もう迷わない!ウォシュレットの賢い選び方|機能が多い≠良い

これから新しくウォシュレット(温水洗浄便座)を設置したい場合や新しいウォシュレットに交換したい場合、なにを基準に選ぶとよいのでしょうか。

「便器と同じメーカーのウォシュレットにしておけばいいだろう」
「どんな機能があるかわからないし、一番安いウォシュレットを探して購入すればお得なはずだ」
などの考えでは、より自分の希望に合ったウォシュレットを見逃す可能性があります。

そもそもウォシュレットが設置できない場合や、既存の便器に新しいウォシュレットが適合しない場合もあるので、注意が必要です。

この記事では、ウォシュレットを新しく購入する前に確認すべきことや、ウォシュレットの選び方をご紹介します。
ウォシュレットを新しく設置する人や、ウォシュレットを交換する人はぜひ参考にしてください。

ウォシュレットを選ぶ際の注意点

ウォシュレットを選ぶ際には、便利な機能や性能に注目しがちです。しかし、まずは自宅のトイレにウォシュレットを設置可能かどうか、または既存のものと交換可能かどうかを確認するのが先決です。

コンセントはあるか、コードが届く位置にあるか

ウォシュレットは電動なので、トイレ内にコンセントが必要です。
また、ウォシュレットの電源コードは約1mです。コンセントは電源コードが届く位置にあることを確認しましょう。

トイレ内にコンセントがない場合は、コンセント増設工事が必要です。費用は追加で10,000円前後かかると見込んでおきましょう。

現在の便器に設置可能か

便器のサイズではなくタイプが重要

現在市場に流通しているウォシュレットは、便器のサイズに関わらず設置できます。しかし、便器のタイプによっては別途専用金具の購入が必要になったり、設置できなかったりする場合があるので注意が必要です。

ウォシュレットが問題なく交換できるトイレ

●一般洋式便器

一般洋式便器

※引用:TOTO

便器の後ろに水栓タンクがあるタイプです。

●ワンピース型便器

ワンピース型便器

※引用:LIXIL

タンクが便器の後ろにあり、一体になっているタイプの便器です。

取り付け可能だが、専用工具や金具が必要な場合もある便器

●隅付(三角)タンク式便器

タンクと便器が離れており、三角形のタンクが壁の隅に取り付けられているタイプです。隅付タンク式の便器もウォシュレットの設置は可能です。

ただし、ウォシュレット付属の金具や工具では設置が困難な場合があり、その場合は追加で専用の金具の購入が必要です。

隅付タンク式便器

※引用:TOTO

ウォシュレットの取り付けができないトイレ

●ユニットバスのトイレ

トイレ、洗面所、お風呂がひとつの部屋にあるユニットバスのトイレでは、一般的なウォシュレットを設置することができません。ユニットバスでは、お風呂やシャワーの水、湿気で故障しないように防湿対策を施した、特殊なウォシュレットが必要になります。

●便器・ウォシュレット・タンクが一体化しているトイレ

一体化トイレa
一体化トイレb
一体化トイレc
一体化トイレd
一体化トイレc

※引用:TOTO

便座・ウォシュレット・タンクが一体化しているトイレでは、ウォシュレットを別のものに交換できません。

取り付け可能なスペースがあるか

ウォシュレットが設置できるタイプの便器でも、トイレ内のスペースによってはウォシュレットの設置が困難な場合があります。ウォシュレットによって設置に必要なスペースは異なるので、メーカーサイトなどで確認をしましょう。

※参考:TOTO「CHKECK2:トイレ内の寸法は?」

賃貸物件の場合、大家や管理会社の許可を取っているか

賃貸物件では、大家や管理会社への相談なしにウォシュレットを設置したり交換したりしてはいけません。賃貸借契約に基づく「原状回復の義務」があるため、部屋を入居時の状態にして退去しなければならないからです。

事前に相談し、退去時に元の便座やウォシュレットを戻せるように保管しておけば、ウォシュレットの設置や交換が認めてもらえる場合もあるので、まずは相談してみましょう。

賃貸物件でウォシュレットの交換・設置に関する注意点の詳細は、以下の記事をご参照ください。

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便器とウォシュレットは同じメーカーにするべきか

2019年10月現在、販売されているウォシュレットはどのサイズの便器でも設置可能です。ウォシュレットを設置可能なタイプの便器であれば、メーカーに関わらずウォシュレットが設置できます。ウォシュレットを性能重視で選べるのは嬉しいですね。

ウォシュレットの選び方

この章では、いくつかの切り口からウォシュレットの選び方をご紹介します。
「種類や機能が多すぎて、どうやってウォシュレットを選んでいいかわからない」と迷っている人は、ぜひ参考にしてください。

貯湯式と瞬間式、どちらがいい?

