排水管高圧洗浄はやったほうがいい！その必要性やメリットを紹介

家庭の排水管は、キッチンや洗面台、トイレなどの汚れた水が流れるので汚れが蓄積しやすい場所です。ある日突然詰まって流れなくなり、水回り設備を使用できなくなると困りますよね。

排水管に汚れがたまらないよう、確実に排水管内部を清掃する方法としておすすめしたいのが、高圧洗浄です。

排水管の高圧洗浄とは、高圧洗浄機を使用し、強い勢いの水流で排水管を洗浄する洗浄方法です。
専用の長いホースを高圧洗浄機に接続し、そのホースを排水管内に入れて清掃します。

この記事では、排水管高圧洗浄をするべき理由やメリットを解説します。

自分で排水口掃除をするだけでは不安がある人や高圧洗浄を検討中の人は参考にしてください。

排水管高圧洗浄が必要な理由

排水口は汚れが溜まりやすい場所なので、多くの人はこまめに掃除をしているでしょう。

しかし、「排水口はきれいにしているので排水管高圧洗浄までしなくても大丈夫」「マンションなどと違い一軒家だからそんなに汚れは溜まらない」などの油断は禁物です。

排水管の清掃に高圧洗浄が必要な理由を解説します。

ブラシや洗剤では排水管の洗浄は困難

排水管は長く曲がりくねっているため、ブラシを使っても内部の汚れまでは届きにくいです。

排水管洗浄用の長いブラシを使ったとしても、曲がりくねった排水管の途中で引っかかるなどしてうまく清掃ができないこともあります。

そもそも排水管の内部は目で見て確認できないため、ブラシで汚れを落とせているかどうかの確認もできません。

また、排水管用洗剤を使用する場合、洗剤は排水管の中に留まりにくいです。効果が得られずに流れてしまうこともあるため、汚れを完全に落とすことは難しいでしょう。

高圧洗浄では、ホースから噴射する強い水流が排水管内部の汚れにまんべんなく当たるので、目視できない排水管の中でも汚れをきれいに洗い流してくれます。

詰まりの解消と予防に効果的

高圧洗浄では目で確認できない排水管内部でも汚れの落とし残しがないため、詰まりや流れが悪い部分をしっかり解消できます。

汚れを配管内に残さないので、戸建てなら3～5年に1回、マンションなら1年に1回など定期的に高圧洗浄を行えば、排水管の詰まりなど急なトラブルで慌てる心配がなくなります。

排水管が汚れる原因

排水管は高圧洗浄が必要となるほど汚れやすい場所です。
しかし、実際に排水管の汚れを目にすることがないために、どうしてそんなに排水管が汚れるのかと疑問に感じる人も多いでしょう。

この章では、排水管が汚れる原因を場所別に紹介します。場所によって汚れる原因が異なるので、確認しましょう。

浴室・洗面所の排水管が汚れる原因

洗面台に落ちた髪の毛やヒゲ剃り後のヒゲ、浴室で洗髪した際の抜け毛は、排水管を詰まらせる大きな要因です。

毛髪やヒゲは水に溶けないので、ヘアキャッチャー（髪の毛が排水管に落ちないようにする格子状または網状の部材）を通過してしまうと排水管の中で引っかかり、徐々に蓄積していきます。

また、体を洗ったり洗顔したりした時に排出される皮脂汚れや、歯磨きで口をすすいだ後の食べカスなども排水管を汚し、詰まりの原因となります。
洗面台の排水管では、排水管に設けられたトラップが詰まりの原因となることがあります。

トラップとは、下水の悪臭や害虫の侵入を防ぐ水（封水）を溜めておくための構造です。排水管の途中をカーブさせているため、トラップ部分にはゴミが溜まりやすいのです。

キッチンの排水管が汚れる原因

キッチンの排水管が汚れる主な要因は、ゴミ受けをすり抜けた食べ残しのカスや食器の油汚れなどです。油で汚れた食器を洗い流した汚水は、排水管に流れ込むと冷えて汚れが凝固し、油汚れのかたまりとなって排水管内に付着していきます。

トイレの排水管が汚れる原因

トイレの排水管は、排泄物やトイレットペーパーなどが常に流されるため、慢性的に詰まりやすい場所です。さらに、排泄物に含まれる成分は、尿石と呼ばれる成分に変質します。尿石が排水管内にこびりつくことで排水管内部が狭まって、汚れが溜まりやすくなっていきます。

