費用を支払って受ける、専門家による耐震診断では、地盤の状況を確認したり、超音波探傷試験などで劣化の状態を確認したり、各階の柱と壁の水平断面積を設計図などから割り出すなどして、建物の耐震性が判断されます。
しかし、これには、補助金なしでおおむね15万円~25万円程度の費用がかかります。
これだけの費用をかけて診断するには、誰にでも抵抗があるものです。まずは、自分自身で、我が家の耐震はどうなのかをチェックしてみることが大切です。
目次
チェック1、建築時期はいつですか?
1981年以前に建てられているものは要注意です。
チェック2、大きな災害に見舞われたことがありますか?
床上・床下浸水、火災、車の突入事故、大地震などに見舞われ、とりあえずの簡単な修復で済ませている場合、外見だけでは分からない損傷がある可能性があります。
チェック3、増築していますか?
増築を2回以上繰り返していたり、壁や柱を一部撤去した場合は、元の建物と新しい建物の接合がきちんと行われているかどうかがポイントになります。
チェック4、老朽化した箇所やシロアリ被害を放置していませんか?
屋根のてっぺんが波打っていたり、柱や床が傾いていたら老朽化と判断されます。家の土台をドライバーなどで突いたときに、ガサガサと音が鳴れば、腐ったり白蟻の被害にあっています。日の当たらない北側や風呂場などの水回りは必ず確認してください。
チェック5、建物の1階はどんな形?
長方形なら地震に強いですし、L字やコの字のような複雑な形の家は地震に弱いです。
チェック6、1階外壁に壁が全くない面がある
東西南北すべての面に壁があれば地震に強いですが、壁の少ない部分は揺れが大きく、ここから倒壊が始まります。
チェック7、鉄筋コンクリートの基礎ですか?
鉄筋コンクリートの基礎なら大丈夫です。
チェック8、吹き抜けはありますか?
吹き抜けは、地震の時に、建物をゆがめる恐れがあります。特に、一辺が4メートル以上のものは危険です。