手軽に屋内の換気ができる網戸。空気を入れ替えたい時や夏場には網戸で風を通すと快適ですよね。
しかし、網戸使用時には窓が開けっ放しになるので、防犯面の心配もあります。1階などでは窓を開けられない人もいるのではないでしょうか。
この記事では、網戸でできる防犯対策やその費用を紹介します。
安心して窓を開けられるように、あなたの家の網戸にも防犯対策を取り入れてみてくださいね。
網戸が危険って本当?普通の網戸に潜むリスクとは
一般的な網戸は鍵が取り付けられておらず、外からも簡単に開けられます。
「1階は心配だけど2階は泥棒も入ってこられないから網戸にして寝たり外出したりしている」という人は要注意です。
未対策の網戸に潜む危険について警察庁が公開している情報を紹介するので、自宅の防犯対策について見直してみましょう。
空き巣の侵入経路は?「無施錠」「窓」が危険
戸建て住宅において、空き巣や泥棒などの侵入経路は、圧倒的に「無締まり」です。
侵入窃盗の約半分が戸締まりされていないドアや窓からの侵入でした。
さらに侵入口の内訳を見ると、半数以上が窓からの侵入です。つまり、無施錠の窓は侵入されやすいのです。
窓を開けて使用する上に鍵のない網戸は、泥棒や空き巣に侵入される危険性が高いことが分かります。
2階以上も無施錠の窓は危険
「2階の窓なら開けておいても大丈夫」と油断してはいけません。3階以下の共同住宅でも、窃盗犯の侵入経路の1位は窓からで、その割合は約40%もあります。
4階以上の共同住宅でも、約25%は窓から侵入している点からも、高い階でも窓は防犯上のネックポイントであることが分かります。
さらに、空き巣や泥棒の侵入手口は、3階建て以下の共同住宅の約50%、4階建て以上の共同住宅では約40%は無締まりからの侵入です。階が高いアパートやマンションでも、窓が無施錠になる網戸は防犯上の懸念があるといえるでしょう。
防犯面の懸念があっても網戸を使うメリット
防犯面での心配があるために網戸を使わず、エアコンや空気清浄機だけで換気をしている人も多いかもしれません。
しかし、以下で挙げるとおり、網戸には網戸ならではのメリットもあります。防犯面が心配だからといって諦めるのももったいないのです。
室内に風が通り快適
家を閉め切っていると、湿気や二酸化炭素、臭いが室内にこもりがちです。窓を開けると風が通り、室内の汚れた空気を逃がし屋外の新鮮な空気を取り入れることができます。
換気に費用がかからず経済的
空気清浄機やエアコンを稼働させるのには電気代がかかりますが、窓を開けて換気を行うのは無料で、経済的です。
換気には空気を冷やす効果はないので、夏の暑い時期にはエアコンに頼らざるをえませんが、気候のいい時期には窓を開けて自然な換気を行えるといいですよね。
網戸でできる防犯対策
網戸の便利さ、快適さは捨てがたいものですが、やはり防犯面が気になりますよね。そこで、網戸で可能な防犯対策をいくつか紹介します。
網戸に鍵を取り付ける
網戸に補助的な鍵(ロック)を取り付け、すぐに網戸が開かないように対策する方法です。
空き巣や泥棒は、5分で7割、10分以上でその大半が侵入を諦めます※。網戸を開くのに手間取らせれば、犯罪を諦めさせることができるのです。
費用が安く、取り付け方法も簡単なので、すぐにでも取り入れられる防犯方法です。
ただし、侵入者が網戸の網を切ったり網戸を外したりすれば、ストッパーに侵入を防ぐ効果はなくなります。網戸の鍵だけでは防犯対策としては不十分なので、この後に紹介する防犯対策と組み合わせて取り入れるのがいいでしょう。
※出典:川口技研
防犯ブザーを取り付ける
網戸を開くと感知するセンサーとブザーを取り付けるのも、網戸の防犯性能を高める方法の1つです。人がいない部屋の網戸を侵入者に開けられたことを大きな音で知らせてくれるだけでなく、ブザー音に驚いた侵入者を退散させる効果も期待できます。
センサーとブザー自体には網戸を開かなくする機能はないので、前述のロックと併用すると効果的です。
出典:ノムラテック
ステンレス製網戸にする
網戸のネットをステンレス製のネットに交換することも、防犯面で効果があります。
