網戸の虫対策|虫から家を守る方法

「網戸を閉めているのに、網戸から虫が室内に入ってくる」とお悩みの方もいますよね。

今回は、網戸から虫が侵入する原因と対策方法を解説します。網戸の正しい使い方や、おすすめの虫よけ対策グッズもチェックしましょう。

網戸がきちんと閉まっていないと、入ってきた虫に刺されたり、アレルギー症状を引き起こしたりする恐れもあります。

虫の害を防ぎ、安全に快適に暮らすためにも、網戸からの虫にお悩みの方はぜひ参考にしてください。

虫を入れない網戸の正しい使い方

網戸の使い方が間違っていることが原因で、家の中に虫が入ってきている恐れもあります。まずは、網戸を正しく使えているか確認しましょう。

窓を全開にして網戸を使う場合と、窓を半開きにして網戸を使う場合の、正しい方法を解説します。

窓を全開にして網戸を使う場合

窓全開 446

窓を全開にする場合は、しっかり最後まで開くことで、網戸と室外側の窓フレームが同じ位置で重なるため、隙間ができません。
また、網戸は室内側から見て右側になるようにしましょう。こうすることで、窓の開閉時にできる隙間から虫が侵入するのを防ぐことができます。

窓を半開きにして網戸を使う場合

窓全開 446

窓を半開きにする場合は、網戸を右側にした状態で、カギがついた室内側の窓(右側)を開閉操作するようにしましょう。
網戸と窓のフレームをしっかり合わせることができて、隙間ができません。

室外側の窓を半開きにしたり、網戸を左側にしたりすると、網戸と窓の間に隙間ができ、虫の侵入経路になってしまいます。

網戸から虫が入る原因

網戸を正しく使っているにもかかわらず、網戸から虫が入ってくる場合は、以下が原因かもしれません。
ご自宅の網戸まわりをチェックして、当てはまる項目がないか確認しましょう。

網戸のネットに穴が空いている

網戸の破れ

ネットに穴や破れがあると、そこから室内に虫が入ってきます。

網戸が破損するのは、さまざまな原因があります。心当たりがない場合も、ネットに破れがないか調べてみましょう。

  • ペットや子どもが網戸に衝突した
  • 引越しや模様替えで誤って家具をぶつけた
  • ペットのいたずら、ペットの爪が引っかかった
  • たばこの火や花火などの熱源を近づけた
  • ネットが経年劣化している

紫外線や雨風にさらされ続ける網戸は、年月が経つにつれて劣化します。何も衝撃を受けていないのに破れている場合は、経年劣化が原因です。

網目よりも小さな虫が侵入している

ユスリカ

網戸を閉めていれば、どんな虫の侵入も防げるわけではありません。ネットの網目よりも小さな虫は、網目をすり抜けて室内に入ってきます。

網戸の網目の細かさには、「メッシュ」という、1インチ(25.4mm)あたりの網目の数を表す単位を用います。たとえば、一般的である18メッシュは、1つの網目の1辺の長さが1.15mmです。

蚊や大型のハエは網戸で防げますが、コバエなど1.15mmよりサイズが小さい虫は、網目をすり抜けてしまうのです。

網戸の建て付けが悪い

網戸の開け閉め

網戸の建て付けが悪くなると、きちんと網戸が閉まらなくなります。網戸とサッシに隙間ができ、そこから虫が侵入します。

建て付けが悪くなるのは、以下のような理由です。網戸をスムーズに開閉できない場合は、建て付けが悪くなっていないか、確認しましょう。

  • 戸車(網戸の底にある網戸をスムーズに動かすための車輪)の不具合で、きちんと閉まらない
  • 衝撃を受けて、網戸本体が歪んでいる

網戸のモヘア・防虫ゴムが劣化している

網戸のモヘアや防虫ゴムの劣化によってできた隙間から、虫が侵入するケースもあります。
モヘアや防虫ゴムは、虫が室内へ入らないように、網戸と窓の隙間を埋める部材です。モヘアは毛状、防虫ゴムはゴム状で、いずれかが網戸の両サイドに付いています。

