賃貸物件でもウォシュレット交換設置は可能?無断設置は法律違反!?

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便座を温め、温水でおしりを洗浄できるウォシュレットは、トイレでの時間を快適に過ごすことができるアイテムです。今やウォシュレットなしでは暮らせない方もいるのではないでしょうか。

しかし、引っ越し先のアパートや賃貸マンションにウォシュレットがない場合は、自分で設置してもいいのでしょうか?
今回は「賃貸物件でもウォシュレットを設置することができるかどうか」についてまとめました。

便座の取り付け方法や相場、賃貸物件ならではの注意点についても、くわしくチェックしましょう。

賃貸物件でもウォシュレットを設置・交換できるか?

賃貸物件のトイレでも入居者の希望で、ウォシュレットを設置することはできるのでしょうか?

賃貸物件のウォシュレット交換について

結論からいうと、賃貸物件のトイレでもウォシュレットの設置はできます。ただし事前に大家や管理会社に相談し、許可をとることが大切です。
賃貸契約書の内容にもよりますが、勝手にウォシュレットを設置した場合は、契約違反をしたとみなされる可能性もあります。大家の承諾なくリフォームした場合は、大家から賃貸借契約を解除される、つまり部屋から立ち退きするようにいわれる可能性もあるのです。

また立ち退きを免れたとしても、賃借人には民法545条で「原状回復義務」が定められています。賃借人は退去時に自分で設置した物の撤去や破損個所の修繕を行い、入居時の状態に回復してから次の入居者へ部屋を明け渡さなければなりません。

設置したウォシュレットは元の便座に戻す必要があります。さらに設置跡が付いたり、取り付け時に他の設備を破損したりした場合は、修理費用を請求される恐れもあります。

大家や管理会社への交渉方法

賃貸物件のトイレにウォシュレットを設置したい場合は、先に大家や管理会社の許可を得なければなりません。
ウォシュレット設置について交渉をする際は、以下のようなポイントを確認しましょう。

ウォシュレットを設置してもらえるか

まずは大家や管理会社側でウォシュレットを設置してもらえるかどうか確認しましょう。

自分でウォシュレットを設置してよいか

大家や管理会社側での設置が断られた場合は、入居者側でウォシュレットの設置費用を負担するので、設置してもよいか確認します。
許可が出た場合は、ウォシュレット設置をDIYで行ってもよいか、業者に依頼する必要があるのか確認しましょう。

退去時は原状回復するべきかどうか

退去時のウォシュレットの扱いについても確認しておきましょう。
「退去時に取り付けたウォシュレットを取り外して、元の便座に戻す必要があるか」
を確認します。

賃借人は「原状回復義務」があり、退去時に自分で設置したものの撤去や破損個所の修繕を行い、入居時の状態に回復してから次の入居者へ部屋を明け渡さなければならなりません。
「設備のグレードが上がるのでウォシュレットのままでよい」と考える大家もいれば、
「故障時に修理費用がかかるからウォシュレットではない方がよい」と考える大家もいます。
管理者によって考え方は違うため、確認しておくといいでしょう。

また、「ウォシュレットのままでよい」と大家に言われたとしても、既存の便座を勝手に処分すると後々問題になることも考えられます。大家指定の業者に処分を依頼するのか、貸借人で処分していいのかも確認しておきましょう。

3点ユニットの場合

3点ユニット

バス・トイレ・洗面台が一体となった設備を3点ユニットといいます。
3点ユニットの場合は、風呂場から湯気が発生するため、室内にコンセントがないケースが多いです。ウォシュレットはコンセントなしで設置することができません。

どうしてもウォシュレットを設置したい場合は、ホテルなどに設置されている、電気を使わないタイプのウォシュレットを選択しましょう。
ただし、電気が不要なウォシュレットは、

  • 便座が温まらない
  • 温水が出ない

など、コンセントが必要なウォシュレットに比べて機能が劣ります。

賃貸物件でウォシュレットを設置する際の注意点

赤ボールペンとチェック済リスト

大家から許可をもらえたら、賃貸物件でもウォシュレットを設置することができます。
つづいて設置時の注意点を確認しましょう。

設置時の注意点

賃貸物件のトイレにウォシュレットを設置する際の注意点をチェックしましょう。

コンセントの有無

ウォシュレットには、便座の暖房機能やノズルによる洗浄機能、脱臭機能などさまざまな機能が備わっており、電気が必要です。つまり、ウォシュレットを稼働させるためには、コンセントが必要になります。

トイレにコンセントがない場合はコンセントを新しく設置しなければなりません。コンセントを新設する場合も大家の許可が必要です。

トイレのサイズ・形状をチェック

ウォシュレットはさまざまなメーカーから販売されています。
そもそも「ウォシュレット」というのはTOTOの登録商標で、一般的には「温水洗浄便座」といいます。

同じメーカーから販売されているウォシュレットでも、形状や大きさは異なり、いろいろな種類があります。

まずは便器のメーカーと型番を調べて、購入しようとしているウォシュレットが既存の便器に取り付けできるタイプか調べてから購入しましょう。

賃貸物件の場合は元の便座を残しておく

先述の通り、原状回復の義務によって、便座の取り外し後にウォシュレットを設置した場合、退去時に元の便座に戻さなければなりません。
便座を固定していたボルトやナットと一緒に便座を保管しておきましょう。

賃貸物件でのウォシュレット設置について

ウォシュレット リモコン

つづいて、ウォシュレットの交換方法や相場についてくわしく説明します。
賃貸物件ならではの注意点もあわせて確認しましょう。

自分で設置できる?