ウォシュレットの正式名称が「温水洗浄便座」であるように、ウォシュレットは温水でお尻を洗います。水を温める方式の違いで、ウォシュレットは「貯湯式」と「瞬間式」の2種類に分けられます。

貯湯式袖

※引用:TOTO

瞬間式壁

※引用:TOTO

貯湯式

温水をタンクに貯めておき、洗浄に利用するタイプです。瞬間式よりも本体価格が安いものの、お湯を保温するのに電気代がかかります。

連続使用などでタンクの温水がなくなると洗浄水の温度が下がり、水が出てきて冷たい思いをすることもあります。

瞬間式

使用する都度、瞬間的に加熱して水を温めるタイプです。本体価格は貯湯式より割高ですが、使う時だけ加熱するので電気代がセーブでき、長期的には割安といえます。

袖リモコンと壁リモコン、どちらがいい?

ウォシュレットは、リモコン(操作部)を設置する位置を選ぶことができます。

袖リモコンタイプ

袖リモコンタイプ

※引用:TOTO

袖リモコンタイプは、ウォシュレットの横(袖)にリモコンがあるタイプです。

メリット

  • 価格がリーズナブルなので気軽に導入できる
  • リモコンが近いので受信性能を気にする必要がない
  • 壁にリモコンを設置するための穴を開ける必要がない

デメリット

  • 壁リモコンタイプよりも選べる機能が少ない。自動フタ開閉機能やリモコン(もしくは自動)でトイレを流す機能など、豊富な機能が選べない
  • 操作パネルが汚れやすい
  • 壁リモコンよりも11cmほど余分に便器横のスペースが必要
  • 袖リモコンが邪魔になり、トイレ奥の掃除がしにくい

壁に取り付けるタイプ(壁リモコン)

壁リモコンタイプ

※引用:TOTO

壁リモコンタイプは、リモコンを壁に取り付けます。

壁リモコンタイプは、袖リモコンよりも多機能なミドル~ハイグレードタイプです。

メリット

  • 自動フタ開閉機能やリモコン(もしくは自動)での便器洗浄機能など、多彩な機能が選べる
  • ウォシュレット横にリモコンがないため、すっきりした外観。リモコンも汚れにくい
  • トイレ奥の掃除がしやすい

デメリット

  • 価格が袖リモコンタイプより高め
  • 壁や天井の色によってリモコンが作動しにくい場合がある
  • 壁リモコンから発信された信号は、壁や天井で反射してウォシュレット本体に届きます。壁や天井の色が黒や黒っぽい色だと、発信された信号が壁や天井に吸収されてしまうのです。この場合は、袖リモコンタイプを選びましょう。

  • リモコンを取り付ける際に、壁に穴を開ける必要がある

賃貸物件では、壁に穴を開ける壁リモコンタイプには交換できないと思われがちです。しかし、機種によってはトイレットペーパーホルダー部分にリモコンを取り付ける専用部品があるものもあります。

壁リモコン付属部品

※引用:TOTO

新たに壁に穴を開けずに壁リモコンが取り付けられるので、壁に穴を開けたくない人にはおすすめです。

袖リモコンタイプと壁リモコンタイプの費用

  • 袖リモコンタイプ:メーカー希望価格で80,000円前後
  • 壁リモコンタイプ:90,000~120,000円前後

壁リモコンタイプにしかない機能を選びたい場合はもちろんのこと、日々のお手入れのしやすさを考慮して選ぶ場合も、壁リモコンタイプがおすすめです。

ウォシュレットの本体価格と作業価格の費用相場の詳細は、以下の記事をご参照ください。

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ベーシックモデルとは?