下の写真の、赤い矢印で示してあるのがモヘアです。

網戸のモヘア

網戸を使い続けるうちに、モヘアの毛がすり減ったり、ゴムが劣化して収縮したりします。すると網戸と窓の間に隙間ができ、虫が侵入するのです。

網戸から虫が入らないようにする方法7つ

このように、網戸を正しく使っていても、何らかの原因で網戸から虫が入ってくることがあります。
対策方法として、以下のようなものがあります。

網戸のネットを張り替える

網戸張り替え

網戸のネットに破れや穴が見られる場合は、新しいネットに張り替えましょう。
経年劣化している場合は、少しの衝撃で破れる可能性があります。「破損していないけど、れども、10年以上使用している」などの場合もは、張り替えがおすすめです。経年劣化しているネットは、少しのきっかけで破れる恐れがあります。

破れたままのネットを使い続けると穴が広がり、より大きなサイズの虫も入ってくる恐れがあります。早めに張り替えを行いましょう。

ネットの張り替えは、業者に依頼する方がおすすめです。DIYも可能ですが、きれいに張り替えるには技術が必要な作業です。専用の道具を準備する必要があり、慣れない作業に時間もかかるでしょう。

網戸のネットを別の種類のネットに換える

防虫

網目よりも小さな虫が侵入する場合は、より網目の細かい(メッシュの大きい)ネットに張り替えましょう。一般的には18メッシュや20メッシュが使用されていますが、ユスリカなどごく小さな虫が入ってきて困っている人は24メッシュがおすすめです。

さらに網目の細かい30メッシュや40メッシュもありますが、網目が細かいと風通しや見通しが悪くなるため、一般家庭ではあまり使用されていません。

また、網戸に多くの虫が集まるという場合は、虫よけ効果のあるネットに張り替えるのもおすすめです。虫が嫌がる防虫薬剤が網に練り込まれており、網戸に止まり続けることができない仕組みになっています。人やペットには無害で、虫を殺さずに遠ざける効果があります。

別の種類のネットへ張り替える場合は、スピーディーにきれいに仕上げられることから、業者に依頼する方がおすすめです。

網戸の建て付けを調整する

網戸の建て付け調整

網戸をスムーズに開閉しづらい場合や、閉めたときに上側や下側に隙間ができる場合など、建て付けが悪い場合は調整しましょう。網戸の左右の高さが合っていない可能性があります。

建て付けの調整は、網戸の下側に設置されている戸車を上下させて行います。戸車は2つあり、基本的には右に回すと網戸が上がり、左に回すと網戸が下がる仕組みです。

戸車自体が劣化して、網戸がはずれやすい、スムーズに開閉できないという場合は、戸車を新しいものに交換しましょう。

戸車の調整や交換は、網戸をはずしてからの作業になります。慣れない人が作業すると、指をケガしたり、網戸をぶつけて破損させたりする恐れがあります。経験豊富な業者に依頼する方がよいでしょう。

網戸本体を交換する

網戸の交換

以下の場合はサッシごと網戸本体を交換するのがおすすめです。網戸本体の交換は業者に依頼しましょう。

  • フレームが歪んでいる
  • フレームに破損やさびがある
  • 戸車の調整や修繕をしても、開閉時にガタつく

網戸のモヘア・防虫ゴムを交換する

網戸のモヘア

網戸のモヘアや防虫ゴムが劣化している場合は、新しいものと交換しましょう。網戸と窓の隙間を埋めて、虫が室内へ侵入するのを防いでくれます。

テープで簡単に貼り付けられる製品もホームセンターなどで販売されているので、DIYでも対応できます。モヘアを交換する際は隙間を埋めるため、網戸と窓の隙間よりも1mmほど長めの毛を選ぶのがポイントです。

LED電球に交換する

電球交換

網戸がある部屋の明かりを、蛍光灯からLED電球に交換するのも、自分でできる虫の対策方法のひとつです。

蛍光灯には微量な紫外線が含まれており、夜間に電気を付けると、紫外線に反応する虫が網戸まわりに集まります。たとえば日当たりの良い場所を好むカメムシなどです。そして網戸まわりに隙間があると、そこから室内へと侵入します。

市販されているLEDのほとんどは紫外線を含まないため、紫外線に反応する虫の侵入を防ぎたい場合に効果的です。さらにLED電球は蛍光灯よりも寿命が長いため、一度交換すると長く使い続けられる点もメリットです。