排水管高圧洗浄はDIYより業者に依頼するのがおすすめ

どの場所でも排水管は汚れやすく、最悪の場合は詰まることもあります。突然排水管が詰まって困るのを防ぐためにも、排水管高圧洗浄が必要です。

排水管高圧洗浄は、自身で高圧洗浄機を購入してDIYで行う方法と、業者に依頼する方法があります。
どちらも高圧洗浄機を使用して排水管を掃除しますが、以下の理由から、業者を利用することをおすすめします。

汚れた排水管の掃除は面倒で大変

詰まったり流れが悪くなったりした排水管は汚れが蓄積しています。臭いや汚物を我慢しながら掃除をしなければなりません。

排水管は洗面所、キッチンなど数カ所あるので、それらを不慣れな人が高圧洗浄の作業を行うのは大変で、時間もかかるでしょう。

DIYの排水管高圧洗浄は失敗する可能性がある

長く曲がりくねっていて目で確認できない排水管の中で高圧洗浄用のホースを操作するには、経験と慣れが必要です。自分で行おうとするとうまくホースが進まず清掃に手間取るおそれもあります。

高圧洗浄機を購入するのは高額

家庭用高圧洗浄機は業務用の高圧洗浄機よりも性能面で劣りますが、それでも数万円と高額です。しかも排水管清掃用のノズルは別売りの場合が多く、追加でさらに2万円前後かかります。

自宅に高圧洗浄機があれば安心とはいえ、完全に詰まりを解消できる保証がないDIYの高圧洗浄にそれだけの費用をかけるべきか考える必要があります。

きれいになった排水管は日頃のお手入れで汚れを予防しよう

排水管を高圧洗浄できれいにしたら、その状態をできるだけ長く維持したいですよね。
部位別に、排水管をきれいに使うための方法を紹介します。

キッチン

油汚れがなるべく少ない状態で洗えるよう、油で汚れた調理器具や食器はキッチンペーパーなどでふき取ってから洗うと良いでしょう。
ゴミ受けにネットをかけるなど、細かい食べカスが排水管に流れないようにするのも重要です。
油汚れを柔らかくして流れやすくするため、50℃前後のたっぷりのお湯を排水管に一度に流すのも効果があります。

洗面所

大きなゴミや髪の毛は、ほとんどはヘアキャッチャーで捕捉されますが、皮脂汚れや石けんカスはそのまま排水管内へ流れます。
汚れが蓄積しやすい排水トラップ部分を分解し、ブラシなどを入れて清掃すると掃除しやすいでしょう。
月に1度など定期的に排水管用洗剤で汚れを除去するのも効果的です。

トイレ

節水のために流す水の量を減らすなどすると、排泄物の成分が流し切れず尿石が溜まりやすくなります。極端に流す水の量を減らすのは避けたほうが良いでしょう。
また、トイレットペーパーを多く使い過ぎると、排水管が汚れていなくても詰まる原因になります。トイレットペーパーの使用量が多い人は、何度かに分けて流すなどの工夫をしてみましょう。

これらの工夫に加えて、1年に1回などの定期的な排水管高圧洗浄を行えば、排水管の汚れや詰まりの心配がなく安心です。

排水管高圧洗浄の費用相場

排水管高圧洗浄はDIYよりも専門業者に依頼するのがおすすめです。業者に排水管高圧洗浄を依頼した場合の費用相場は、2～3万円前後です。

ここで注意しておきたいのが、排水管が詰まってから業者に依頼するのは割高になるおそれがある点です。排水管が詰まると生活に支障が出るので、急ぎの特別料金が加算されて割高な料金でも依頼せざるを得なくなります。

詰まりが発生する前に、1年に1回など定期的に排水管を清掃してもらえば、排水管トラブルの不安がありません。

まとめ

排水管の汚れは内部に溜まりやすく、放置すると詰まりなどの水のトラブルにつながります。
水回りの場所ごとに汚れる原因は異なるので、それぞれの場所で排水管が汚れにくい使い方を心がけましょう。
その上で定期的な排水管高圧洗浄を行えば、詰まりなどの問題を回避することができます。

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