全てのウォシュレットに共通する基本機能を備えているのが“ベーシックモデル”です。
最近のウォシュレットは、ベーシックモデルでも便利な機能が満載です。

TOTOのウォシュレットの場合、ベーシックモデルの機能は以下のとおりです。

  • ノズルを自動で洗浄するセルフクリーニング機能
  • 用を足す前に便器内にミストを吹き付け、汚れを付きにくくする機能
  • 便座やウォシュレットのノズルは汚れが付きにくい樹脂を採用
  • ふたが取り外しできたりウォシュレット本体をワンタッチで取り外したりできるので、掃除がしやすい
  • 脱臭機能
  • 人が座ったことを検知して動作する着座センサー機能(誤ってボタンを押しても作動しない)

ミドルグレード以上で選べる機能には以下が挙げられます。

  • トイレのレバーではなく、壁リモコン(もしくは自動)で便器洗浄水を流せる機能
  • 自動で便器のフタが開閉する機能
  • 洗浄後、温風でお尻を乾かしてくれる機能

好みや必要性に応じて、グレードを選ぶとよいでしょう。

ウォシュレットの脱臭機能の詳細は、以下の記事をご参照ください。

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いくらくらいのウォシュレットを購入するべき?

「便座が温かくてお尻を洗う機能があれば十分だから、できるだけ安いウォシュレットを購入したい」と考える人も多いのではないでしょうか。

メーカー希望価格で80,000円台ほどのものなら、汚れがつきにくい機能や脱臭機能があり、省エネ性能も高いのでおすすめです。

10,000円前後でもウォシュレットを購入することはできます。しかし、10,000円前後の製品の多くは、最低限の洗浄機能しかありません。日々のお手入れのしやすさや使用時の快適さも考慮して選ぶことをおすすめします。

電気代も考慮しよう

電気代は瞬間式がお得

お得なウォシュレットを購入したいなら、本体価格と毎月の電気代の両面から検討する必要があります。
とりわけ電気代に影響するのが、水を温水にする方式の違いです。

TOTOのウォシュレットで貯湯式と瞬間式の年間電気代を比較すると、以下のとおりです。

  • 貯湯式:4,428~4,488円
  • 瞬間式:2,436~2,484円

瞬間式だと年間で2,000円ほど電気代を節約できます。ウォシュレットの寿命は7~10年といわれているので、2つのタイプの将来的な電気料金差は14,000~20,000円となります。購入時にはこの差を考慮してウォシュレットを選ぶとよいでしょう。

なお、貯湯式・瞬間式のどちらのタイプも、タイプが新しくなるほど優れた省エネ性能を備えています。
TOTOの例でいうと、1997~2009年に発売されていたウォシュレットの電気代は年間約6,900円。現在のタイプのウォシュレットより、年間約2,400円~4,400円も多く電気代がかかっています。ウォシュレットの買い替え時には、省エネ性能にも着目するとよいでしょう。

※参照:TOTOのカタログの電気代データ

瞬間式でリーズナブルなウォシュレットの例

アプリコットF1

※引用:TOTO アプリコットF1(レバー便器洗浄タイプ)

節電効果が高い瞬間式タイプのなかで、メーカー定価が115,000円ともっともリーズナブルに購入できる機種です。TOTOのウォシュレットで最上位クラスであるため、価格を抑えても清掃機能や除菌・防汚機能が充実しています。

ウォシュレットの電気代は、以下の記事でも紹介しています。ぜひご一読ください。

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イエコマ編集部

消費電力からウォシュレットを選ぶ

瞬間式の電気代が低くなることは前項で説明したとおりですが、ウォシュレットを使う度に温水を作るため、瞬間式の消費電力は高くなっています。

  • 貯湯式:400ワット程度
  • 瞬間式:1200ワット程度

節電のために電力の契約アンペア数を下げている場合、他の家電と一緒に作動するとブレーカーが落ちる場合もあります。
消費電力が大きい家電(電子レンジ、クッキングヒーター、炊飯器、ドライヤーなど)とブレーカーが共通している場合も、ブレーカーが落ちやすいので注意が必要です。

消費電力400ワットタイプのウォシュレットの例
貯湯式レバー便器洗浄タイプ

※引用:TOTO ウォシュレット®S(貯湯式、レバー便器洗浄タイプ)

貯湯式のなかでも消費電力は低く、320ワット程度です。汚れがかかりにくい壁リモコンタイプであるのもおすすめポイントです。
温風乾燥機能がついたタイプは、消費電力量が410ワットになります。

消費電力1200ワットタイプのウォシュレットの例

アプリコットF2A

※引用:TOTO アプリコットF2A(オート便器洗浄タイプ)

リモコン部に洗浄ボタンがあるので、立ち上がってレバーで流す必要がないので便利です。温風乾燥機能がついても、消費電力は1278ワットに抑えられている点もおすすめです。

まとめ

いかがだったでしょうか。さまざまな切り口からウォシュレットの選び方を紹介しました。
どのウォシュレットにするか迷っている人の参考になれば幸いです。

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