ウォシュレットは、設置するウォシュレットの種類にもよりますが、自分でも設置できます。スムーズに作業できれば、1~2時間ほどで交換可能です。

ただし、ウォシュレットは水や電気を扱う商品です。水漏れや便器の破損などの思わぬ事故を招く恐れもあるため、不慣れな方は業者に依頼した方がいいでしょう。

自分で設置できないトイレの種類は下記の通りです。

  • 一体型トイレ(タンク、便器、便座、ウォシュレットが一体となったトイレ)
  • タンクレストイレ(水道直結で水を流すタンクのないトイレ)
  • システムトイレ(トイレだけではなく手洗い器や収納も一体となったトイレ)

これらの場合は、ウォシュレット部分だけを取り付けることができず、便器ごと交換しなければならないため、業者に取り付けを依頼しなければなりません。
大家や管理会社からウォシュレット設置の条件として、業者に依頼するように言われることもあります。

ウォシュレット設置の相場

ウォシュレットを設置する場合は、設置するウォシュレット機器本体の料金と、取り付け費用がかかります。

ウォシュレットの値段

ウォシュレット機器自体の料金は、機能により大きく変わり、1万5千円程で買えるものから10万円以上するものまでさまざまです。

取り付け費用

自分でウォシュレットを設置する場合は、ドライバーやモンキーレンチなどの工具が必要です。

  • 工具を購入する場合:2,000円程
  • ウォシュレット設置を業者に依頼する場合:10,000~20,000円程
  • コンセントを新設する場合:さらに20,000円程必要

ウォシュレットを設置する際の相場について、くわしくは以下の記事をご参照ください。

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2019.9.25
イエコマ編集部

業者に依頼する方がおすすめ

ウォシュレットの設置は業者に依頼した方が安心でしょう。設置時には機器を破損してしまったり、水漏れが起きたりする可能性があります。
賃貸物件であれば、なおさら専門の業者に依頼することをおすすめします。

たとえ、スムーズに設置できたとしても、後日水漏れが発生した際に、自分で交換したからと水漏れを賃借人の責任にされる可能性があります。そのために保険がおりず、多額の費用が必要となることもあるのです。

ウォシュレット設置方法

ウォシュレットの設置方法を説明します。

必要な工具

必ず必要な工具
  • プラスドライバー
  • マイナスドライバー
  • スパナ
  • 便座外し工具
あれば便利な工具
  • モンキーレンチ
  • ウォータープライヤー

 

ウォシュレットの設置方法

  1. 止水栓を閉める
  2. タンク横についている止水栓を閉めて水を止めます。止水栓には手で閉めるハンドル式と、マイナスドライバーを使って閉めるドライバー式・内ネジ式があります。
    閉めたらトイレの水を流し、水が流れないことを確認しましょう。

  3. 排水管を取り外す
  4. 水がこぼれることがあるので床に雑巾を敷きます。
    スパナを使ってナットをゆっくり緩め、既存の排水管を取り外します。分岐金具があれば、分岐金具も取り外します。

  5. 分岐金具を取り付ける
  6. 止水栓をしっかり押さえて付属のパッキンを間に挟み、スパナで新しい分岐金具を取り付けます。

  7. フレキシブル管を取り付ける
  8. スパナでフレキシブル管の下側を取り付けます。下側を押さえながら上部を接続するために管を曲げていきます。何度も折り曲げたり戻したりするとナットが通らなくなるので注意しましょう。
    また、傾いて取り付けられると止水不良の原因になるため、慎重に取り付けましょう。

  9. 便座を取り外す
  10. 便座は便器の下側からナットまたはネジで留められています。ナットの場合は便座外し工具で、ネジの場合はプライスドライバーを使って外し、便座を取り外します。

  11. ベースプレートを取り付ける
  12. 便座取り付け穴にゴムブッシュを差し込みます。プラスドライバーを使い、ベースプレートをネジでしっかり固定します。

  13. ウォシュレット便座を取り付ける
  14. ウォシュレット便座をベースプレートに差し込んで取り付けます。カチッと音がするまで押し込みましょう。

  15. 給水ホースを接続する
  16. スパナを使い、給水ホースを分岐金具に接続します。

  17. 動作確認
  18. 止水栓を開き、電源プラグをコンセントに差して電源を入れます。正常に作動するか、水漏れしないかを試運転して確認します。

ウォシュレットのリモコンの付け方

リモコン付きのウォシュレットの場合は、ウォシュレット本体を取り付けた後に、引き続きリモコンを設置します。

  1. 動作確認する
  2. リモコンに電池を入れて動作確認をします。

  3. 取り付け位置を決める
  4. 便座に座った状態から手が届く範囲で、リモコンを設置する位置を決めます。壁面の汚れを拭き取ります。

  5. 受信状態を確認する
  6. リモコンホルダーの裏面に両面テープを貼り、ホルダーを壁に仮止めします。
    ホルダーにリモコンを入れ、取り付け位置で受信音がするか確認し、リモコンの受信状態をチェックします。