一般的な網戸のネットの部分はカッターやハサミなどで簡単に切れるので、泥棒や空き巣がネットを切って侵入しようとしたら鍵やアラームでは侵入を完全に防ぐことができません。刃物でも簡単には切断できないステンレス製のネットを鍵やアラームと併用することでより防犯効果が高くなります。
ただし、ステンレス製のネットは高価です。また、取り扱いが難しいので張り替えは業者に依頼する必要がある点に注意が必要です。
※出典:イノベックス
格子付き窓に変える
窓に後付けで面格子※を設置すれば、網戸にしても泥棒や空き巣の侵入を防ぐことができます。
ただし、外側の窓の掃除をするときに面格子は邪魔になる上、面格子の掃除も必要になるため、掃除の手間は増えます。
また、掃き出し窓(天井から床まで開口部がある窓)など、人の出入りに使う窓には設置できない点に注意が必要です。腰高窓(天井から腰の高さまで開口部がある窓)など、普段出入りに使用しない窓でも、火事などの緊急時には脱出に使用するかもしれません。
さらに、見た目や日当たりなども考慮した上で設置を検討するとよいでしょう。
※面格子:防犯目的で窓の外側に設置する金属製の格子。
出典:LIXIL
ルーバー式雨戸にする
ルーバー※式雨戸を設置し、網戸にする時に併用するのも防犯対策に効果的です。
雨戸には鍵がかけられるので防犯面に有効であり、開閉もできるので、窓の掃除や窓からの出入りを妨げません。
人目があって比較的安全な日中は普通に網戸を使い、就寝中などはルーバー式雨戸を使って風を室内に入れながら休むこともできます。
※ルーバー:細い板を等間隔に並べたもの。
出典:不二サッシ
網戸の状態を良好に保つ
網戸の状態をきれいに保つことも防犯面でいい影響があります。
汚れた網戸や破れた網戸をそのままにしていると、「だらしない家」「防犯面でも気を使ってなさそう」という印象を与えがちです。
網戸を掃除し、破れたりたるんだりした網戸を張り替えることできちんとした印象を与え、泥棒や空き巣にマークされにくくする効果があります。
網戸の防犯対策にかかる費用
前章で紹介した網戸の防犯対策にかかる費用の概算を紹介します。
なお、記載している費用はあくまで目安です。また、網戸や雨戸の費用は窓の大きさによって異なるため、幅があります。
実際の価格は店舗や業者に確認してください。
防犯対策 | 費用 | 取り付け |
---|---|---|
網戸に取り付ける鍵 | 1,000~2,000円前後 | 簡単、DIYが可能 |
網戸用防犯ブザー | 1,000~3,000円前後 | 簡単、DIYが可能 |
ステンレス製網戸 | 1枚あたり1万~4万円前後 ※作業代含む |
DIYは難しいので 専門業者に依頼 |
ルーバー式雨戸 | 1枚あたり8万円前後~ ※組み立て・取り付けなどの費用は別 |
専門業者に依頼 |
網戸の張り替え (DIY) |
1枚あたり1,500~2,000円 ※ネットなどの材料費含む |
手間がかかるが安価 |
網戸の張り替え (業者に依頼) |
1,000~6,000円 ※窓のサイズによる |
費用がかかるが仕上がりは きれい |
網戸の張り替え料金は、窓の大きさやネットの種類によって異なります。以下の記事でくわしく紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
「換気などのために網戸を使いたい」「でも防犯面に不安がある」といった場合、網戸に防犯対策をするのが有効です。対策によって取り入れやすさや費用、防犯効果に違いがあるので、それぞれの家でできる防犯対策をうまく組み合わせて家の安全を守りましょう。
また、一般的な網戸でも、張り替えてきれいにするときちんとした印象を与え、泥棒や空き巣に目をつけられにくくなる効果があります。網戸の防犯対策の第一歩として、網戸の張り替えを検討してみてはいかがでしょうか。
イエコマでは、網戸の交換や張り替えに対応するサービスを提供しています。熟練のプロによる張り替えです。
網戸の張り替えを検討している方は、イエコマまでお気軽にご相談ください。
網戸張り替えサービス
網戸張り替えが、材料費込みで…
1枚あたり 1,100円(税込)
※6枚までの受付
※全サイズ統一価格!!