ただし、蚊やゴキブリなど、紫外線に反応しない虫には効果がない点に気をつけましょう。

網戸の虫よけグッズを使う

防虫スプレー

網戸の虫よけグッズを使った、自分でできる対策方法です。

「スプレータイプ」「塗るタイプ」「貼るタイプ」「吊り下げタイプ」など、さまざまな種類があり、特徴やメリット・デメリットが異なります。

スプレータイプ ・網戸に液体をスプレーするタイプ
・必要な量だけ必要な場所にスプレーできる
・虫よけの対象となる害虫の範囲が広い
・数カ月おきにスプレーする必要がある
塗るタイプ ・網戸に液体を塗るタイプ
・塗布の際に、薬剤の飛び散りや吸い込みを防げる
・塗布に手間がかかるので、狭い範囲を虫よけしたい場合におすすめ
・数カ月おきに塗る必要がある
貼るタイプ ・網戸に貼り付けるタイプ
・小さな子どもやペットがいる場合は、手の届かない場所に貼るとよい
・手軽に設置や交換ができ、薬剤の飛び散りや吸い込みがない
・効果は数カ月~1年持続する
・網戸の美観性が損なわれる
・虫よけの対象となる害虫の範囲が狭い
吊り下げタイプ ・物干し竿などに吊り下げるタイプ
・手軽に設置や交換ができ、薬剤の飛び散りや吸い込みがない
・効果は数カ月~1年持続する
・虫よけの対象となる害虫の範囲が狭い
・物干し竿など、吊り下げる場所が必要

網戸の虫よけおすすめグッズ

網戸の虫よけに効果的な方法のひとつが、網戸の虫よけグッズを使うことです。

「スプレータイプ」「塗るタイプ」「貼るタイプ」「吊り下げタイプ」のおすすめの商品を紹介します。
いずれもホームセンターやネットショップで、1000円前後で購入できるアイテムです。使いやすさや持続期間などを考慮して、商品を選びましょう。

アース製薬『虫こないアース あみ戸にスプレーするだけ』

虫こないアース あみ戸にスプレーするだけ

出典:レック公式オンラインショップ

スプレータイプの虫よけグッズです。

虫よけ効果だけではなく、網戸に止まっている虫も駆除できるアイテムです。1本360mlで効果は2カ月半持続し、網戸20枚分の処理ができます。

ユスリカやコバエのほかにも、ガ、カメムシ、ハチ、クモなど駆除できる害虫の範囲が広いのが特徴です。網戸が汚れにくくなる効果もあります。

レック株式会社『バルサン アミ戸に塗る虫よけ』

バルサン アミ戸に塗る虫よけ

出典:レック公式オンラインショップ

塗るタイプの虫よけグッズです。

虫よけしたい場所に密着させて塗ることができ、網戸のほかに、玄関やゴミ箱、換気口にも使用できます。塗布の際に薬剤が飛び散ったり吸い込んだりする心配もありません。

虫よけ効果は1カ月ほどで、ユスリカやコバエのほかにも、ガやカメムシなどの駆除に効果的です。

金鳥『虫コナーズ アミ戸に貼るタイプ』

虫コナーズ アミ戸に貼るタイプ

出典:KINCHO

貼るタイプの虫よけグッズです。

ユスリカやコバエに効果的な網戸に貼り付けるタイプの虫よけです。網戸1枚に対して1枚を網戸の屋外側に貼り付けます。面ファスナーが付いており、簡単に設置や交換が可能です。

アイテムの中にあるメッシュに、しっかりと薬剤が練り込まれており、効果が長期間持続するのが特徴です。150日用、250日用、366日用などがあります。

フマキラー『虫よけバリア ブラック 3xパワー』

虫コナーズ アミ戸に貼るタイプ

出典:フマキラー

吊り下げタイプの虫よけグッズです。

物干し竿などに吊り下げるタイプの虫よけで、ユスリカやコバエに効果的です。温度上昇や風を取り込むことで薬剤が拡散され、虫を予防します。

設置や交換は手軽に簡単にできますが、吊り下げる場所が必要です。設置時期と取り替え時期がわかるダイヤル式の部品が付いているため、交換する時期が一目でわかるでしょう。260日用、1年用などがあり、効果が長期間持続します。

家に侵入してくる虫の特徴や対策方法

網戸から室内に虫が侵入するのは、「虫が網目をすり抜けるケース」と「網戸まわりの隙間から侵入するケース」があります。
網戸を正しく使い、すり抜ける場合はメッシュの細かい網戸に交換する、網戸まわりに隙間がある場合は不具合が起きている箇所を修繕しましょう。

網戸から入ってくる虫には、さまざまな種類がおり、人にとって害になる場合もあります。安全に暮らすためにも、網戸から室内に侵入する虫と、その特徴を知っておきましょう。