  7. ホルダーを取り付ける
  8. リモコンを取り外し、ネジでホルダーをしっかり固定します。リモコンをホルダーに入れて、確実に固定できているか確認して完了です。

取り外した便座の保管方法

賃借人は退去時に原状回復義務があります。
取り外した便座は、便座を固定していたナットやボルトと一緒にごみ袋などに入れ、保管しましょう。わかりやすい位置に保管し、破損することのないように気を付けます。

ただし、大家に「退去時はウォシュレットのままでよい。元の便座は破棄してよい」と言われた場合は、元の便座を処分して構いません。お住まいの地域で定められたごみのルールに従って処分しましょう。

ウォシュレットの種類

ウォシュレットには、暖房便座やノズルによる洗浄・脱臭などさまざまな機能があります。近年はさらに、オート洗浄機能やトイレの使用頻度を学習して自動で節電する機能など、さまざまな新機能が追加されています。

賃貸物件でのウォシュレットの選び方

さまざまな形状や機能を持つウォシュレットが販売されていますが、賃貸物件にふさわしいタイプを選びましょう。
賃貸物件のトイレのスペースは狭いことがあります。お住まいのトイレのスペースに合ったウォシュレットを選びましょう。
他にも壁リモコンタイプのウォシュレットは壁にビスで穴をあける必要があり、賃貸物件に施工する場合は許可を別にとるなどの注意が必要です。

ウォシュレットの選び方の詳細は、以下の記事をご参照ください。

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イエコマおすすめのウォシュレット

toto tcf8gm33

イエコマがおすすめするウォシュレットは『TOTOウォシュレットKMシリーズTCF8GM33』です。
すっきりとしたデザインで、トイレ空間が広々として見えます。

段差や隙間が少ないデザインなので、お掃除がしやすいのも魅力です。
使用後にノズルを自動洗浄したり、自動で便器にミストを吹き付けて汚れを付きにくく落ちやすくしたりするセルフクリーニング機能が付いています。

携帯できるウォシュレット

toto travel

※引用:TOTO

どこでも安心して簡単に使用できる、自分専用の「携帯ウォシュレット」も販売されています。公衆トイレは衛生面が気になる方や、海外旅行・出張先・アウトドアなどウォシュレット付きトイレがない時にはおすすめのアイテムです。

ウォシュレットの取り付け工事が不要なので、洗浄機能だけ欲しい方や賃貸住宅などでコンセントが必要なウォシュレットを設置できない方にもおすすめです。
携帯できるウォシュレットには、手動式と乾電池や充電で動く電動式があります。

ウォシュレットの主な購入先

ウォシュレットは、主につぎのような場所で購入することができます。

家電量販店

家電量販店

家電量販店は、さまざまな家電製品を多く仕入れて安く売る大型小売店です。

メリット

  • 町の電気屋よりも安く買えることが多い
  • ネットショップで購入するよりも設置工事までの日数が短い場合が多い

デメリット

  • 設置工事を下請けがするため、業者によってはスタッフの質や技術力が劣る
  • アフターフォローが悪いこともある

町の電気屋

町の電気屋さん

個人で経営している街の電気屋さんでも購入できます。
昔から営業していて地域の方から信頼されている電気屋さんであれば、設置も安心して任せられるでしょう。

メリット

  • 設置やトラブルが起きた際に、すぐに対応してもらえる

デメリット

  • ネットショップや家電量販店で購入した場合と比べて、料金が高いことが多い
  • 店舗の規模によっては、取り付けられるウォシュレットの種類が限定される

通販

ミニかごとPCとスマホ

近年、購入者が増えているのがインターネット通販での購入です。

メリット

  • 値段が安い
  • 時間や場所を選ばずに買い物ができる
  • 店舗ごとに口コミや商品価格を比較することができる

デメリット

  • 設置工事を下請けに任せている場合がある
  • 下請け業者によっては、スタッフの質や技術力が劣る場合がある
  • 設置するまで日数がかかることもある

ウォシュレットが故障した場合の対処方法

ウォシュレットの寿命は一般に7~10年といわれています。ウォシュレットが動作しなくなったり水漏れしたり、音が大きくなった場合は、故障している可能性があります。

ウォシュレットが故障した場合の対処方法について、くわしくは以下の記事をご参照ください。

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2018.1.31
イエコマ編集部

まとめ

ウォシュレットはトイレでの時間を快適に過ごすためのアイテムです。
大家や管理会社の許可があれば、賃貸物件でもウォシュレットを設置することができます。ただし、設置によって水漏れや設備の破損が起きたときは、トラブルに発展する恐れがあります。

ウォシュレットを取り付けたい場合は信頼できる業者に依頼しましょう。

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