺いし、その場で障子を張り替えるタイプ
  • お客様のご自宅にお伺いし、障子を自前の作業場などに持ち帰って張り替えるタイプ

その場で張り替えるタイプであれば、張り替えは即日で終わります。

作業場に持ち帰って張り替えるタイプの場合は、障子を預かってから張り替えた障子をお客様宅にお届けするまで、3~4日かかることが多いです。
時間がかかる反面、その場で張り替えるタイプとは異なり、張り替えとあわせて障子の洗浄などもしてもらえるメリットがあります。

「どちらのタイプの方が都合よいか」まで考えて、業者選びをするとよいでしょう。

イエコマは、お客様のご自宅にお伺いし、その場で即日張り替えいたします!

業者によって対応可能な障子紙・障子が異なる点に注意

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障子紙・障子は種類が幅広く、業者によって対応可能な範囲が異なります。

木製の水越障子をパルプ障子紙で張り替えるのであれば、ほとんどの業者が対応可能です。
それ以外の種類の障子・障子紙を張り替えてほしい場合は、対応可能かどうかよく確認しましょう。

その場で張り替えるタイプの業者より、持ち帰って張り替えるタイプの業者の方が、幅広い種類の障子紙に対応している傾向にあります。
その場で張り替えるタイプの業者は、障子紙を車に積んでいます。車に積める量は限られているので、対応可能な障子紙の種類が限られてくるのです。

イエコマは、木製の障子・パルプ障子紙の張り替えを受け付けております!

複数の業者を比較検討する

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同じ障子の張り替えでも、業者によって張り替え料金が数百円~数千円違います。

たまたま最初に目に留まった業者に即座に依頼するのではなく、複数の業者の料金をチェックすることで、より手頃な料金で張り替えてくれる業者が見つかる可能性があります。

張り替え料金だけでなく、出張料も忘れず確認するようにしましょう。

イエコマの障子張り替えは、4枚以内の張り替えで、2,200/枚(税込/イエコマ初回利用者限定)です。
初回利用者であれば出張料も無料です。
※すり上げ雪見障子は3,300/枚です。

費用を抑えたいなら自分で張り替えるべき?

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費用を抑えることを最も重視するなら、確かに自分で張り替えるのが一番です。
障子は自分でも張り替えられます。2,000円弱前後から、張り替えるのに必要な道具と、障子4枚分の障子紙を購入できます。

しかし、慣れない人が障子の張り替えに挑戦すると、意外と時間がかかったり、作業中に障子紙が破れて苦労したりすることもあります。

  • 貴重な休日の時間を障子の張り替えに使いたくない
  • 家事や仕事や育児をこなして、障子の張り替えにまで奮闘する余裕はない
  • 手先が不器用なので失敗しそう

このような方は、ぜひ業者に依頼してみてください。

まとめ

障子の張り替えの依頼先としては、表具屋、建具屋、内装屋、工務店などがあります。

住宅で最も一般的なタイプの障子(木製の水越障子)を業者にパルプ障子紙で張り替えてもらうなら、1枚あたり2,000~4,000円が相場です。

障子紙の種類によっては、1枚の張り替えで9,000円前後かかってくることもあります。
また、雪見障子やすり上げ雪見障子の張り替えは、1枚あたりの張り替え料金が水越障子より数百円~千円ほど高いことが多いです。

業者によって、張り替えの方式(その場で張り替えるのか、持ち帰って張り替えるのか)や対応可能な障子・障子紙の種類が異なるので、よく確認しましょう。

戸建て専門イエコマは、パルプ障子紙での障子張り替えを、1枚あたり税込2,200円で承っております。
すり上げ雪見障子の場合は、1枚あたり税込3,300円です。

いずれもイエコマを初めてご利用の方限定の価格です。また、初回利用の方であれば、出張料も無料となっております。

※アルミ製障子の張り替えは対応不可です。ご了承ください。

自宅の障子の破れや黄ばみでお悩みの方は、イエコマまでお問い合わせください。

イエコマの障子張り替えサービスのページはコチラ

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