蚊

蚊の体長は4~5mmほどで、網戸まわりにできた隙間から室内に侵入します。

メスのみが人を刺して吸血し、唾液を注入します。蚊に刺されてかゆみが生じるのは、その唾液によるアレルギー反応です。

さらに深刻なのは、蚊によって媒介される病原体による被害です。日本脳炎やデング熱など、現在まで、さまざまな感染症が蚊によって拡大されてきました。

大型のハエ

ハエ

イエバエやニクバエなど、体長5~15mmほどの大型のハエは、網戸まわりの隙間から室内に侵入します。

大型のハエは不衛生で、サルモネラ菌などの病原菌を運搬します。腐った臭いを好み、生ゴミや食品の周辺、トイレなどを飛び回るのが特徴です。

コバエ

コバエ

コバエの体長は1~5mmほどで、網戸まわりのわずかな隙間から侵入します。小さいサイズのコバエは網戸の網目もすり抜けて侵入します。

「コバエ」とは小さなハエの総称で、室内で見られるのはショウジョウバエ、キノコバエ、チョウバエ、ノミバエの4種類です。短期間で大量発生しやすく、生ゴミや食卓の上を飛び回るため、わずらわしく不快に感じるでしょう。

ユスリカ

ユスリカ

ユスリカの体長は1~10mmほどで、わずかな隙間から室内に侵入します。小さなサイズのユスリカは、網戸の網目もすり抜けます。

ユスリカは蚊に似ていますが、ハエの仲間です。秋の終わりから春の始めにかけて、水たまりや池など水のある場所に大量発生するのが特徴です。人を刺したり血を吸ったりすることはありませんが、死がいが原因でアレルギー症状を引き起こす可能性があります。

ゴキブリ

ゴキブリ

ゴキブリは網戸まわりのわずかな隙間から室内に侵入します。
日本の屋内で見られる主なゴキブリは、以下の4種類です。

  • クロゴキブリ:体長30~40mm、黒褐色で光沢がある、全国的に見られる
  • チャバネゴキブリ:体長11~15mm、黄褐色、全国的に見られる
  • ワモンゴキブリ:体長30~45mm、赤褐色で光沢がある、九州南部に多く分布
  • ヤマトゴキブリ:体長25~35mm、黒褐色で光沢が無い、東日本に多く分布

不衛生なゴキブリは、サルモネラ菌などの病原菌を運搬したり、フンや死がいが原因でアレルギー症状を引き起こしたりします。

ゲジゲジ

ゲジゲジ

日本全国に分布し、体長20~40mmほどのゲジゲジは、網戸まわりの隙間から室内に侵入します。

非常に微弱な毒を持っていますが、人をかんだり襲ったりすることはありません。ゴキブリなどの害虫を捕食するため益虫ともいえますが、外観を不快に感じる人が多いでしょう。

ムカデ

ムカデ

体長が7~15cmほどの大きな虫ですが、身体が薄いため、わずかな隙間からでも室内に入ってきます。

頭の近くに毒牙があり、かまれると非常に痛いです。かゆみ、腫れを伴います。
通常は、命に関わることはなく数日で直ります。しかし、まれに発熱や頭痛、嘔吐、めまいなどの症状が出ることがあり、その場合は病院の受診が必要です。

噛まれたときの対処のポイントは以下です。

  • ムカデの毒は42度以上の熱で不活性化するので、噛まれた後すぐ、42~45度のお湯に15~30分ほど患部を浸すのが望ましいです。痛みが和らぎます。
  • お湯の用意が難しい場合は、患部を流水でよく洗い流しましょう。腫れやかゆみが気になる場合は、市販のステロイド外用剤を塗布しましょう。
  • 乳幼児が噛まれた場合や、患部の痛み・かゆみ・腫れ以外の症状(発熱・頭痛・吐き気・嘔吐・めまいなど)が出た場合は、医師に診てもらいましょう。

※参考:
ヒフシルワカル ムカデによる虫さされの予防策&対処法は?
みんなの家庭の医学 WEB版 ムカデにかまれたらどのような症状が現れますか。

まとめ

網戸をしているのに室内に虫が入ってくる場合は、網戸の正しい使い方を把握し、原因に応じた対策が必要です。虫よけグッズの利用など、自分でできる対策方法をもあるので、試してみましょう。

網戸に不具合がある場合は、網戸の役割が果たせていないため、隙間から虫が侵入します。網戸や網戸本体に破損がある場合は、業者に依頼して、早めに修繕しましょう。

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